住 所   長野県上田市別所温泉1641-1
  電 話   0268-38-5750 (別所温泉財産区)
 営業時間   6:00~22:00 (休=第2・4火)
 入浴料   150円
温泉利用状況   放流循環併用式 (気候により加温・加水あり,
          月2日の休日に塩素系薬剤使用)
   
 源 泉 名   4号源泉
  泉 質   単純硫黄温泉
 湧出量       ℓ/min
 泉 温   50.6 ℃
 pH   8.7
 成分総計   0.3070 g/㎏
    Li=0.05/Sr=0.1/Na=74.3/K=0.7/Ca=13.2/Al=0.02
  (88.4㎎/㎏)
  F=0.9/Br=0.1/Cl=43.5/SO4=83.9/HCO3=19.3/CO3=7.5/
  HS=6.6/S2O3=7.5/HPO4=0.1(169.4㎎/㎏)
  H2Si03=47.2/HBO2=1.8(49.0mg/kg)
  H2S=0.2(0.2㎎/㎏)             
〔2014.06.20〕
 入浴履歴   初訪08.09.28,最終10.11.07(2回目)
 評 価   ★★★★★★
 別所温泉
石  湯
                               べっしょおんせん いしゆ
奥にはおにぎりのような三角形状の湯船が置かれ、浴場名に相応しく、その一辺には巨石が配されていまし
た。
上部に設けられた湯口から注がれているのは、1976年に掘削されたという共同源泉の4号源泉。
飲泉も可能な湯口の湯からは茹で玉子のような硫黄臭味が感じられるものの、湯船を満たした無色透明の湯
では湯の香は痕跡的で、つるりとした肌触り以外には源泉の素姓の良さを体感できず、いささか物足りなさ
が残りました。
底にある吸込口が強力に作動しており、おそらく循環式併用の影響が作用しているのでしょう。


共同湯としては特徴的な造りをした浴場であるだけに、ちょっぴり残念な気持ちを抱かされました。
                                           〔10.11.09〕
浴場は受付から左へ回り込むよう
に9段下りた半地下に設けられ、
22庫の脱衣箱が備えられた番台裏
側の脱衣所からは、ガラス戸越し
に浴室を見下ろす格好となります。
天井は高いものの全体に仄暗く、
後述の湯船の造りも相まって、何
だか洞窟内にいるような感じがし
ます。

浴室は壁面下半が平石張り、床が
御影石の石板張りで、脱衣所の下
に3、右側に2の計5対のカランが
設置されています。

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1974年から9年間にわたり週刊朝
日に連載された歴史小説『真田太
平記』で、真田幸村が向井佐平次
と出会ったり、女忍者のお江と結
ばれるシーンにこの湯が登場し、
浴舎の前には作者の池波正太郎筆
による「真田幸村公 隠しの湯」
という石柱が立っています。

入口の右に設置されている券売機
で入浴券を購入し、格子戸を入る
と正面にある番台で手渡します。
『石湯』は、大師湯から愛染川沿いに県道別所丸子線(82号)を80mほど
上がった左手、臨泉楼 柏屋別荘という老舗旅館の手前に所在する共同
浴場です。
大蛇の跡を辿っていて発見されたと伝えられ、かつては河原にある岩盤
がそのまま湯船になっていたことから、その名が付けられました。
また、岩から落ちて負傷した牛をこの湯に浸けたところ、たちまち傷が
癒えたことから“牛湯”とも呼ばれていたそうです。

現在の浴舎は1998年に建て替えられたもので、入母屋造りの照り屋根の
上に切妻の湯気抜きを載せ、入口の上を大きな唐破風の庇で覆った、瓦
葺き白壁檜造りの剛毅な建物です。
日本武尊が東征の帰途、山中に湧く7つの湯を発見し、兵たちを癒したことか
ら“七苦離の湯”(後、七久里の湯)と名付けられたという伝説を残す古湯で、
平安時代中期、清少納言が『枕草子』(能因本)117段で記した「湯はななくり
の湯、有馬の湯、玉造の湯」のななくりの湯は、この温泉であるとする説もあ
ります。

鎌倉時代には、承久の乱(1221年)で佐渡配流となった順徳天皇によって、名取
御湯(宮城県 秋保温泉)、犬養御湯(長野県 野沢温泉)または三函御湯(福島県
いわき湯本温泉)とともに「三御湯」(信濃御湯)に選ばれ、また、塩田北条氏の
別院がこの地に置かれたことから、“別所”と呼ばれるようになりました。
近世には上田藩の庇護下に置かれ、信仰・行楽の対象として多くの人々がこの
地を訪れたそうです。
別所温泉は、国道18号(北国街道)から国道143号(松本街道)と県道上
田丸子線(65号)・鹿教湯別所上田線(177号)経由で約8.7㎞、上田市南
西の塩田平と呼ばれる盆地の奥の夫婦岳(1250m)の東麓に所在する、
16軒の宿泊施設と共同浴場3か所、日帰り入浴施設1か所からなる温泉
地です。

塩田平は、弘法大師空海が創建したと伝えられる前山寺や中禅寺・龍
光院といった古刹・文化財の宝庫であることから“信州の鎌倉”と称
され、当温泉にも南向きの長野市善光寺と相対しているという北向観
音や全国で唯一の八角三重塔を擁する安楽寺、重要文化財の石造多宝
塔のある常楽寺などが点在しています。