住 所   岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯85-10
  電 話   0578-89-2766
 営業時間   立寄り 14:00~20:00
 入浴料   500円
温泉利用状況   完全放流式 (加水あり)
   
 源 泉 名   平湯温泉 鶴の湯
  泉 質   ナトリウム-塩化物泉・炭酸水素塩泉
 湧出量       ℓ/min
 泉 温   98   ℃
 pH   8.58
 成分総計   2.222 g/㎏
    Na=578.9/K=85.9/Ca=6.2/Mg=1.7/Al=1.2/Fe2=1.0
  (674.9㎎/㎏)
  F=3.3/Cl=670.0/SO4=86.5/HCO3=387.8/CO3=38.3/
  HS=0.3(1186.2㎎/㎏)
  H2SiO3=182.0/HBO2=19.3(201.3㎎/㎏)
  CO2=159.4(159.4㎎/㎏)
         〔1992.12.18〕
 入浴履歴   初訪10.07.31
 評 価   ★★★★
 平湯温泉
旅 館 た な か
                          ひらゆおんせん りょかん たなか
それでも消しゴム滓のような白い湯の華が多量に舞う無色透明の湯から
は、弱いながらも硫黄臭が明瞭に香り、つるっとした肌触りを楽しむこ
ともできました。

できれば源泉に入湯してみたかったというのが本音ですが、朝から行っ
てきた湯めぐりの〆湯として訪れただけに、内湯より少しぬるめとなっ
た露天風呂に浸かりながら、ゆったりと湯浴みを楽しませていただき、
十分満足感を得ることができました。          〔12.02.22〕
浴場は内湯と露天か
らなり、タイル仕上
げの前者には、右手
前に3基のシャワー
カラン、ガラス窓が
嵌った右奥に紅御影
石で縁取った2.7×
1.65mほどの煉瓦調
のタイル張り湯船が
配されています。
一方、ガラス窓の外
には、周りに巨岩を
積み上げた露天風呂
が設けられていまし
た。
新しさを留めた館内を奥へ進み、4
段の階段を上った先に、男女別の浴
場と宿泊客のみ利用可能なご主人手
造りの貸切露天檜風呂があり、男湯
の入口の手前には、湯上がりに喉が
潤せるように冷水を入れたクーラー
ボックスが用意されています。

脱衣所は、少し手狭な感じを受ける
ものの清潔感のある空間で、右側に
は籠を納めた10庫の脱衣箱が設えら
れていました。
『旅館 たなか』は、安房峠道路の平湯I.Cから国道158号を安房峠へ向かって900mほど進むと右手に所在す
る、1974年に創業した客室数全12室の小ぢんまりした温泉旅館です。
1997年にリニューアルされたとい
う白壁3階建ての建物は瀟洒な感じ
で、ガラスの格子戸となった玄関
を入り、階段で2階に上ると、正面
右手に帳場が設けられています。

声を掛けると若旦那と思われる男
性が現われ、週末の午後4時前とい
う宿泊客への応接で最も立て込む
時間帯であるにもかかわらず、立
寄り入浴の申し出に快く応じてく
ださいました。
この旅館で利用されているのは、
裏山で多量の水蒸気とともに自噴
しているという、泉温が100℃近
い激熱の含重曹-食塩泉。

ただし、実際にパイプを通じて宿
に送られ、熱交換を経て湯船に掛
け流されているのは、安房トンネ
ルの湧水を注入して造成した噴気
造成泉で、結果、成分総計は源泉
の1/3以下となり、泉質も中性の
単純泉へ変化していました。
平湯温泉は、1997年に開通した安房トンネルの岐阜県側の玄関口、標高1280mほどの乗鞍岳北麓の高所に20
数軒の宿泊施設が建ち並ぶ温泉地で、約40の泉源から毎分13000ℓの湯が湧出しています。
奥飛騨温泉郷と総称される5湯(他に新平湯・福地・栃尾・新穂高の各温
泉)の中では最も歴史が古く、徳川吉宗の命で飛騨国代官の長谷川忠崇
が編纂を始め、1829(文政12)年に江戸幕府に献納された『飛州志』に
は、「平湯温泉記」として、永禄年間(1558~1570)にこの地に進軍した
山県昌景率いる武田信玄軍が、年老いた白猿に導かれて霊泉を発見し、
硫黄岳の毒ガスと峠越えによって疲弊していた軍勢もこの湯に浸かって
元気を取り戻したという開湯伝説が残されています。

江戸時代には、北陸の諸大名によって参勤交代の折の宿場として利用さ
れ、1964年6月には国民保養温泉地に指定されています。

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