住 所   長野県下高井郡山ノ内町佐野
  電 話   
 営業時間   地元住民・宿泊客のみ入浴可
 入浴料   無料
温泉利用状況   完全放流式 (加水あり)
   
 源 泉 名   元湯
  泉 質   含硫黄-ナトリウム-塩化物泉
 湧出量       ℓ/min
 泉 温   97.8  ℃
 pH   7.8
 成分総計   2.067 g/㎏
    Na=512.2/K=50.2/Ca=75.6/Mg=0.53(638.5㎎/㎏)
  F=1.80/Cl=789.0/SO4=194.0/HCO3=73.8/HS=3.66
  (1062㎎/㎏)
  HAs02=0.52/H2Si03=249.6/HBO2=111.8(361.9㎎/㎏)
  CO2=0.66/H2S=3.8(4.5㎎/㎏)       〔1986.12.24〕
 入浴履歴   初訪09.10.10
 評 価   ★★★★
 穂波温泉
元  湯
                               ほなみおんせん もとゆ
石造りの湯口から掛け流されているのは、すぐ裏で湧出し、
大湯や西湯にも配湯されている“元湯”。
少し熱めの無色透明の湯からは、やはり仄かな芒硝臭と甘味
が感じられ、つるつるした肌触りも同様でしたが、泉源に一
番近く鮮度が良いためか、湯口では芳ばしい硫黄臭をはっき
りと感知することができました。


子供も含めて各自湯船の周りで黙々と身体を洗い、じっと熱
いお湯に浸かった上で挨拶を交わして帰っていく、そんな日
常の当たり前の光景がとても絵になる素晴らしい普段使いの
浴場でした。
なお、この浴場の清掃は西湯と同じ奇数日となっており、実
際、訪れた翌日には、朝から当番の方によって掃除が行われ
ていました。                〔11.06.04〕
『元湯』は、星川橋で夜間瀬川を渡り、温泉街を貫くように走る堤防
道路より1本南の通りを北西へ約290m、通りから少し奥まったところ
にひっそりと所在する大湯・西湯に対し、穂波温泉の中心とも言える
交差点にどっしりと建っている共同浴場で、3か所の共同湯の中では
最も利用者が多く、夜遅くまで賑わっていました。

白壁の木造平屋建ての堂々とした浴舎は、勾配の緩い切妻屋根の上に
雀おどしという大きな棟飾りを載せた“本棟造り”と呼ばれるもので、
大きな屋根の上には切妻の湯気抜きが載せられ、浴場名に相応しい風
情と貫禄を感じさせてくれます。
木製扉の入口は他の浴場のように隣り合う形式ではなく、瓦葺きの庇
の下で相対する形となっており、そのすぐ横にはICカードの読取り
機が設置されていました。
湯田中渋温泉郷は、下高井郡山ノ内町を流れる横湯川・夜間瀬川とこれに注ぐ角間川の流域に点在する、新
湯田中・湯田中・星川・穂波・安代・渋・角間・上林・地獄谷という9か所の温泉地の総称です。


そのうちの一つ、穂波温泉は、星川温泉と対峙するように夜間瀬川の左岸に所在する静かで落ち着いた温泉
地です。
開湯は1924(大正13)年。夜間瀬川の川原で積雪がなく朝夕水蒸気を上げている箇所を手掘りで掘削したとこ
ろ温泉が湧出し、川の堤防整備が行われた1931年頃から温泉地が形成され始めました。
現在は、8軒の湯宿と3か所の共同浴場が集落の中に点在しています。

なお、共同浴場の利用は地元住民か宿泊客に限られており、浴場に入るには入口の鍵を開錠するためのIC
カードが必要となります。

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浴場の造りは、脱衣所とその奥に続く浴室がガラスサッシ戸で画され
た分離型。
内部は大湯や西湯よりさらに広々としており、板張りの脱衣所には奥
に10・8庫の脱衣箱が鉤形に設えられ、その右手前には細長いシンク
まで備えられていました。

少し湯気蒸した白タイル張りの浴室には、右側に5対のカランが並べ
られ、左手には黒御影石で縁取った2.55×1.45mほどの青色タイル張
りの湯船が仕切り壁に寄せて配されています。