住 所   大分県別府市野口元町11-22
  電 話   
 営業時間   2018.04.03 閉鎖
 入浴料   100円
温泉利用状況   完全放流式
   
 源 泉 名   別府市温泉供給事業富士見線
  泉 質   単純温泉
 湧出量       ℓ/min
 泉 温   58.5  ℃
 pH   6.9
 成分総計   0.727 g/㎏
    Li=1.2/Sr=0.2/Na=157.0/K=16.3/Ca=15.4/Mg=5.7
  (195.8㎎/㎏)
  F=0.5/Br=0.5/Cl=154.0/SO4=74.4/HCO3=138.0/
  NO3=1.5/HPO4=0.2(369.1㎎/㎏)
  HAsO2=0.2/H2SiO3=151.0/HBO2=7.2(158.4㎎/㎏)
  CO2=4.0(4.0㎎/㎏) 
            
〔2016.03.17〕

 入浴履歴   初訪10.04.03
 評 価   ★★★★
 別府温泉
第一富士見温泉
                   べっぷおんせん だいいちふじみおんせん
脱衣所から2段下がった位置にあ
るタイル張りの浴室は、女湯との
仕切りを含む3面がガラス張りと
なった明るい造りで、中央には御
影石のブロックで縁取った1.9×
1.7mほどのオーバル形の湯船が
配され、その周りには排水溝が巡
らされています。
『第一富士見温泉』は、別府市街を東西に貫く幹線道路の一つである
富士見通りの西行き車線沿い、亀の井バスまたは大分交通の富士見四
丁目停留所で降車し、正面の路地を奥へ入ると突き当たりに所在して
いる区有区営の共同浴場です。

昭和初期の1927年に温泉組合を結成し、温泉工事に着手。
地下450mで掘削に成功し、翌年4月に創設された浴場で、1957年5月
に改築されました。
その浴舎は淡い水色の外壁をした鉤形の瓦葺き建物で、通常は右手の
建物に管理人さんが常駐しているようですが、訪問した時は無料開放
日ということで、受付のガラス戸は閉まっていました。
なお、浴場名には“富士見”という地名が付されているものの、富士
見町ではなく野口元町に位置しており、訪れる際には注意が必要です。
別府温泉は、JR日豊本線別府駅周辺の繁華街に所在する八湯の中心
となる温泉地で、別府湾に面した北浜地区には大型のホテル・旅館が
建ち並んでいます。

8世紀の初めに編まれた『伊予国風土記』に「速見の湯」として登場
し、鎌倉時代には、御家人であった大友頼康(1222~1300)によって温
泉奉行が置かれ、元寇の戦傷者が保養に訪れたと伝えられています。
また、江戸時代後期の1817(文化14)年に書かれた温泉番付『諸国温泉
効能鑑』では、西の前頭六枚目に位置付けられています。
明治時代に入り、流川の河口に旧別府港が完成(1871年)し、日豊本線
が延伸開業(1911年)すると大きく発展を遂げ、“山は富士、海は瀬戸
内、湯は別府”というキャッチフレーズを考案した油屋熊八の尽力も
あって、全国的に有名な観光・温泉地となりました。
別府温泉郷は、伽藍岳(硫黄山・1045.3m)と鶴見岳(1374.5m)という2つの活火山の東麓に湧く、わが国を
代表する温泉地です。

温泉郷内には、“別府八湯”と総称される別府・亀川・柴石・鉄輪・明礬・堀田・観海寺・浜脇という個性
豊かな8か所の温泉地が点在し、掲示用新泉質名として大別される10の泉質のうち、7種類の湯を楽しむこと
ができます。
泉源の数は別府市内で2288孔、湧出量は毎分87550ℓ(『平成30年度 東部保健所報』より)を数え、“泉都”
の名に相応しい日本一の豊富な湯量を誇っています。
右手前に源泉枡があり、バルブで湯量を調節しながら浴槽内
で源泉を注入していますが、側面に水色タイル、底に天草陶
石を張った湯船は、中に湯が満たされているとは思えないほ
どの美しさです。
幸温泉などと同様に鶴見園から引湯された清澄なやや熱めの
湯は、ほぼ無味ながら石膏臭のような芳ばしい香りがほんの
り感じられました。

温泉そのものは決して個性的ではありませんが、大通りから
少し奥まった場所にひっそりと佇むロケーションはもちろん
のこと、風情のある浴舎や美しい湯船は別府八湯を代表する
他の浴場と比べてもまったく遜色なく、改めて別府の共同湯
の素晴らしさを再認識させられました。    〔11.10.20〕
浴場は手前に脱衣所、その右奥に
浴室が続く一体型の造りで、板張
りの脱衣所には、入って正面に24
庫の脱衣箱が設えられ、その手前
左には、駅で見られるようなベン
チが備えられていました。

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