住 所   大分県別府市光町7-4
  電 話   
 営業時間   6:30~22:00
 入浴料   100円
温泉利用状況   完全放流式 (加水あり)
   
 源 泉 名   別府市有霊泉寺泉源 外
  泉 質   単純温泉
 湧出量       ℓ/min
 泉 温   64.1  ℃
 pH   7.4
 成分総計   0.765 g/㎏
    Li=1.3/Sr=0.2/Na=173.0/K=17.5/Ca=16.2/Mg=4.6
  (212.8㎎/㎏)
  F=0.6/Br=0.5/Cl=168.0/SO4=71.2/HCO3=142.0/
  NO2=0.1/NO3=1.4/HPO4=0.2(384.0㎎/㎏)
  HAs02=0.2/H2Si03=159.0/HBO2=8.8(168.0㎎/㎏)
  CO2=0.9(0.9mg/kg)
            〔2016.03.17〕
 入浴履歴   初訪11.09.18
 評 価   ★★★★
 別府温泉
此 花 温 泉
                         べっぷおんせん このはなおんせん
別府温泉は、JR日豊本線別府駅周辺の繁華街に所在する八湯の中心
となる温泉地で、別府湾に面した北浜地区には大型のホテル・旅館が
建ち並んでいます。

8世紀の初めに編まれた『伊予国風土記』に「速見の湯」として登場
し、鎌倉時代には、御家人であった大友頼康(1222~1300)によって温
泉奉行が置かれ、元寇の戦傷者が保養に訪れたと伝えられています。
また、江戸時代後期の1817(文化14)年に書かれた温泉番付『諸国温泉
効能鑑』では、西の前頭六枚目に位置付けられています。
明治時代に入り、流川の河口に旧別府港が完成(1871年)し、日豊本線
が延伸開業(1911年)すると大きく発展を遂げ、“山は富士、海は瀬戸
内、湯は別府”というキャッチフレーズを考案した油屋熊八の尽力も
あって、全国的に有名な観光・温泉地となりました。
別府温泉郷は、伽藍岳(硫黄山・1045.3m)と鶴見岳(1374.5m)という2つの活火山の東麓に湧く、わが国を
代表する温泉地です。

温泉郷内には、“別府八湯”と総称される別府・亀川・柴石・鉄輪・明礬・堀田・観海寺・浜脇という個性
豊かな8か所の温泉地が点在し、掲示用新泉質名として大別される10の泉質のうち、7種類の湯を楽しむこと
ができます。
泉源の数は別府市内で2292孔、湧出量は毎分87636ℓ(『平成29年度 東部保健所報』より)を数え、“泉都”
の名に相応しい日本一の豊富な湯量を誇っています。
採光が良好な浴室はタイル張りで、右側には4基の水カラン
が並び、一番手前のカランでは飲用もできるようになってい
ます。
中央には長径2.7m、短径1.75mほどの陸上トラックの形を
した水色タイル張りの湯船が配され、奥側中央には水カラン
が設置されています。

右奥の源泉枡から水カランの真下にある湯口を介して掛け流
されているのは、浜脇温泉の各共同浴場でお馴染みの雲泉寺
貯湯タンクから引かれた弱アルカリ性の単純温泉。
ドボドボと加えられている水の影響でややぬるめとなってい
た無色透明の湯は、ほとんど無味ながら、この源泉らしく成
分臭が仄かに香り、少つるり感のあるさっぱりした浸かり心
地でした。
以前と比べるとアプローチの幅員が
広がり、かなり分かりやすくなった
とはいえ、新浴場も民家と民家の間
の路地を入った奥に立地しており、
温泉名を記したオレンジ色の立て看
板と赤鬼が湯に浸かった幟がなけれ
ば、浴場の存在には気が付かないで
しょう。

新築された建物は、延べ床約200㎡
の2階建て。
焼失直後に横を通りかかり、変わり果てた街の姿を前に立ち竦み、それまで未訪問であったことを大いに悔
やんだ生活温泉。
それが、地域復興の象徴として1年1か月という驚くべき早さで復活を遂げ、こうして入湯を果たすことがで
き、嬉しさと同時に、再開に向けてご努力された地元区民の皆さんや義援金を寄せられた方々に深い感謝の
気持ちを抱きました。                                 〔12.11.22〕

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浴場のある1階は鉄筋コンクリー
ト、光町1区公民館となっている2
階は木造で、横格子の引き違い戸
の玄関を入って右へ折れると、小
さな料金箱が置かれた無人の受付
があり、その右が女湯、左側が男
湯となっています。
真新しい浴場は、脱衣所・浴室一
体型からガラス戸で両者を画した
分離型へ変わり、トイレも備えら
れた脱衣所には、左手前に16庫の
脱衣箱が設けられていました。
『此花温泉』は、秋葉通りを山側へ向かう途中、日豊本線のガードを潜ってすぐの信号交差点を左へ折れ、
90m余り南下すると右手に所在する、昭和初期にはすでに創設されていたという市有区営の共同浴場です。
光町1区自治会事務所の1階に併設
されていた旧浴場は、梅園温泉に
比肩し得る別府でも指折りの路地
裏温泉であったそうですが、2010
年1月13日の深夜に発生した住宅
など23棟が全焼し、1名が亡くな
られた大火災(光町大火)で焼け落
ち、翌2011年2月26日、全国から
寄せられた350万円の義援金を含
む総事業費5千万円で復興されま
した。