住 所   大分県別府市新別府7組
  電 話   
 営業時間   7:00~21:00 (日 8:30~19:00)
 入浴料   200円
温泉利用状況   完全放流式
   
 源 泉 名   別府温泉日本地熱興業
  泉 質   ナトリウム-塩化物泉
 湧出量       ℓ/min
 泉 温        ℃
 pH   
 成分総計        g/㎏
 





 入浴履歴   初訪08.08.23
 評 価   ★★★★★★★
 
市の原共同温泉
                           いちのはるきょうどうおんせん
実際に訪れてみると、“おたふくわた”のペンキ看板が掲げられた横
板壁の浴舎は、軒端の高さに湯気抜きが巡っていなければまるで古い
倉庫のようで、その前に立ってぼんやり眺めていると、一瞬に時間が
遡ってしまったかのような不思議な感覚に囚われてしまいました。

早朝5時半から営業しているものの、市の原共同温泉組合員以外は斜
め向かいにあるスマイルストアというコンビニエンスストアで入浴券
を購入しなければならないため、外来の利用者はコンビニが開店して
からでないと入浴することができません。
トタン張りの両引き戸から中へ入ると、正面にはブロック塀が立ち塞
がり、その上方には石造の小さな薬師如来が祀られています。
女湯との仕切り壁の奥にある源泉枡からチョロチョロと注がれているの
は、鶴見の今井から引かれているという食塩泉。
無色透明の湯からは芒硝臭が仄かに香り、先客によって適温に調整され
ていたこともあって、ゆったりと湯の香を楽しむことができました。
男女別の浴場は左右に分かれ、男湯は右側。
浴場は脱衣所と浴室の間に仕切りのない一体型の造りで、中へ入ると右側には前
に腰掛けが付設された12庫の脱衣箱が備えられ、壁に沿って簀子が敷き並べられ
た正面の窓下には、購入した入浴券を刺しておくように、釘を打ち込んだ入浴券
掲示板が右寄りに設えられていました。

『市の原共同温泉』は、JR日豊本線の別府駅から北北西方向へ約3
㎞、国道500号(九州横断道路)の古寺停留所で降車し、南側にある信
号交差点から西へ300mほど上っていくと左手に所在する市有区営の
共同浴場です。

1932年に鉄輪にあった湯小屋を解体・移築して創設された浴場で、木
造切妻造り平屋建ての建物は、修繕を重ねつつも今なお当時の姿を保
持し続けています。
温泉チャンピオンの郡司勇氏が著作の中で紹介され、別府八湯の共同
湯の中では望潮温泉・如意輪温泉と並んで3大鄙びとも目されている
浴場ということもあって、ぜひとも一度入浴してみたいと願っていま
した。
別府温泉郷は、伽藍岳(硫黄山・1045.3m)と鶴見岳(1374.5m)という2つの活火山の東麓に湧く、わが国を
代表する温泉地です。

温泉郷内には、“別府八湯”と総称される別府・亀川・柴石・鉄輪・明礬・堀田・観海寺・浜脇という個性
豊かな8か所の温泉地が点在し、掲示用新泉質名として大別される10の泉質のうち、7種類の湯を楽しむこと
ができます。
泉源の数は別府市内で2292孔、湧出量は毎分87636ℓ(『平成29年度 東部保健所報』より)を数え、“泉都”
の名に相応しい日本一の豊富な湯量を誇っています。

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貸切状態で湯に浸かって
いるといつしか静寂に包
まれ、浴場内の鄙びた雰
囲気も手伝って、あたか
も時が止まってしまった
かのよう。

噂に違わぬ強い印象が残
った浴場でした。
      〔11.07.15〕
一段低くなった浴室は、一見するとコンク
リート打ちっ放しに見えるものの、実際は
厚みのある石板を組み合わせた重厚な造り
で、中央やや奥寄りには、やはり石板造り
の1.45×1.25mほどの小さな方形湯船が配
されています。