住 所   熊本県人吉市願成寺町402-1
  電 話   0966-22-2621
 営業時間   6:00~23:00
 入浴料   200円
温泉利用状況   完全放流式
   
 源 泉 名   願成寺温泉
  泉 質   ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉
 湧出量       ℓ/min
 泉 温   45.2  ℃
 pH   
 成分総計        g/㎏
    
  
  
  
  
  

 入浴履歴   初訪14.05.04
 評 価   ★★★★
 人吉温泉
相良藩 願成寺温泉
              ひとよしおんせん さがらはん がんじょうじおんせん
右奥の湯口から独自源泉の含食塩-重曹泉が間欠的かつたっ
ぷりと小浴槽へ加えられ、仕切り上端の切り欠きと底近くの
孔から大浴槽へ流れ込むようになっています。
右壁に源泉カラン2・水カラン3、左
壁に水カラン5基がそれぞれ並び、
右側手前には掛け湯槽、対する左側
の手前にはタイル張りの水風呂、右
奥から左手前に向かって大小2つの
円形を瓢箪のように繋げたタイル張
りの湯船が配されていました。

深さを異にしていますが、いずれの
湯船も腰湯が可能なように段差が設
けられています。
“かけ流し 天然温泉”と書かれ
た庇の横を入り、ガラス戸の入口
に足を踏み入れると、「いらっし
ゃいませ」という音声。
すぐ右手の受付には誰もいらっし
ゃらなかったため、備え付けの料
金箱に入浴料を投入しました。

板張りのホールには、正面に立派
な柱時計、左側にソファや腰掛け
が置かれ、その奥が男湯、対する
右奥が女湯となっています。
人吉温泉は、日本三大急流の一つに数えられる球磨川が東から西へ貫流する人吉盆地の西部に位置し、江戸
時代には2万2千石の石高を有する人吉藩相良家の城下町として栄え、武家屋敷や神社仏閣が点在する情緒豊
かな街並みから“九州の小京都”と称される熊本県の最南端、人吉に湧く温泉です。

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淡く緑色を帯びた透明の
湯は、小浴槽では少し熱
め、大浴槽ではややぬる
めの心地良い湯加減。

浴槽内ではわずかに甘い
香りが感知できる程度で
すが、湯口では弱油臭と
極薄の塩味が感じられ、
泡付きは判然としなかっ
たものの、肌がつるつる
しました。
建築物としての風情は、新温泉や堤温泉・鶴亀温泉など創建時の姿をほぼそのままの状態で伝える木造浴舎
には敵いませんが、前時代の公衆浴場の雰囲気を味わいながら飲泉可能な良質なモール泉を楽しむことがで
きる良い浴場でした。                                 〔15.03.21〕
脱衣所から3
段分下がった
浴室は、壁が
白色タイル張
り、床は洗い
出しのコンク
リート仕上げ
で、正面の壁
上方には虹の
絵が描かれ、
左上のガラス
窓から陽光が
射し込み、採
光はとても良
好です。
脱衣所は板張りで、左壁際の奥に25
庫の入浴道具入れ、右手前にプラス
チック籠12個を納めた32庫の脱衣箱
とその手前にやはり入浴道具を入れ
た細長い10段の棚が設えられ、浴室
との間を画した透明ガラスの格子戸
の前には木造りの腰掛けが備えられ
ていました。
『相良藩 願成寺温泉』は、くま川
鉄道湯前線の相良藩願成寺駅前から
まっすぐ北へ向かって突き当たりの
通りを右へ折れ、70m余り東進する
と右手に所在する、東接する蕎麦処
「相良藩 田」が管理運営している
1957年に創設された公衆浴場です。

低い越屋根の湯気抜きを載せた青色
トタン葺きの浴舎は切妻造りの平屋
建てで、外壁の下半分はなまこ壁風
に仕上げられています。
1492(明応元)年の正月に井口八幡宮へ弓始めに参詣した相良家12代当
主 相良為続(1447~1500)が林村の湯楽寺で湯治した記録が残されて
いるという500年以上の歴史を持つ温泉ですが、本格的な開発は1910
(明治43)年に現在温泉町と呼ばれている万江川が球磨川と合流する地
で川野廉氏が泉源掘削に成功し、「翠嵐楼」を創業したことを嚆矢と
しており、当初は地名から“林温泉”と呼ばれていました。

昭和に入って上総掘りという井戸掘りの技術が伝えられると、市街地
でも泉源の掘削が次々と行われるようになり、2012年3月末現在、源
泉数は78本に上り、市内には23軒の宿泊施設と33か所を数える公衆浴
場(公衆浴場業許可を有する宿泊施設も含む)が点在しています(平成
25年版 人吉市統計年鑑 2014.4.1)。