住 所   長野県諏訪郡下諏訪町社7083
  電 話   0266-27-5526
 営業時間   立寄り 10:00~21:00(土 ~15:00)
 入浴料   800円
温泉利用状況   完全放流式
   
 源 泉 名   毒沢鉱泉
  泉 質   酸性・含鉄(Ⅱ)-アルミニウム-硫酸塩泉
 湧出量   7.5  ℓ/min
 泉 温   4.2   ℃
 pH   2.53
 成分総計   2.226 g/㎏
    H=2.2/Sr=0.2/Na=5.2/K=1.0/Ca=14.1/Mg=29.9/
  Al=80.2/Fe2=117.5/Fe3=6.2/Zn=0.9/Cu=0.2/
  Mn=1.0(258.6㎎/㎏)
  F=0.9/Cl=1.0/SO4=1018/HSO4=101(1121㎎/㎏)
  HAs02=0.75/H2Si03=97.0(97.75㎎/㎏)
  CO2=749(749㎎/㎏)            〔2008.02.20〕
 入浴履歴   初訪09.09.05
 評 価   ★★★★★★
 毒沢鉱泉
神 乃 湯
                             どくさわこうせん かみのゆ
湯船に供されている
のは、1937年に自然
湧出鉱泉としては初
めて売薬許可された
という、200mほど
上流の岩肌から沁み
出している酸性の含
明礬・緑礬冷鉱泉。

循環式併用で少し熱
めに加温された主浴
槽の湯は、鮮やかな
オレンジ色に濁り、
焦げたような香りが
感じられます。
石板張りの浴室には、右手前と左手にシャワーカランが2基
ずつ並び、正面のガラス窓の前に2.5×1.6mと1.0×0.75m
ほどの大小2つの木造りの湯船が右左に配されています。
木造2階建ての館内は、客室全10室と小規模ながら、
2001年に改装されて落ち着きのあるモダンな和の空
間に仕上げられており、女性からの支持が高いとい
うのも頷けます。
畳敷きのフロアに上がると左手に帳場があり、ここ
で立寄り入浴を申し出て、正面奥の離れとなった木
造の浴場へ向かいます。
なお、立寄り入浴は定員6名となっているため、事
前に連絡を入れた方が無難かもしれません。

浴場は内湯のみの小規模な造り。
脱衣所には床に細竹が敷き詰められ、右側には角籠
を納めた10庫の脱衣箱が設えられていました。
1934(昭和9)年、初代館主が神の
お告げを受け、医学にも見放され
た子息を山奥の湧水を沸かした湯
に入浴させたところ、病が完治。

その噂を聞きつけた人が数多く訪
れるようになったことから、翌年
に湯治宿を創業しました。
『神乃湯』は、国道から900mほど坂を上ると老杉の巨木が生茂る中にひっそりと佇む、標高920mの高所に
立地する日本秘湯を守る会の会員である温泉旅館です。
毒沢鉱泉は、諏訪大社下社秋宮から国道142号で2.4㎞ほど北進し、砥川
に架かる注連掛(しめかけ)橋を渡った対岸の山中に湧く、2軒の湯宿か
らなる小さな温泉地です。

戦国時代の永禄年間(1558~1570)、この地で金鉱の採掘を行っていた武
田信玄が、怪我人の治療のために利用したいわゆる“信玄の隠し湯”と
される冷鉱泉で、「毒沢」という恐ろしげな名称の由来については、含
有される明礬・鉄分によって沢の魚がことごとく死んでしまったためと
いう説のほか、信玄が金鉱の在り処、あるいはこの鉱泉の存在を隠すた
めに命名したという伝説も残されています。
一方、飲泉鉢からトボトボと源泉が注がれている小浴槽は、水風呂顔負けに冷たく、気温の高い季節以外で
は浸かるのに勇気を必要としますが、主浴槽との温冷交互浴は肌に染みるような感覚と爽快感があり、好感
しました。
茶褐色の湯の華が浮遊するほぼ無色透明の湯は、ほとんど無臭であるものの、レモン汁のような強い酸味と
この泉質特有の歯茎が痺れるような収斂味を覚えました。


わが国有数の明礬泉を緑豊かな静かな環境でじっくり満喫できる宿として、とても気に入りました。
                                           〔11.04.13〕

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