住 所   鹿児島県日置市湯之浦1106
  電 話   099-296-2073
 営業時間   立寄り 6:00~21:00 (休=第1・3・5月,祝は
               翌日休)
 入浴料   330円
温泉利用状況   完全放流式
   
 源 泉 名   
  泉 質   単純硫黄泉
 湧出量       ℓ/min
 泉 温   50.6  ℃
 pH   8.9
 成分総計   0.3686 g/㎏
    Na=95.0/K=2.1/Ca=7.3/Mg=1.0/NH4=1.4/Fe2=0.2
  (107.0㎎/㎏)
  F=8.3/Cl=28.1/SO4=48.8/HCO3=66.5/CO3=25.8/
  HS=10.2/S2O3=11.5(199.2㎎/㎏)
  H2SiO3=56.7/HBO2=5.5(62.2㎎/㎏)
  CO2=0.1/H2S=0.1(0.2㎎/㎏)
       
〔2005.06.30〕
 入浴履歴   初訪14.07.18
 評 価   ★★★★
 吹上温泉
中島温泉旅館
                  ふきあげおんせん なかしまおんせんりょかん
歴史のある名湯を源泉100%
掛け流しで安価に楽しめるだ
けあって、平日の昼過ぎにも
かかわらず地元の常連客で結
構な賑わい。

石造りの西郷どんの湯では別
源泉が利用されているとのこ
とであり、再訪の機会があれ
ば宿泊し、ぜひとも入湯した
いと思います。 〔15.07.02〕
西郷隆盛も来遊の折に滞在し、湯治を行った記録も残されているとのこと。
左奥の浴室入口を入って左側のスロープを下ると、タイル張り
の浴室には、左手に掛け湯槽、右側の目隠し壁の前にシャワー
カラン3基と源泉・水カラン2対が並ぶ洗い場があり、壁に吹上
浜が描かれた正面には、1.7×1.2mと2.2×1.2mの左右2槽に
仕切られた湯船が配されています。

2槽の貯湯タンクを利用して湯温調整が行われているという自
家源泉は、わずかに白く濁り、湯口のある左側は熱め、右は少
しぬるめといった湯加減。
浴槽内では弱い焦げ臭が感じられる程度ですが、湯口の源泉を
口に含むと弱い玉子臭味が感知され、肌も少しつるっとしまし
た。
『中島温泉旅館』は、温泉街を抜けて北へと向きを変える県道から離
れて東へ40m余り、幅狭の路地を入ると右手に所在する、日新公から
殿湯を授けられて以来、鎌田家が所有していたことから“鎌田どんの
湯”と呼ばれ、明治時代中期に中原村で焼酎造り酒屋を営んでいた中
島昌揚氏が同家より譲り受けて創業した当温泉きっての老舗旅館です。

1936年に建て替えられた木造入母屋造りの本館と2011年12月に全面改
装された一戸建ての別館からなり、客室は本館1階の湯治部3、2階の
旅館部7室のほか、1組貸切の別館にも3部屋備えられていますが、宿
泊は1日3組に限定されており、1組に居間・食事処・寝室として3室が
提供されているそうです。
また、吹上温泉と旧南薩線の伊作駅跡とを結ぶ県道湯之浦伊作停車
場線(294号)から温泉街へ向かう北側の入口に、酒瓶を傍らに置き、
温泉に浸かりながら微笑む西郷さんのモニュメント“西郷隆盛来遊
の地”が設置されているように、西郷隆盛が1870・71・74(明治3・
4・7)年の3度にわたってこの地を訪れ、温泉で心身を癒しながら大
好きな狩猟を楽しんだほか、太平洋戦争の末期には、知覧や万世の
飛行場から飛び立つ特攻隊員らが出撃前に訪れた休養地としても知
られています。

なお、かつては湯之浦温泉または伊作温泉と呼ばれていましたが、
1955年の伊作町と永吉村の合併による吹上町の誕生後、現在の名に
改められました。
吹上温泉は、日本三大砂丘の一つで、ウミガメの産卵地としても知られ
る吹上浜から東へ4.5㎞余り、東シナ海に注ぐ伊作川の支流 湯之浦川の
両岸に5軒の湯宿と市営の公衆浴場1か所が点在する、湯之浦の農家で飼
われていた馬が怪我を癒していたことから発見されたと伝えられる素朴
で閑静な温泉地です。

開湯の詳しい時期は判然としませんが、島津家の分家である伊作家10代
当主で“日新斎(じっしんさい)”の号で知られる島津忠良が、1538(天
文7)年に家臣の鎌田小太郎へ軍功の恩賞としてこの温泉を与え、1574
(天正2)年には、忠良の孫で島津家16代当主の島津義久が入湯した記録
が残されています。

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この宿には、土間通路を抜けた奥に別棟で建つ土蔵のような白壁の浴舎
内の男女別大浴場のほか、“西郷どん湯”と名付けられた宿泊客専用の
貸切風呂も設けられています。

入口の横に殿湯・姫湯という提灯が下がり、男湯は右側。
板張りの脱衣所には、真ん中に長いベンチが置かれ、右側には手前から
100円有料のコインロッカー8庫、4個のプラスチック籠を納めた脱衣箱
15庫、ボウル1基の洗面台が備えられていました。
路地に面して開け放たれている玄
関を入ると、まっすぐ奥へ抜ける
土間の通路があり、途中右手に設
置されている券売機で入浴券を購
入し、受付へ手渡して浴場へ向か
います。

受付から左へ延びる土間の廊下の
両側には湯治部屋が並び、湯治場
としての雰囲気が今なお色濃く残
っています。