住 所   長野県諏訪郡下諏訪町星が丘7075
  電 話   0266-27-2670
 営業時間   2014.01.31 閉鎖
 入浴料   500円
温泉利用状況   完全放流式 (加温あり)
   
 源 泉 名   毒沢鉱泉
  泉 質   酸性・含鉄(Ⅱ)-アルミニウム-硫酸塩泉
 湧出量   7.5  ℓ/min
 泉 温   4.2   ℃
 pH   2.53
 成分総計   2.226 g/㎏
    H=2.2/Sr=0.2/Na=5.2/K=1.0/Ca=14.1/Mg=29.9/
  Al=80.2/Fe2=117.5/Fe3=6.2/Zn=0.9/Cu=0.2/
  Mn=1.0(258.6㎎/㎏)
  F=0.9/Cl=1.0/SO4=1018/HSO4=101(1121㎎/㎏)
  HAs02=0.75/H2Si03=97.0(97.75㎎/㎏)
  CO2=749(749㎎/㎏)            〔2008.02.20〕
 入浴履歴   初訪10.03.20
 評 価   ★★★★
 毒沢鉱泉
沢 乃 湯
                              どくさわこうせん さわのゆ
左奥のパイプ湯口から加温
のうえ供されているのは、
“薬湯”と呼ばれている酸
性の含明礬緑礬泉。

オレンジジュースのような
神乃湯の加温泉に比べて茶
色味が増した明茶褐色の濁
り湯からは、微弱ながら金
気が加わった焦げ臭が香り、
湯船の横のコンテナに注が
れていた源泉からは、レモ
ン汁のような強い酸味と口
中がギシギシするような収
斂味が感じられました。
浴室も左に2対のカラン、右奥に1.35×1.25mほどを測る隅丸方形のコ
ンクリート湯船を配しただけの共同浴場を想わせるような簡素な造りで、
湯船の周りのコンクリートの床は温泉成分によって赤褐色と化していま
した。
帳場前は意外と小綺麗でしたが、
廊下は所々床が沈み、外観と同様
かなり老朽化が進んでいます。

廊下の左手にある浴場は内湯のみ
で、手前にある脱衣所は、6庫の
小さな脱衣箱にプラスチック籠2
個が備えられただけのとても簡素
な造りをしています。
『沢乃湯』は、砥川を渡って坂道を上り切った先を右へ折れ、神乃湯
に向かって300mほど進むと右手に所在する、高台の住宅地の外れに
ある入浴施設です。

普通の民家のような外観の木造2階建ての建物は、以前は15室の客室
を擁する民営の国民宿舎であったようですが、2年ほど前から日帰り
入浴のみの営業となっています。
また、温泉水や源泉を利用して製造された“沢の湯ジェル”という主
婦湿疹やアトピーに効能のある保湿クリームの販売も盛んに行ってい
るようで、入口のガラスサッシ戸には大きな手書きの宣伝が貼られて
いました。
玄関を入ると板張りのホールの正面にかつての帳場があり、ここで入
浴料を支払い、奥へ延びる廊下の突き当たりにある浴場へ向かいます。
毒沢鉱泉は、諏訪大社下社秋宮から国道142号で2.4㎞ほど北進し、砥川に架かる注連掛(しめかけ)橋を渡っ
た対岸の山中に湧く、2軒の湯宿からなる小さな温泉地です。

戦国時代の永禄年間(1558~1570)、この地で金鉱の採掘を行っていた武田信玄が、怪我人の治療のために利
用したいわゆる“信玄の隠し湯”とされる冷鉱泉で、「毒沢」という恐ろしげな名称の由来については、含
有される明礬・鉄分によって沢の魚がことごとく死んでしまったためという説のほか、信玄が金鉱の在り
処、あるいはこの鉱泉の存在を隠すために命名したという伝説も残されています。

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湧出量が限られているため、神乃湯のように源泉自体に浸かることができないのは残念ですが、全国でも有
数の明礬緑礬泉を循環なしに満喫することができ、十分満足感が得られました。

なお、排湯は湯口横の底面付近にあるパイプで行われていましたが、脱衣箱の上に置かれていた長野県独自
の情報開示では掛け流しと明記されていたことから、循環ではなく、おそらくサイフォン方式が採られてい
るものと思われます。                                 〔11.10.10〕