住 所   岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯27-3
  電 話   0578-89-3578
 営業時間   6:00~21:00 (冬期 8:00~17:00)
 入浴料   寸志
温泉利用状況   完全放流式 (加水あり)
   
 源 泉 名   あぼうの湯・山水 混合泉
  泉 質   単純温泉
 湧出量       ℓ/min
 泉 温   47.5  ℃
 pH   6.8
 成分総計   1.084  g/㎏
    Na=129.8/K=18.6/Ca=47.8/Mg=13.8/Fe2=3.4/Mn=0.3
  (213.7mg/kg)
  F=0.2/Br=0.4/Cl=132.2/SO4=5.4/HCO3=378.7
  (516.9mg/kg)
  H2SiO3=166.8/HBO2=12.9(179.7mg/kg)
  CO2=173.4/H2S=0.09(173.5mg/kg)
    〔2013.03.13〕
 入浴履歴   初訪07.05.03,最終08.10.18(2回目)
 評 価   ★★★★★★
 平湯温泉
平湯民俗館 平湯の湯
             ひらゆおんせん ひらゆみんぞくかん ひらゆのゆ
小屋から出ると、正面には神の湯と同じように中央に切妻の
覆屋を架けた岩風呂が配されています。
湯船には、右奥に一際高く積まれた岩の間に挿し込まれたパ
イプから加水によって42℃に調整された単純温泉が注がれ、
湯船に満たされた湯は、岩が積み上げられていない右側面か
ら溢れ出していたほか、手前に立てられた竹筒にも排湯され
るようになっていました。
そのため、湯口や湯船を画した岩だけでなく、周囲の床も温
泉成分によって赤黄褐色に変色しています。

透明度60㎝ほどの緑褐色の濁り湯からは、加水の割にしっか
りした金気臭と重曹臭・微硫黄臭が香り、口に含んでみると
弱い炭酸味と鉄錆味が感じられるなど、源泉の個性が感じら
れるなかなか良いお湯です。

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『平湯民俗館 平湯の湯』は、国道471号が分岐する平湯I.C口交差
点から国道158号を安房峠へ向かって750mほど進むと右手に所在す
る、民俗資料館の中に併設された入浴施設です。

館内には、18世紀中頃建築の農家で市指定文化財の「豊坂家住宅」
(上段写真手前)、大正時代に平湯の発展と教育に尽力した教員 篠
原無然の資料を展示した合掌造りの「篠原無然記念館」(同奥)、円
空作の仏像群を展示した県指定文化財「薬師堂仏殿」が点在し、古
農具や衣類といった当地の民俗資料も合わせて展示されています。
また、敷地の入口には、大きな樽の中に“おばこ原の湯”という96
℃の源泉を利用した足湯も設置されています。
以前は記念館の受付で入館・入浴料として500円を徴収していまし
たが、2年ほど前から、利用者は足湯の手前に設置された鉄製の寸
志箱に寸志を納めるように変わりました。
平湯温泉は、1997年に開通した安房トンネルの岐阜県側の玄関口、標高1280mほどの乗鞍岳北麓の高所に20
数軒の宿泊施設が建ち並ぶ温泉地で、約40の泉源から毎分13000ℓの湯が湧出しています。

奥飛騨温泉郷と総称される5湯(他に新平湯・福地・栃尾・新穂高の各温泉)の中では最も歴史が古く、徳川吉
宗の命で飛騨国代官の長谷川忠崇が編纂を始め、1829(文政12)年に江戸幕府に献納された『飛州志』には、
「平湯温泉記」として、永禄年間(1558~1570)にこの地に進軍した山県昌景率いる武田信玄軍が、年老いた
白猿に導かれて霊泉を発見し、硫黄岳の毒ガスと峠越えによって疲弊していた軍勢もこの湯に浸かって元気
を取り戻したという開湯伝説が残されています。
江戸時代には、北陸の諸大名によって参勤交代の折の宿場として利用され、1964年6月には国民保養温泉地に
指定されています。

平湯温泉の日帰り入浴施設としては、ひらゆの森や神の湯の陰に隠れた感があり、入浴客はいつも少なめ。
しかしながら、温泉街からほんの少し入っただけであるにもかかわらず、木立に囲まれてしっとりと落ち着
いた雰囲気が漂い、静かに湯浴みを楽しめます。

初めて訪れてたちまち惹かれた“平湯の隠し湯”。お気に入りの一湯です。
                                 〔10.07.04,16.11.12 記事補訂〕
浴場は、敷地の一番奥、篠原無然
記念館から右へ回ったところに設
けられています。

浴場は手前が男、奥が女湯で、木
造の脱衣小屋には、プラスチック
籠を納めた12庫の脱衣箱が備わっ
ていました。