住 所  大阪府泉佐野市大木2234
  電 話   072-459-7515
 営業時間   10:00~18:00
 入浴料   775円
温泉利用状況   放流循環併用式 (加温あり)
   
 源 泉 名   湯元温泉(犬鳴山温泉1号・2号)
  泉 質   単純硫黄泉
 湧出量   13.7 ℓ/min
 泉 温   18.3 ℃
 pH   8.80
 成分総計   0.786 g/㎏
    Na=201.7/K=2.4/Ca=1.4/Mg=0.3/Fe2=0.2(206.0㎎/㎏)
  F=2.6/Cl=14.0/SO4=16.9/HCO3=445.8/CO3=60.1/
  HS=2.1(541.5㎎/㎏)
  H2SiO3=18.1/HBO2=9.8(27.9㎎/㎏)
  CO2=11.0(11.0㎎/㎏)
         〔2010.03.29〕
 入浴履歴   初訪05.04.09,最終14.03.05(7回目)
 評 価  ★★★★★★
 犬鳴山温泉
湯元温泉荘 別館 山 乃 湯
    いぬなきやまおんせん  ゆもとおんせんそう べっかん やまのゆ

犬鳴山温泉は、国道170号(大阪外環状線)の熊取交差点から粉河街道と
呼ばれる府道泉佐野打田線(62号)を南へ向かうこと約8.5㎞、661年に役
小角によって開かれたと伝えられる七宝瀧寺が所在し、修験道の根本道
場である燈明ヶ岳を中心とした総称“犬鳴山(いぬなきさん)”の谷間を
流れる二瀬川と犬鳴川に沿って4軒の旅館と日帰り入浴施設2か所が点在
する小さな温泉地です。

1957年、犬鳴山温泉開発㈱が大阪府内で初めて行われた温泉掘削に成功。
同年、犬鳴山の有料駐車場を過ぎて150mほど坂を上り、右へカーブす
る手前を左斜め前方へ下った二瀬川の渓流沿いに「湯元温泉荘」が開業
しました。

硫黄臭がほんのり香るうっすら白濁した湯の中には、消しゴム滓のような白色や黒褐色の湯の華が見られ、
そこに身体を沈めるとその瞬間に全身がぬるぬるします。
また、無色透明の源泉は、茹で玉子臭と表現して良いほど硫黄臭が強めで、その香りに包まれながら窓の外
の木々や二瀬川の渓流を眺めていると、時が経つのを忘れてしまいます。


濾過なしの追焚き循環が採られているために、湯のコンディションが悪い時には毛髪などの浮遊物が目立つ
こともありますが、温泉らしさが実感できるという点では大阪府内では間違いなく一番であり、鄙び具合に
も好感が持てる浴場です。           〔09.04.26,14.09.16 記事補訂,画像追加・一部差替え〕
浴室自体も、谷に臨んだ左手の大きな嵌め殺しのガラスに接
して3.4×1.8mほどの長方形の湯船を配し、右側にカランを
設けただけの素朴な造りです。
白タイル張りの湯船は、左辺から手前側が一段浅くなってお
り、手前の縁に丸太が埋め込まれていることから、入浴客が
少なければここに頭を乗せて寝湯を楽しむこともできます。

源泉は純重曹泉。
泉温16℃の冷鉱泉のため、湯船には加温された湯が側面にあ
る数箇所の注入口から注入されています。
加えて左奥には源泉カランがあり、そこから下にある湯溜り
へ源泉がトボトボと落とされ、少量ずつ浴槽内に注がれるよ
うになっていました。
浴場は1階にあり、利用者は管理
人のおばさんに入浴料を支払い、
受付右側の階段で階下へ向かいま
す。

階段を11段下りたところで、裏口
からの通路と合流し、折り返して
さらに7段下りた先が浴場となっ
ており、正面右が女湯、左側が男
湯に分かれています。
本館に対して駐車場を挟んで右側に
建つ2階建ての建物で、駐車場に面し
た裏口から入ることもできますが、
府道をさらに30mほど上った左手が
正式な玄関となっています。

玄関があるフロアは実は2階で、奥
は畳敷きの休憩所兼食堂となってい
ます。
弁当の持ち込みもできますが、ここ
の名物は釜飯で、入浴受付の際に注
文する人も多く見られます。
平日でしかも朝から雨降りの生憎の空模様のために入浴客が少
なかったのか、案じていた温泉のコンディションは毛髪が少し
目に付く程度とまずまずで、綿埃もしくは溶き卵状の灰褐色や
白色の湯の華が多量に舞う適温湯からは、微弱な硫黄臭が香り、
湯船に浸かるとたちまち肌がぬるぬるしました。


なお、脱衣所には、2010年に分析された新しい成分表が掲示。
1977年のものと比較すると、主としてナトリウムイオン・炭酸
水素イオンが激減し、溶存物質総量が1㎏当たり1.391gから0.775g
へ減少して塩泉類から外れる一方、硫化水素イオンが2㎎を超えた
ことで、かつての純重曹泉から単純硫黄泉へと泉質変化が起きてい
ました。                                 〔14.03.16〕
懐かしい浴室は、換気の悪さも手伝って、季節柄、少し湯気蒸していま
す。
以前の記憶は定かではありませんが、右へ目を向けると、右壁にはシャ
ワーカラン2基と温冷カラン2対が備えられていました。
最近でも温泉情報誌や各
種サイトで源泉掛け流し
と紹介されている記事を
よく目にしますが、底面
2か所の吸込口から湯を
吸い取り、側面2か所の
注入口から加温泉を加え
るという湯使いは以前の
まま。
源泉の投入が少ない分、
循環一部放流式といった
表現が正鵠を射ているよ
うに思われます。

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複数の入浴施設を擁する大阪府内唯一の温泉郷と称される犬鳴山温泉の
『湯元温泉荘 山乃湯』を久し振りに訪れました。
2007年の2月以来ですから、何と7年振りの再訪となります。

以前より傷みが酷くなった感のある急な坂を恐る恐る下りていくと、見
慣れた情景が眼前に。見る限り建物の外観に変化はないようです。
館内の様子も特段変わりはなさそうですが、入浴料が700円から775円と
いう中途半端な料金に値上がっていました。
階段を下りていくと、ちょうど1組の家族が入浴を終えられたところ。
下足箱には他に靴は見られず、ありがたいことにどうやら独占浴を満喫
できそうです。
幅の狭い通路の先に続く脱衣所は、
板張りの床の上に茣蓙を敷いた簡素
な造り。

正面の壁に埋め込まれた24庫の脱衣
箱にはプラスチック籠14個が納めら
れ、対向する浴室入口の奥には洗面
台1基が備えられています。
『湯元温泉荘 別館 山乃湯』は、この温泉荘が1985年に新設した日帰り入浴施設です。