住 所   愛媛県松山市道後鷺谷町1-1
  電 話   089-945-5911
 営業時間   立寄り 14:00(土・日・休前日12:00)~21:30
 入浴料   1000円
温泉利用状況   完全放流式 (冬季加温あり・塩素系薬剤 使用)
   
 源 泉 名   道後温泉第1分湯場(道後温泉第7・13~15・17・
               19・21・24源泉)
  道後温泉第2分湯場(道後温泉第6・8・9・17・19・
               21・25・26・28号源泉)
  泉 質   単純温泉(アルカリ性)
 湧出量       ℓ/min
 泉 温   44.6 / 48.0  ℃
 pH   9.1 / 9.1
 成分総計   0.2711 / 0.2706 g/㎏
    Li=0.2/Na=71.4/K=0.7/Ca=6.9/Mg=0.4(79.6㎎/㎏)
  F=11.8/Cl=26.1/SO4=23.8/HCO3=69.8/CO3=6.2/
  OH=0.2/NO3=1.0(138.9㎎/㎏)
  H2Si03=48.3/HBO2=4.2(52.50㎎/㎏)   〔2004.01.27〕


  Li=0.2/Na=71.7/K=0.6/Ca=4.7/Mg=0.3(77.5㎎/㎏)
  F=12.4/Cl=27.1/SO4=22.0/HCO3=68.9/CO3=6.7/
  OH=0.2/NO3=0.8(137.5㎎/㎏)
  H2SiO3=50.6/HBO2=4.4(55.0㎎/㎏)
   〔2004.01.27〕

 入浴履歴   初訪09.12.12 泊
 評 価   ★★★★★★
 道後温泉
ホテル古湧園
                          どうごおんせん ほてるこわくえん
浴室は石板張りで、内湯
主浴槽と水風呂・ドライ
サウナという構成はとも
に同じですが、屋根付き
の露天には、白鷺では岩
風呂、古湧では4~5名は
入浴可能な桶風呂と一人
用の陶製の瓶風呂が配さ
れています。

各湯船に供されているの
は、道後温泉本館や椿の
湯と同じく松山市が集中
管理する2本の共同源泉。
館内に足を踏み入れると、正面に
は落ち着いた雰囲気のフロント。
そこからロビーを奥へ進み、民芸
店を過ぎた左手と突き当たりの階
段をそれぞれ下りた先に“古湧の
湯”(全掲載写真)、“白鷺の湯”
と呼ばれる大浴場があり、深夜0
時で男女入替えとなっています。
脱衣所はいずれもゆったりしてお
り、古湧では78、白鷺では70個の
籠が備えられ、鍵付きロッカーも
24庫ずつ設置されていました。
道後温泉は、夏目漱石の名作『坊っちゃん』の中にも登場する愛媛県の県庁所在地 松山市に湧く“日本三古
泉”に数えられる古湯で、ランドマークである道後温泉本館を中心に30軒余りの旅館・ホテルが集まる、四
国のみならずわが国を代表する温泉地の一つです。
白鷺が岩の間から流れ出る湯で傷を癒していたことから発見されたと伝えら
れ、鎌倉時代後期に成立したとされる『釈日本紀』巻14には、伊予国風土記の
逸文として、大国主命が大分の速見(別府)から樋を利用して温泉を引き、急病
の少彦名命を湯浴みさせたところ回復した、あるいは、596(推古4)年、聖徳太
子が渡来僧の慧思と葛城臣を伴ってこの地を訪れ、温泉の妙験に感嘆して伊佐
爾波(いさにわ)の丘に碑文を建立したと記載されています。
また、『日本書紀』や『伊佐爾波神社社伝』に拠れば、舒明天皇(639年)・斉
明天皇(661年)も行幸し、白村江の戦に向けて集結した連合軍の出港に際して
斉明天皇が詠んだとされる「熟田津(にきたつ)に 船乗りせんと 月待てば 湖
もかなひぬ 今はこぎいでな」という歌が残されています。

その後、1288(正応元)年には、一遍上人が豪族の河野通有からの依頼で湯釜の
宝珠に“南無阿弥陀仏”の名号を記し、江戸時代には、伊予松山藩の初代藩主
松平定行が、藩主に就いた翌年の1636(寛永13)年に温泉施設の充実に着手して
以来、歴代藩主によってその整備が図られ、1795(寛政7)年には小林一茶も入
湯し、「寝ころんで 蝶泊らせる 外湯哉」の句を残しています。
基本的には放流循環濾過併用式という湯遣いを採り、内湯の
主浴槽では冬季加温、露天岩風呂では30%の加水と加温が行
われていますが、古湧の湯の桶・瓶風呂だけは冬季加温のみ
の放流式となっており、道後温泉を訪れるのに際してこのホ
テルを選択したのは、当温泉の宿泊施設の中では数少ない源
泉掛け流しの湯船の存在を知ったからでした。

ただし、いずれの湯船でも、公衆浴場と同じように2003年の
改正県条例にしたがって塩素系薬剤が使用されており、瓶風
呂が底径50㎝余りと小振りで、湯の入れ替わりが早いためか
ほとんど気にならなかった以外は、いずれの湯船からも塩素
臭が感知されました。
肌当たりが柔らかく、肌が少しつるつるする道後温泉の特徴
を十分楽しむことができる良泉だっただけに、そのことだけ
が非常に悔やまれました。         〔11.08.22〕
古湧の湯 桶・瓶風呂

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『ホテル古湧園』は、伊予鉄道城南線道後温泉駅から北へ約350m、
道後温泉商店街を抜け、椿の湯の北側の坂道を上り詰めた高台に所在
する、1946年に甘美堂という大衆レストランを嚆矢として創業された
ホテルで、年末恒例の忘年会を兼ねた家族旅行で宿泊利用させていた
だきました(1泊2日15400円)。

客室数84室・448名収容のビルのような地下1階・地上9階建ての建物
は、1971年9月に建てられ、1998年に改築されたもので、宿泊した5階
の部屋からは松山城と松山市街が遠望でき、朝食のバイキング会場と
なっていた同階のスカイビューホール“コスモス”からは、道後温泉
本館を上から見下ろすことができるなど、眺望という点では絶好の場
所に立地しています。