住 所   熊本県人吉市温泉町湯ノ元2482
  電 話   0966-23-4951
 営業時間   立寄り 9:00~22:00
 入浴料   500円 (家族風呂 2000円)
温泉利用状況   完全放流式
   
 源 泉 名   
  泉 質   ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉
 湧出量   161   ℓ/min
 泉 温   46.0  ℃
 pH   7.81
 成分総計   1.197 g/㎏
    Na=303.3/K=42.1/Ca=9.2/Mg=2.8/Fe2=0.6(358.0㎎/㎏)
  F=0.7/Cl=157.3/SO4=113.3/HCO3=494.2/HS=0.6
  (766.1㎎/㎏)
  H2SiO3=36.4/HBO2=14.8(51.2㎎/㎏)
  CO2=22.0/H2S=0.1(22.1㎎/㎏)
      
〔2002.12.24〕
 入浴履歴   初訪14.05.03
 評 価   ★★★★★★★
 人吉温泉
旅館 たから湯
                         ひとよしおんせん りょかん たからゆ
壁を御影石で仕上げ、床には滑り止
めを施した板が敷き並べられた浴室
には、左側手前にシャワーカラン2
基が並び、その奥に1.5×1.2mほど
の前後2槽に仕切られた木枠タイル
張りの湯船が配されていました。
本館とその背後に続く2階建ての新
館からなり、客室は和室2・和洋室
3の全5室を数えます。

訪問時には開け放たれていた格子戸
の玄関を入ると、すぐ左にフロント
があり、ちょうど居合わせたご主人
に立寄り入浴をお願いしました。
長閑で閑静な集落の一画に新緑鮮
やかな木々に隠れるように建つ瓦
葺きの入母屋造り木造2階建ての
建物は、歴史のある立派なお屋敷
然とした佇まいで、最初は旅館と
はまったく気が付かず、横を通り
過ぎてしまったほどです。
人吉温泉は、日本三大急流の一つに数えられる球磨川が東から西へ貫流する人吉盆地の西部に位置し、江戸
時代には2万2千石の石高を有する人吉藩相良家の城下町として栄え、武家屋敷や神社仏閣が点在する情緒豊
かな街並みから“九州の小京都”と称される熊本県の最南端、人吉に湧く温泉です。
湯気抜きが設えられた吹き抜けの高い天井、正面奥から左側の仕切り壁にかけて曇りガラスが巡らされた半
地下式一体型の浴場は風情抜群で、30分で入れ替わるという鮮度良好なモール泉も素晴らしいの一言。

イタリア製の高級家具や調度品が至る所に置かれているスタイリッシュにリニューアルされた和モダンな館
内もとても素敵で、宿泊料が2万円を超すハイクラスな湯宿ですが、ぜひともいつかは宿泊で訪れ、極上の
一夜を過ごしてみたいと思います。                            〔15.03.04〕
左奥隅の木樋状の湯口から静かに掛け流されているのは、す
ぐ裏側の泉源から直接注入されているという含食塩-重曹泉。
わずかに黄色掛かって見
える透明湯は、湯口のあ
る奥が少し熱め、手前側
が熱め寄りの適温といっ
た湯加減。
手前では甘い香りがかろ
うじて感知できる程度で
すが、湯口では金気臭と
微弱な硫黄臭、それが注
がれる浴槽でも弱金気臭
が感じられ、微細な泡付
きも手伝って肌がつるつ
るしました。
驚いたことに扁額が掲げられた玄
関ホールの正面右寄りが浴場とな
っており、左右に並ぶ木戸の入口
のうち、右側が男湯。

このほか本館の左側には、別棟の
家族風呂も設けられています。
浴場は上下2段の半地下式構造。
手摺の付いた階段を斜め左へ6段下
りた上段には、笊のような籠4個を
納めた12庫の脱衣箱を備えた脱衣所
があり、さらにそこから石造りの階
段を9段下りたところが浴室となっ
ています。
『旅館 たから湯』は、国道219号の人吉市相良町交差点から西北西へ約
1.5㎞、“人吉温泉発祥の宿”と呼ばれる翠嵐楼の北側に所在し、翠嵐
楼に先立つ1907(明治40)年に創業した老舗旅館です。

元々は湯治宿でしたが、1999年に現オーナーの山本英一氏が買い取り、
創業当時からの重厚な和風建築の外観はそのままに館内を一新。
2015年1月11日に旅行新聞新社から発表された第40回「プロが選ぶ日本
のホテル・旅館100選」では、選考委員10名が客室25室以下の小規模な
宿を対象として全国で10軒を選ぶ選考審査員特別賞“日本の小宿 2015”
にも輝いています。
1492(明応元)年の正月に井口八幡宮へ弓始めに参詣した相良家12代当
主 相良為続(1447~1500)が林村の湯楽寺で湯治した記録が残されて
いるという500年以上の歴史を持つ温泉ですが、本格的な開発は1910
(明治43)年に現在温泉町と呼ばれている万江川が球磨川と合流する地
で川野廉氏が泉源掘削に成功し、「翠嵐楼」を創業したことを嚆矢と
しており、当初は地名から“林温泉”と呼ばれていました。

昭和に入って上総掘りという井戸掘りの技術が伝えられると、市街地
でも泉源の掘削が次々と行われるようになり、2012年3月末現在、源
泉数は78本に上り、市内には23軒の宿泊施設と33か所を数える公衆浴
場(公衆浴場業許可を有する宿泊施設も含む)が点在しています(平成
25年版 人吉市統計年鑑 2014.4.1)。

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