住 所   大分県別府市北浜1-12-1
  電 話   0977-22-1334
 営業時間   立寄り 13:00~0:00
 入浴料   500円
温泉利用状況   完全放流式
   
 源 泉 名   野上本館
  泉 質   ナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩泉
 湧出量   80   ℓ/min
 泉 温   55.8  ℃
 pH   7.2
 成分総計   1.225 g/㎏
    Li=1.3/Sr=0.3/Na=150.0/K=18.3/Ca=53.4/Mg=29.6/
  Fe3=0.7/Ba=0.2/Mn=0.3(254.1㎎/㎏)
  F=0.1/Br=0.2/Cl=67.2/SO4=60.9/HCO3=549.0/
  HPO4=0.4(677.8㎎/㎏)
  HAsO2=0.2/H2SiO3=198.0/HBO2=4.9(203.1㎎/㎏)
  CO2=90.3(90.3㎎/㎏)
           〔2003.11.17〕
 入浴履歴   初訪10.07.18
 評 価   ★★★★
 別府温泉
べっぷ 野上本館
                      べっぷおんせん べっぷ のがみほんかん
別府温泉は、JR日豊本線別府駅周辺の繁華街に所在する八湯の中心
となる温泉地で、別府湾に面した北浜地区には大型のホテル・旅館が
建ち並んでいます。

8世紀の初めに編まれた『伊予国風土記』に「速見の湯」として登場
し、鎌倉時代には、御家人であった大友頼康(1222~1300)によって温
泉奉行が置かれ、元寇の戦傷者が保養に訪れたと伝えられています。
また、江戸時代後期の1817(文化14)年に書かれた温泉番付『諸国温泉
効能鑑』では、西の前頭六枚目に位置付けられています。
明治時代に入り、流川の河口に旧別府港が完成(1871年)し、日豊本線
が延伸開業(1911年)すると大きく発展を遂げ、“山は富士、海は瀬戸
内、湯は別府”というキャッチフレーズを考案した油屋熊八の尽力も
あって、全国的に有名な観光・温泉地となりました。
別府温泉郷は、伽藍岳(硫黄山・1045.3m)と鶴見岳(1374.5m)という2つの活火山の東麓に湧く、わが国を
代表する温泉地です。

温泉郷内には、“別府八湯”と総称される別府・亀川・柴石・鉄輪・明礬・堀田・観海寺・浜脇という個性
豊かな8か所の温泉地が点在し、掲示用新泉質名として大別される10の泉質のうち、7種類の湯を楽しむこと
ができます。
泉源の数は別府市内で2292孔、湧出量は毎分87636ℓ(『平成29年度 東部保健所報』より)を数え、“泉都”
の名に相応しい日本一の豊富な湯量を誇っています。
タイルの水色が美しく映える湯船に静かに掛け流されている
のは、1階ロビーのエレベーター前の地下200mから湧出して
いるという含土類-重曹泉。
まるで清水を沸かしたかのような甘味のある清澄な湯は、や
や熱めながらもさっぱりとした浸かり心地で、つるっとした
肌触りも楽しむことができました。

大浴場もなかなか趣と落ち着きがあって好感しましたが、こ
の宿の目玉は、洋画家 東郷青児(1897~1978)のアンティー
クなモザイクタイル画で飾られた光壽泉とのこと。
次回はぜひ奮発して、その貸切湯に入湯してみたいと思いま
す。                    〔11.12.22〕
湯船の左にはやはり
別大電車の敷石を立
て掛け、その上から
滝のように源泉を注
いでおり、石の表面
には温泉成分が鍾乳
洞のようにこってり
析出して、“鍾乳乃
滝”と呼んでいる別
府一の温泉成分析出
オブジェとなってい
ます。
浴場は、1・2階に分かれた“浜の湯”“鶴の湯”という男女別の大浴場
のほかに、刻の湯“光壽泉”“喜久泉”“桧香泉”という3か所の家族
貸切湯があり、こちらも50分1500円で立寄り利用することができます。

男湯の浜の湯は、玄関から見て左奥にあるフロントの正面に位置してお
り、脱衣所はそれほど広くはないものの、右手前に15個の籠を備えた4
段棚、その向かいにボウル2基の洗面カウンターを配置した落ち着きの
ある空間となっています。
脱衣棚の上には、すべての浴槽が掛け流しで、毎日お湯を抜いて清掃し
ている“安心・本物の湯”であることが明示されており、この宿の温泉
に対する拘りに期待が高まります。
『べっぷ 野上本館』は、駅前通り(県道32号)から北浜交差点の2本手前
にある“竹瓦温泉横丁”という幅員の狭い通りを120mほど南に向かう
と左手に所在する、1938年に創業された老舗の和風旅館です。

繁華街に立地する客室数24室・110名収容の建物は、鉄筋造りの4階建て。
淡黄色に仕上げられた1階の玄関周りだけを見る限りは新しそうな印象
を受けますが、実際は戦後間もない1947年に建てられたというかなり年
季の入った建築物のようです。
到着したのは、立寄り入浴の受付開始である午後1時より15分ほど前。
照明が落とされた館内に入ると左手前に帳場があり、男性の方に入浴を
お願いすると、快く応じて下さいました。

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1900年に開業し、1972年に全
線廃止された九州初の路面電
車“別大電車”の敷石であっ
た大理石を床に再利用してい
るという浴室には、正面右半
から右手にかけて人工竹など
を用いたちょっとした庭が設
えられ、左手前にカラン・シ
ャワーカラン各2基、右手前
にシャワー1基、左奥に幅4.7
mほどの曲線的なタイル張り
湯船がそれぞれ配されていま
す。