住 所   別府市中央町7-16
  電 話   0977-21-0253
 営業時間   2013.09.23 閉鎖
 入浴料   100円
温泉利用状況   完全放流式
   
 源 泉 名   別府市営 不老泉
  泉 質   単純温泉
 湧出量       ℓ/min
 泉 温   49.0  ℃
 pH   7.6
 成分総計   0.940 g/㎏
    Li=0.6/Sr=0.3/Na=103.0/K=13.7/Ca=49.3/Mg=33.0/
  Fe2=0.7/Ba=0.1/Mn=0.3(201.0㎎/㎏)
  F=0.1/Br=0.3/Cl=88.3/SO4=73.2/HCO3=357.0/
  NO3=0.2(519.1㎎/㎏)
  HAsO2=0.1/H2Si03=215.0/HBO2=3.5(218.6㎎/㎏)
  CO2=2.2(2.2㎎/㎏)           〔2010.12.03〕
 入浴履歴   初訪06.08.25,最終10.02.12(2回目)
 評 価   ★★★★★★
 別府温泉
不 老 泉 (旧浴場)
                            べっぷおんせん ふろうせん
別府温泉は、JR日豊本線別府駅周辺の繁華街に所在する八湯の中心
となる温泉地で、別府湾に面した北浜地区には大型のホテル・旅館が
建ち並んでいます。

8世紀の初めに編まれた『伊予国風土記』に「速見の湯」として登場
し、鎌倉時代には、御家人であった大友頼康(1222~1300)によって温
泉奉行が置かれ、元寇の戦傷者が保養に訪れたと伝えられています。
また、江戸時代後期の1817(文化14)年に書かれた温泉番付『諸国温泉
効能鑑』では、西の前頭六枚目に位置付けられています。
明治時代に入り、流川の河口に旧別府港が完成(1871年)し、日豊本線
が延伸開業(1911年)すると大きく発展を遂げ、“山は富士、海は瀬戸
内、湯は別府”というキャッチフレーズを考案した油屋熊八の尽力も
あって、全国的に有名な観光・温泉地となりました。
別府温泉郷は、伽藍岳(硫黄山・1045.3m)と鶴見岳(1374.5m)という2つの活火山の東麓に湧く、わが国を
代表する温泉地です。

温泉郷内には、“別府八湯”と総称される別府・亀川・柴石・鉄輪・明礬・堀田・観海寺・浜脇という個性
豊かな8か所の温泉地が点在し、掲示用新泉質名として大別される10の泉質のうち、7種類の湯を楽しむこと
ができます。
泉源の数は別府市内で2288孔、湧出量は毎分87550ℓ(『平成30年度 東部保健所報』より)を数え、“泉都”
の名に相応しい日本一の豊富な湯量を誇っています。
脱衣所と浴室の間には仕切りはなく、浴室は脱衣所の左奥か
ら階段を8段下がった位置にある、別府八湯の共同浴場では
通有の一体型半地下式の造り。
加えて、アーチ状に突き出た美しいモザイクタイルで飾られ
た浴室の壁は、下半が開閉式で高さのある磨りガラスとなっ
ていて、明るく開放的な空間となっています。
浴室の中央に配された馬蹄形を呈したタイル張りの湯船は、
浴室の平面形と相似した7×3mほどの大きなもので、先端部
分が一段浅くなっていました。

左奥の源泉枡と繋がった浴槽内の湯口から静かに掛け流され
ているのは、独自源泉である弱アルカリ性の単純温泉。
少し熱めの無色透明の湯からは、わずかに成分臭が香る程度
ですが、浴感は肌に優しくさっぱりしており、朝風呂や1日
の〆湯にはぴったりでしょう。
「不老泉温泉」の暖簾が上に掛
かった観音開きのガラス扉を入
ると、正面に番台があり、その
右側が男湯、左が女湯の入口と
なっています。

暖簾を潜ると、コンクリート土
間の下足場の先には広々とした
板張りの脱衣所。
右手には56庫の脱衣箱がずらっ
と並び、その奥にはコインロッ
カーが備えられていました。
『不老泉』は、別府駅東口の南端から南へ110mほど向かうと左側に
現れる、中央町に所在する市営の共同浴場です。

1875(明治8)年の『別府村誌稿』に「不老湯」として記録されている
歴史の古い浴場で、観光客が増加の一途を辿った明治・大正期に繰り
返し改築が行われた結果、当時としては画期的なモダンで豪華な3階
建ての施設となり、1920(大正9)年11月には、皇太子時代の昭和天皇
も入浴されたとのことです。
現在の建物は、1957年に建設された鉄筋コンクリート造り3階建てで、
1階が浴場、2階が中央町公民館、3階が集会室となっており、さらに
右上には展望台まで併設されています。

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初めて訪れた時は、その後の湯めぐりを断念させられたほどの高い湯温と市営浴場では一番とされる広さが
印象に残っただけでしたが、改めて訪れてみると、半世紀以上の時を刻んできた貫禄ある浴場の風情にたち
まち魅了されてしまいました。

早朝、営業時間の開始前から常連客が列をなし、終業ぎりぎりまで利用者が後を絶たない、別府市民からの
人気のほどが窺われる浴場です。                            〔11.03.08〕