住 所   熊本県人吉市麓町9
  電 話   0966-24-1950
 営業時間   6:00~22:00 (休=元日)
 入浴料   200円
温泉利用状況   完全放流式 (加水あり)
   
 源 泉 名   
  泉 質   ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉
 湧出量   85   ℓ/min
 泉 温   47.7  ℃
 pH   7.95
 成分総計   1.268 g/㎏
    Li=0.2/Na=261.2/K=54.5/Ca=7.7/Mg=1.1/NH4=1.3/
  Fe2=0.1(326.1㎎/㎏)
  F=1.2/Br=0.5/Cl=149.9/SO4=102.9/HCO3=439.4/
  HS=0.1(694.0㎎/㎏)
  H2SiO3=179.9/HBO2=19.2(199.1㎎/㎏)
  CO2=49.2(49.2㎎/㎏)
           
〔2009.09.15〕
 入浴履歴   初訪14.05.04
 評 価   ★★★★
 人吉温泉
元  湯
                                ひとよしおんせん もとゆ
泉温が約48℃と高いことから、4月から9月は20%、10月から
3月は10%の水道水が加えられているとのことです。
奥壁の中央か
ら延びた樋状
の湯口からド
ボドボと掛け
流されている
のは、源泉の
湧出量減少の
ため、改修に
際して1年か
けて地下450
mで再掘され
たという含食
塩-重曹泉。
脱衣所との間を画した4枚のガラス戸から3段下がった浴室は、天井が高
く、正面と右側に曇りガラス窓が巡らされた明るく開放的な造り。

床は洗い出しのコンクリートで仕上げられ、出入口のすぐ左の壁に1基
のシャワーカラン、中央には紅御影石で縁取った2.15×1.85mほどの湯
船が奥に寄せて配されています。
暖簾を潜るとすぐ左に番台があり、
管理人のおばさんに入浴料を直接支
払います。

板張りの脱衣所は天井が高くゆった
りした造りで、番台のすぐ右前に上
段のみ蓋が残された3段12庫の木製
ロッカーが目隠し代わりに置かれ、
15個のプラスチック籠が備えられて
いました。
『元湯』は、人吉市役所から南東方
向へ直線距離で約40m、人吉城址の
すぐ西側に所在する、1934(昭和9)
年に現在の所有者の義祖父にあたる
内田武雄氏によって創業された公衆
浴場です。

前日の9時過ぎに一度立ち寄りまし
たが、駐車場が満車に近いほどの盛
況であったため、翌朝に出直しまし
た。
人吉温泉は、日本三大急流の一つに数えられる球磨川が東から西へ貫流する人吉盆地の西部に位置し、江戸
時代には2万2千石の石高を有する人吉藩相良家の城下町として栄え、武家屋敷や神社仏閣が点在する情緒豊
かな街並みから“九州の小京都”と称される熊本県の最南端、人吉に湧く温泉です。

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改築を経ている分、堤温泉や新温泉・鶴亀温泉といった他の木造公衆浴場と比べると建造物としての風情は
やはり劣りますが、加水されているとはいえ、湯船の縁全体から常時溢れ出し、1時間から1時間20分で入れ
替わるという鮮度良好なモール泉は浴感的に申し分なく、記憶に残る一湯となりました。   〔15.03.15〕
少し熱めとなった黄色掛
かった透明湯からは、湯
口では石鹸のような香り
に加えて金気臭と微弱な
硫黄臭、浴槽内では石鹸
臭が感じられ、わずかに
認められる微細な泡付き
によって肌がつるつるし
ました。
2000年に創建時の躯体を残して全
面的に改修された堂々とした浴舎
は、元々新温泉と同じ大工の手に
よるという黒瓦葺きの木造入母屋
造り平屋建てで、瓦葺きの下屋の
中央に入母屋の庇が付設されてい
ます。

庇の下には浴場入口の扉が左右に
並び、男湯は右側。
1492(明応元)年の正月に井口八幡宮へ弓始めに参詣した相良家12代当
主 相良為続(1447~1500)が林村の湯楽寺で湯治した記録が残されて
いるという500年以上の歴史を持つ温泉ですが、本格的な開発は1910
(明治43)年に現在温泉町と呼ばれている万江川が球磨川と合流する地
で川野廉氏が泉源掘削に成功し、「翠嵐楼」を創業したことを嚆矢と
しており、当初は地名から“林温泉”と呼ばれていました。

昭和に入って上総掘りという井戸掘りの技術が伝えられると、市街地
でも泉源の掘削が次々と行われるようになり、2012年3月末現在、源
泉数は78本に上り、市内には23軒の宿泊施設と33か所を数える公衆浴
場(公衆浴場業許可を有する宿泊施設も含む)が点在しています(平成
25年版 人吉市統計年鑑 2014.4.1)。