住 所   長野県上田市別所温泉1652
  電 話   0268-38-5750 (別所温泉財産区)
 営業時間   6:00~22:00 (休=第1・3木)
 入浴料   150円
温泉利用状況   完全放流式 (月2日の休日に塩素系薬剤 使用)
   
 源 泉 名   別所温泉第3号源泉
  泉 質   単純硫黄泉
 湧出量   230  ℓ/min
 泉 温   44.4 ℃
 pH   8.9
 成分総計   0.2859 g/㎏
    Li=0.04/Sr=0.1/Na=67.6/K=0.7/Ca=12.9/Mg=0.3/
  NH4=0.02/Fe2=0.02/Fe3=0.04/Zn=痕跡/Ba=痕跡
  (81.7㎎/㎏)
  F=0.7/I=痕跡/Br=0.1/Cl=37.6/SO4=70.2/HCO3=43.3/
  CO3=6.6/HS=6.0/HPO4=痕跡(164.5㎎/㎏)
  H2Si03=37.7/HBO2=1.9(39.6㎎/㎏)
  H2S=0.09(0.09㎎/㎏)  
  
     〔2001.11.16〕
 入浴履歴   初訪08.09.28,最終10.11.07(2回目)
 評 価   ★★★★
 別所温泉
大 師 湯
                             べっしょおんせん だいしゆ
タイル張りの浴室には、右手に3対のカラン、左奥に寄せて
幅1.95m、奥行き2.15mほどの半楕円形の水色タイル張り湯
船が配されています。

左隅にある球状の湯口から勢いよく掛け流されているのは、
共同浴場では唯一ここだけで利用されている共同源泉の3号
源泉。
湯船を満たした無色透明の湯からは仄かに香る程度ですが、
湯口では茹で玉子のような硫黄臭味がしっかりと感じられ、
柔らかくてつるり感のあるとても気持ちの良い湯でした。
なお、気温の低い季節だけは、泉温の高い4号源泉を足して
湯温の調節を行っているそうです。
愛染川に面して建つ浴舎は、上層に宝形造りの照り屋根を載せ、下層
屋根の正面を軒唐破風にした趣のある造り。
建物の前には湯上りに休憩できるようベンチが置かれています。
向かって左手にある男湯入口の左横に券売機が設置されており、利用
者は入浴券を購入し、格子戸を入ってすぐ横にある番台で手渡します。

ガラス戸の先は壁沿いに32庫の脱衣箱が並ぶ廊下のような細長い脱衣所
となっており、透明ガラスのサッシ戸を挟んで右側が浴室となっていま
した。

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3か所の共同浴場の中では最も素朴な浴場ながら、湯使いは唯一の完全放流式。
好立地にもかかわらず、利用者はさほど多くはなく、鮮度良好な“美人の湯”をゆったりと楽しむことがで
きました。                                      〔10.11.08〕
『大師湯』は、北向観音の参道入口
から県道別所丸子線(82号)を愛染川
に沿って50mほど上がると右岸側に
所在する共同浴場で、825(天長2)年、
延暦寺第3代天台座主 慈覚大師円仁
が北向観音を建立するためにこの地
を訪れた際、好んで入浴したことか
らこの名が付けられたそうです。
日本武尊が東征の折、山中に湧く7つの湯を発見し、兵たちを癒した
ことから“七苦離の湯”(後、七久里の湯)と名付けられたという伝説
を残す古湯で、平安時代中期、清少納言が『枕草子』(能因本)117段
で記した「湯はななくりの湯、有馬の湯、玉造の湯」のななくりの湯
は、この湯であるとする説もあります。

鎌倉時代には、承久の乱(1221年)で佐渡配流となった順徳天皇によっ
て、名取御湯(宮城県 秋保温泉)、犬養御湯(長野県 野沢温泉)または
三函御湯(福島県 いわき湯本温泉)とともに「三御湯」(信濃御湯)に
選ばれ、また、塩田北条氏の別院がこの地に置かれたことから、“別
所”と呼ばれるようになりました。
近世には上田藩の庇護下に置かれ、信仰・行楽の対象として多くの人
々がこの地を訪れたそうです。
別所温泉は、国道18号(北国街道)から国道143号(松本街道)と県道上
田丸子線(65号)・鹿教湯別所上田線(177号)経由で約8.7㎞、上田市南
西の塩田平と呼ばれる盆地の奥の夫婦岳(1250m)の東麓に所在する、
16軒の宿泊施設と共同浴場3か所、日帰り入浴施設1か所からなる温泉
地です。

塩田平は、弘法大師空海が創建したと伝えられる前山寺や中禅寺・龍
光院といった古刹・文化財の宝庫であることから“信州の鎌倉”と称
され、当温泉にも南向きの長野市善光寺と相対しているという北向観
音や全国で唯一の八角三重塔を擁する安楽寺、重要文化財の石造多宝
塔のある常楽寺などが点在しています。