住 所   大分県別府市駅前本町6-16
  電 話   0977-23-1486
 営業時間   6:30~11:30 / 15:00~23:00
 入浴料   100円
温泉利用状況   完全放流式
   
 源 泉 名   春日温泉
  泉 質   ナトリウム-炭酸水素塩泉
 湧出量        ℓ/min
 泉 温   58.0  ℃
 pH   7.7
 成分総計   1.220 g/㎏
    Li=1.2/Na=176.8/K=23.7/Ca=36.9/Mg=20.5/Fe2=0.3/
  Mn=0.3(259.7mg/kg)
  Cl=44.0/SO4=56.1/HCO3=589.4/CO3=2.4/NO3=0.7
  (692.6mg/kg)
  HAsO2=0.2/H2SiO3=253.3/HBO2=4.1(257.6mg/kg)
  CO2=10.4(10.4mg/kg)
      〔2009.06.06〕
 入浴履歴   初訪06.08.25,最終10.12.17(2回目)
 評 価   ★★★★
 別府温泉
春 日 温 泉
                         べっぷおんせん かすがおんせん
『春日温泉』は、駅前本町に所在す
る区有区営の共同浴場で、駅前通り
から海門寺通りを200m北へ向かい、
春日通りを左へ折れて45mほど西進
すると左側に所在します。

浴場の創設は、1926(大正15)年6月。
駅前本町の公民館と自治会事務所が
併設された木造2階建ての建物は、
当時の行合町が4274円を投じて建築
したもので、水色に塗られた外観は、
懐かしい木造校舎を想起させます。
別府温泉は、JR日豊本線別府駅周辺の繁華街に所在する八湯の中心
となる温泉地で、別府湾に面した北浜地区には大型のホテル・旅館が
建ち並んでいます。

8世紀の初めに編まれた『伊予国風土記』に「速見の湯」として登場
し、鎌倉時代には、御家人であった大友頼康(1222~1300)によって温
泉奉行が置かれ、元寇の戦傷者が保養に訪れたと伝えられています。
また、江戸時代後期の1817(文化14)年に書かれた温泉番付『諸国温泉
効能鑑』では、西の前頭六枚目に位置付けられています。
明治時代に入り、流川の河口に旧別府港が完成(1871年)し、日豊本線
が延伸開業(1911年)すると大きく発展を遂げ、“山は富士、海は瀬戸
内、湯は別府”というキャッチフレーズを考案した油屋熊八の尽力も
あって、全国的に有名な観光・温泉地となりました。
別府温泉郷は、伽藍岳(硫黄山・1045.3m)と鶴見岳(1374.5m)という2つの活火山の東麓に湧く、わが国を
代表する温泉地です。

温泉郷内には、“別府八湯”と総称される別府・亀川・柴石・鉄輪・明礬・堀田・観海寺・浜脇という個性
豊かな8か所の温泉地が点在し、掲示用新泉質名として大別される10の泉質のうち、7種類の湯を楽しむこと
ができます。
泉源の数は別府市内で2288孔、湧出量は毎分87550ℓ(『平成30年度 東部保健所報』より)を数え、“泉都”
の名に相応しい日本一の豊富な湯量を誇っています。
ただ一つ残念だったのは、初めて
訪れた時に感動した浴場入口のバ
ネ式の両開き扉が、黒褐色のサッ
シ戸へと変わっていたこと。

別府駅至近の市街地の中で奇跡的
に残されてきたこの風情を、これ
からも末長く守っていってほしい
と思います。    〔11.04.15〕
2.2×1.65mほどの湯船は、女湯との仕切り壁に一短辺を寄せて配され、
右脇に設けられた源泉枡からすぐ横の浴槽内の湯口を介して、敷地内の
南西角で湧いている独自源泉が静かに掛け流されています。
西側の狭い通路を入っていくと、手前が受付、その奥が女湯・男湯の
入口となっていますが、実際は無人のお賽銭式で、真ん中の小さい引
戸を左に開けて、中に備えられた箱へ入浴料を納めるようになってい
ました。

簀子の前で靴を脱ぎ、入口を開けると目に飛び込んでくるのは、隅丸
長方形のタイル張り湯船。
この浴場も脱衣所と浴室が一体となった別府八湯の共同浴場では通有
の造りですが、脱衣所が浴室の手前に位置する型式ではなく、日の出
温泉や松原温泉と同じように回り込んで浴室の横で脱衣するタイプと
なっており、入口から21庫の脱衣箱の前までは簀子が鉤形に敷き渡さ
れていました。

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うっすらと緑色掛かって
見える少し熱めの透明湯
からは、微弱な土類臭に
痕跡的ながら重曹臭が加
わった甘い香りと甘味が
感じられ、それほど強く
はないものの、肌も少し
つるつるしました。

外観のみならず浴場全体
の鄙びた佇まいは、別府
の共同湯の中でも指折り
で、静謐な雰囲気ととも
にたちまち魅了されてし
まいました。