住 所   大分県別府市浜脇1-8-20
  電 話   0977-25-8118
 営業時間   6:30~翌1:00
 入浴料   100円
温泉利用状況   完全放流式 (加水あり)
   
 源 泉 名   別府市有雲泉寺泉源 外
  泉 質   単純温泉
 湧出量       ℓ/min
 泉 温   64.1  ℃
 pH   7.4
 成分総計   0.765 g/㎏
    Li=1.3/Sr=0.2/Na=173.0/K=17.5/Ca=16.2/Mg=4.6
  (212.8㎎/㎏)
  F=0.6/Br=0.5/Cl=168.0/SO4=71.2/HCO3=142.0/
  NO2=0.1/NO3=1.4/HPO4=0.2(384.0㎎/㎏)
  HAs02=0.2/H2Si03=159.0/HBO2=8.8(168.0㎎/㎏)
  CO2=0.9(0.9mg/kg)
            〔2016.03.17〕
 入浴履歴   初訪06.08.24,最終13.10.13(2回目)
 評 価   ★★★★
 浜脇温泉
浜 脇 温 泉
                                   はまわきおんせん
開け放たれたガラス戸の入口を入り、
正面の受付で入浴料を支払い、左右
に分かれた浴場へ向かいます。

浴場は浴室が脱衣所から7段分下り
た位置にある半地下式一体型の造り
で、ゆったりしたフローリング仕上
げの脱衣所には、中央に3段12庫の
脱衣箱を2基ずつ背中合わせに置き、
右奥の100円有料ロッカー10庫のほ
か、飲料水類の自動販売機まで備え
られていました。
古くから存在していた弦月泉(東の湯)と精華泉(西の湯)という2つの
浴場を合併し、1928年に近世オランダ様式を採用して竣工・創設され
た浴場で、東側が浜脇高等温泉、西が浜脇温泉に分かれていました。
東洋一の規模を誇る鉄筋コンクリート建築の入浴施設として人気を博
していたとのことですが、老朽化が進んだため、南部地区再開発事業
(浜脇再開発)に伴って1988年に取り壊されました。

1991年に建て替えられた現在の浴場は、再開発によって整備されたシ
ョッピングモールの広場の一画にあり、鉄筋コンクリート造り3階建
ての1階が普通浴の共同温泉、2階が「湯都ピア浜脇」というヨーロッ
パのクアハウスをモデルとした多目的温泉保養館となっています。
なお、広場の入口には、旧浴場の入口の飾りアーチがモニュメントし
て残され、タイルによって湯船などの位置が表わされています。
浜の至る所で温泉が湧き出ることから“浜湧き”と呼ばれ、鎌倉時代
中期には、文永の役に備えて下向した御家人の大友頼康が温泉奉行を
設置し、朝見川や永石川・流川沿いに湧出する温泉の整備を行いまし
た。
江戸時代には、1196(建久7)年に大友氏初代当主能直によって創建さ
れた八幡朝見神社門前の温泉町として発展し、1817(文化14)年に書か
れた温泉番付『諸国温泉効能鑑』では、別府温泉より上位の西の前頭
三枚目に位置付けられています。

近代以降も、1871(明治4)年の旧別府港の開港、1911年の豊州線浜脇
駅(現 JR日豊本線東別府駅)の開設を機に一大歓楽街として栄えま
したが、1920年ごろから湧出量が減少し、さらに1958年の売春防止法
の施行も加わって、急速に衰退しました。
別府温泉郷は、伽藍岳(硫黄山・1045.3m)と鶴見岳(1374.5m)という2つの活火山の東麓に湧く、わが国を
代表する温泉地です。

温泉郷内には、“別府八湯”と総称される別府・亀川・柴石・鉄輪・明礬・堀田・観海寺・浜脇という個性
豊かな8か所の温泉地が点在し、掲示用新泉質名として大別される10の泉質のうち、7種類の湯を楽しむこと
ができます。
泉源の数は別府市内で2288孔、湧出量は毎分87550ℓ(『平成30年度 東部保健所報』より)を数え、“泉都”
の名に相応しい日本一の豊富な湯量を誇っています。
共同浴場としては広々とした浴室は、床を天草陶石で仕上げ
られ、正面のガラス窓の向こうには中庭風の空間が設えられ
ており、心を和ませてくれます。
左壁には4対の温冷カランが並び、中央には御影石で縁取っ
た4.55×3.0mほどのゆったりしたタイル張り湯船が配され
ています。

側面下部の湯口から注入されているのは、浜脇温泉の他の共
同浴場でも利用されている雲泉寺貯湯タンクから引湯されて
いる弱アルカリ性の単純温泉。
無色透明の熱めの湯からは石鹸のような匂いと弱い芒硝臭が
香り、さっぱりした浸かり心地に好感しましたが、真夏に初
めて訪れた時は、全開となっていた加水の影響からか、塩素
の臭いが少し気になりました。
『浜脇温泉』は、国道10号の浜脇公園前交差点から西進し、180m先で右へ折れて“浜脇モール”と呼ばれ
るショッピングモールを50m足らず北上した右奥、市営浜脇高層住宅のすぐ南側に所在する、温泉地の名称
をそのまま浴場名としている市営の共同浴場です。

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浜脇温泉は、別府温泉の南に位置する「別府温泉発祥の地」とされる温泉地で、朝見川の河口付近を中心
に、おおよそ永石通りから南側の一帯をその範囲としています。
近年改築された入浴施設ということもあり、歴史の古さを偲ぶことができないのは残念ですが、カランも備
わった開放的な造りは地元以外の外来客でも利用しやすく、市営温泉では唯一深夜1時まで営業しているこ
ともあって、いつ訪れても多くの入浴客で賑わっている人気の浴場です。          〔14.12.15〕