住 所   大分県別府市山の手町6-21
  電 話   
 営業時間   2008.12.31 閉鎖
 入浴料   200円
温泉利用状況   完全放流式
   
 源 泉 名   
  泉 質   
 湧出量        ℓ/min
 泉 温        ℃
 pH   
 成分総計        g/㎏
 





 入浴履歴   初訪08.08.23
 評 価   ★★★★★★
 別府温泉
鶴 峯 泉
                           べっぷおんせん かくほうせん
コンクリート張りの浴室は脱衣所から2.5段分ほど下がった
位置にあり、温泉成分によって赤茶けた床の中央やや奥寄り
には、1.25m四方ほどのタイル張り湯船が置かれています。
別府温泉は、JR日豊本線別府駅周辺の繁華街に所在する八湯の中心
となる温泉地で、別府湾に面した北浜地区には大型のホテル・旅館が
建ち並んでいます。

8世紀の初めに編まれた『伊予国風土記』に「速見の湯」として登場
し、鎌倉時代には、御家人であった大友頼康(1222~1300)によって温
泉奉行が置かれ、元寇の戦傷者が保養に訪れたと伝えられています。
また、江戸時代後期の1817(文化14)年に書かれた温泉番付『諸国温泉
効能鑑』では、西の前頭六枚目に位置付けられています。
明治時代に入り、流川の河口に旧別府港が完成(1871年)し、日豊本線
が延伸開業(1911年)すると大きく発展を遂げ、“山は富士、海は瀬戸
内、湯は別府”というキャッチフレーズを考案した油屋熊八の尽力も
あって、全国的に有名な観光・温泉地となりました。
別府温泉郷は、伽藍岳(硫黄山・1045.3m)と鶴見岳(1374.5m)という2つの活火山の東麓に湧く、わが国を
代表する温泉地です。

温泉郷内には、“別府八湯”と総称される別府・亀川・柴石・鉄輪・明礬・堀田・観海寺・浜脇という個性
豊かな8か所の温泉地が点在し、掲示用新泉質名として大別される10の泉質のうち、7種類の湯を楽しむこと
ができます。
泉源の数は別府市内で2292孔、湧出量は毎分87636ℓ(『平成29年度 東部保健所報』より)を数え、“泉都”
の名に相応しい日本一の豊富な湯量を誇っています。
『鶴峯泉』は、亀の井バスの前原バス停で降車し、
50m北の路地を150mほど西へ上った、町名どおり
の山の手に所在した1931年創設の共同浴場です。

鶴峯泉維持者組合による組合営の浴場ですが、外来
入浴も受け付けており、臨時利用者は向かい側の狭
い路地を入って右に曲がったところにある高橋さん
というお宅に伺い、入浴料を支払うようになってい
ました。

住宅地の中にポツンと建つ浴舎は、湯気抜きを載せ
た切妻瓦葺きの平屋建て。
浴場内は幅狭で奥行きが長く、16庫の脱衣箱が備え
られた脱衣所と奥に続く浴室との間に目隠しなどが
一切ない、入口から奥までが見通せる極めて開放的
な造りです。
湯船には階段の左横にあ
る源泉枡から槽内の湯口
を介して源泉が注がれ、
無色透明の湯からは、重
曹臭に何かが加わったよ
うな独特の香りが感じら
れました。
剥き出しとなった小屋組
みを眺めつつ、まるで一
人用のようなチイ風呂を
ゆったりした気分で堪能
することができました。

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組合員の減少から他所の倍である200円で運営されてきたこの浴場も、大変残念なことに2008年末で閉鎖。
ぎりぎり寸前のところで風情溢れる佇まいを目に焼き付け、湯にも浸かることができ、思い出深い訪問とな
りました。                                      〔11.01.31〕