住 所   大分県別府市楠町11-15
  電 話   
 営業時間   8:00~22:00 (休=10・25日)
 入浴料   200円
温泉利用状況   完全放流式
   
 源 泉 名   寿温泉
  泉 質   ナトリウム・マグネシウム・カルシウム-炭酸水素
  塩泉
 湧出量   42.9  ℓ/min
 泉 温   51.0  ℃
 pH   7.3
 成分総計   1.129 g/㎏
    Li=0.8/Na=113.0/K=17.1/Ca=53.4/Mg=38.7/NH4=0.1/
  Fe2=1.4/Mn=0.4(224.9㎎/㎏)
  I=0.5/Cl=79.7/SO4=66.6/HCO3=490.0/HPO4=0.4
  (637.2㎎/㎏)
  HAs02=0.1/H2Si03=255.0/HBO2=2.6(257.7㎎/㎏)
  CO2=8.8(8.8㎎/㎏)             〔2009.10.23〕
 入浴履歴   初訪06.08.24,最終10.04.03(2回目)
 評 価   ★★★★
 別府温泉
寿 温 泉
                       べっぷおんせん ことぶきおんせん
廊下から3段下がった位置にある浴場は、15庫の脱衣箱が設
えられた脱衣所とその奥の浴室の間をビニールの波板で仕切
っただけの一体型の造りで、タイル張りの浴室の中央には、
1.7×1.2mほどのタイル張り湯船が奥壁に寄せて配されてい
ます。
湯船には、側面下部の湯口から独自源泉が静かに注入され、
左奥の湯尻から少しずつ溢れ出していました。

茶褐色の湯の華が舞う少し褐色掛かった湯からは、鉱物臭が
ほんのり香り、肌も少しつるつるします。
ただし、ご一緒させていただいた常連のお爺さんさえ歯を食
いしばって湯に浸かっていたように、湯温はかなり高く、さ
すがに長湯は叶いませんでした。
それでもいかにも使いこなされてきたという感じの浴室は、
この温泉の歴史の長さと鄙びを十分に感じさせ、とても好感
しました。
別府温泉は、JR日豊本線別府駅周辺の繁華街に所在する八湯の中心
となる温泉地で、別府湾に面した北浜地区には大型のホテル・旅館が
建ち並んでいます。

8世紀の初めに編まれた『伊予国風土記』に「速見の湯」として登場
し、鎌倉時代には、御家人であった大友頼康(1222~1300)によって温
泉奉行が置かれ、元寇の戦傷者が保養に訪れたと伝えられています。
また、江戸時代後期の1817(文化14)年に書かれた温泉番付『諸国温泉
効能鑑』では、西の前頭六枚目に位置付けられています。
明治時代に入り、流川の河口に旧別府港が完成(1871年)し、日豊本線
が延伸開業(1911年)すると大きく発展を遂げ、“山は富士、海は瀬戸
内、湯は別府”というキャッチフレーズを考案した油屋熊八の尽力も
あって、全国的に有名な観光・温泉地となりました。
別府温泉郷は、伽藍岳(硫黄山・1045.3m)と鶴見岳(1374.5m)という2つの活火山の東麓に湧く、わが国を
代表する温泉地です。

温泉郷内には、“別府八湯”と総称される別府・亀川・柴石・鉄輪・明礬・堀田・観海寺・浜脇という個性
豊かな8か所の温泉地が点在し、掲示用新泉質名として大別される10の泉質のうち、7種類の湯を楽しむこと
ができます。
泉源の数は別府市内で2288孔、湧出量は毎分87550ℓ(『平成30年度 東部保健所報』より)を数え、“泉都”
の名に相応しい日本一の豊富な湯量を誇っています。
『寿温泉』は、ソルパセオ銀座から流川通り(県道52号)に出て、斜め左向かいの中浜筋という路地を35mほ
ど入った左手、楠町に所在する市有区営の共同浴場です。

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1899(明治32)年、理髪店の床下で源泉が湧き出し、“床下の湯”“床
の下湯”などと呼ばれていた湯を当時の湊町区の有志が改造した浴場
で、大正時代に入って町有となり、現在の浴場名に改められました。

2階建ての薄黄色の浴舎は、入口がある正面からは何の変哲もない建
物に映りますが、実は別府市制が施行された1924(大正13)年に建築さ
れた歴史ある洋風建築で、アーチ形の入口があった右側面は、少し教
会っぽい印象を受けます。
現在は、1階が浴場、2階が楠町二区公民館として利用されており、気
さくな湯番のおばさんがいる受付左手の廊下を奥へ進むと、突き当た
り右側の手前が女湯、奥が男湯の入口となっています。
なお、子供に恵まれなかった夫婦に子が授かったことから“子宝の湯”とも呼ばれ、女性に人気があったと
いうこの浴場。かつては女湯だけ湯船が2つ設けられた女性上位の湯であったそうですが、現在も女湯の方
が広く、湯船も蒲鉾形で少し大きいようです。                      〔11.03.26〕