住 所   大分県別府市中島町14-7
  電 話   0977-21-0207
 営業時間   2012.01.20 閉館
 入浴料   300円
温泉利用状況   完全放流式
   
 源 泉 名   たきみずの湯
  泉 質   単純温泉
 湧出量       ℓ/min
 泉 温   50.6  ℃
 pH   8.4
 成分総計   0.852 g/㎏
    Li=1.1/Sr=0.2/Na=153.0/K=12.9/Ca=22.7/Mg=18.0/
  Fe2=0.1/Mn=0.2(208.2㎎/㎏)
  F=0.1/Br=0.2/Cl=83.9/SO4=116.0/HCO3=282.0/
  CO3=5.4/NO3=0.2/HPO4=0.2(488.0㎎/㎏)
  HAsO2=0.3/H2SiO3=147.0/HBO2=8.6(155.9㎎/㎏)
  
                          〔2009.11.11〕
 入浴履歴   初訪10.10.10
 評 価   ★★★★
 別府温泉
旅館 たきみず
                          べっぷおんせん りょかん たきみず
別府温泉は、JR日豊本線別府駅周辺の繁華街に所在する八湯の中心
となる温泉地で、別府湾に面した北浜地区には大型のホテル・旅館が
建ち並んでいます。

8世紀の初めに編まれた『伊予国風土記』に「速見の湯」として登場
し、鎌倉時代には、御家人であった大友頼康(1222~1300)によって温
泉奉行が置かれ、元寇の戦傷者が保養に訪れたと伝えられています。
また、江戸時代後期の1817(文化14)年に書かれた温泉番付『諸国温泉
効能鑑』では、西の前頭六枚目に位置付けられています。
明治時代に入り、流川の河口に旧別府港が完成(1871年)し、日豊本線
が延伸開業(1911年)すると大きく発展を遂げ、“山は富士、海は瀬戸
内、湯は別府”というキャッチフレーズを考案した油屋熊八の尽力も
あって、全国的に有名な観光・温泉地となりました。
別府温泉郷は、伽藍岳(硫黄山・1045.3m)と鶴見岳(1374.5m)という2つの活火山の東麓に湧く、わが国を
代表する温泉地です。

温泉郷内には、“別府八湯”と総称される別府・亀川・柴石・鉄輪・明礬・堀田・観海寺・浜脇という個性
豊かな8か所の温泉地が点在し、掲示用新泉質名として大別される10の泉質のうち、7種類の湯を楽しむこと
ができます。
泉源の数は別府市内で2292孔、湧出量は毎分87636ℓ(『平成29年度 東部保健所報』より)を数え、“泉都”
の名に相応しい日本一の豊富な湯量を誇っています。
浴槽内で静かに掛け流されている
のは、地下200mから動力で揚げ
られているという自家源泉の単純
温泉。

注入量によって適温に湯温調整さ
れていた無色透明の湯は、ほぼ無
臭で少し甘味が感じられる程度で
すが、肌当たりは柔らかく、湯船
の縁に備えられた手作りの竹枕に
頭を委ねながら、ゆったりと湯浴
みを楽しませていただきました。
タイル張りの脱衣所には、一番奥
に竹製の4段棚が設えられ、10庫
のプラスチック籠が納められてい
ました。

浴室は左手前に猪脅しなどを置き、
庭風に仕上げた和の趣を感じさせ
る空間。
床には天草陶石を張り、右手前に
シャワーカランが3基、奥に御影
石で縁取り、側面のみタイルを用
いた2.85×2.25mほどのゆったり
した石張りの湯船が配されていま
す。
長嶋茂雄さんの大ファンというご主
人の西本勇一さん(1947年生)が腕を
振るう料理自慢の宿らしく、表にも
“御食事処”“定食”といった幟が
立て並べられていました。

館内に入り、右側にある帳場で立寄
り入浴を申し出。
貸切で利用させていただいたのは、
かつての客室を改装したという「男
ゆ」という木札が掛けられた下足場
のすぐ左奥にある浴場です。
『旅館 たきみず』は、流川通りと
県道別府庄内線(52号)が分かれる信
号交差点から南に入り、最初の四つ
角を右に折れて70mほど山手へ向か
った右手、畑病院の西隣に所在して
いた1966年創業の温泉旅館です。

別府市街南西の閑静な住宅地の中に
溶け込むように佇む建物は、民家の
ような白壁の2階建てで、客室数は
全8室。

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決して特徴のある温泉ではないものの、ご主人の人当たりの良さも手伝って居心地がとても良く、大いに気
に入りました。

ところが、建物の老朽化と西本さんご夫妻の年齢、さらに2011年春に起こった東日本大震災の影響による売
上不振も加わって、2012年1月20日をもって45年間の営業に終止符が打たれてしまいました。
次に訪れた時には、ご主人自慢のお値打ちな料理の数々を堪能したいと秘かに願っていただけに、閉館の報
に接し、とても残念に感じました。                           〔12.03.04〕