住 所   鳥取県岩美郡岩美町岩井536
  電 話   0857-72-1515
 営業時間   立寄り 15:00~21:00
 入浴料   800円
温泉利用状況   完全放流式
   
 源 泉 名   岩井温泉第1泉源
  泉 質   カルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉
 湧出量   797 ℓ/min
 泉 温   47.6 ℃
 pH   7.3
 成分総計   1.735 g/㎏
    Na=257.0/K=7.1/Ca=253.0/Mg=5.1/Al=0.1/Mn=0.1
  (522.4㎎/㎏)
  F=2.4/Br=0.3/Cl=157.0/SO4=917.0/HCO3=58.9
  (1135.6㎎/㎏)
  HAs02=0.3/H2Si03=60.3/HBO2=10.5(71.1㎎/㎏)
  C02=5.7(5.7㎎/㎏)            〔2001.11.08〕
 入浴履歴   初訪06.08.18,最終10.12.04(2回目)
 評 価   ★★★★ (暫定)
 岩井温泉
明 石 家
                        いわいおんせん あかしや
12月の初旬ということもあって浴室内は湯気蒸しており、自慢の
庭園もぼんやりとしか見えません。
縁のみ檜が用いられていた湯船も全体が木造りへと変わり、壁際
の岩組みが以前より大きくなっています。
この岩組みの一部から高温の源泉が少量ずつ滲み出すように注が
れているほか、浴槽の側面からも注入されていました。

無色透明の湯は適温で、湯の中では塵のような茶褐色の湯の華が
舞っています。
芒硝っぽい香りがわずかに感じられますが、もしかすると檜の匂
いかもしれません。
いずれにしても初訪時に感知された薬剤臭のような異臭はなく、
肌当たりの柔らかい岩井の湯をゆったりと楽しむことができまし
た。
老舗の宿らしく脱衣所も品の良い落ち着いた空間に仕上げられており、右側に
はアンティークっぽい水栓が付いたボウル3基の洗面カウンターが設置され、
対面には籠が備えられた20庫の脱衣箱が設えられていました。
初訪以来、ずっと気掛かりとなっていながら再訪できずにいた明石家を4年4か月ぶりに訪れました。

その間、少し薄汚れた白壁の外観も薄紅色に化粧直しされ、和風旅館らしいしっとりとした落ち着きが感じ
られます。
訪問したのは午後3時半。
蟹シーズンの到来ということで混雑を予想していましたが、宿泊客の
到着はこれからなのか、館内は静まり返っており、立寄り入浴の申し
出にも快く応じて下さいました。
ただし、今回も利用できたのは大浴場のみ。帳場で確認してみました
が、立寄り入浴できるのは大浴場と別料金の貸切露天だけとのこと。
ほかのサイトでは、庭園露天風呂も紹介されているのですが・・・。

館内も手が加えられ、以前は廊下の突き当たりにあった浴場の入口は
少し右に移り、そこまでのアプローチもシックに改装されていました。
結局、湯の香りの件が妙に気になり、十分楽しめないまま、?を抱いて宿を後にしました。
もとより、いくつかある湯船のうちの1か所を利用しただけですので、また機会を得て再確認したいと思いま
す。                         〔09.08.29,10.12.05 画像追加・一部差替え〕

浴場は男女1か所ずつの大浴場と
貸切露天風呂2か所、本旅館の目
玉である混浴庭園露天風呂とがあ
りますが、今回は宿泊した花屋旅
館にいただいた湯めぐり券による
立寄り入浴のため、利用は大浴場
のみとなっていました。

浴場はロビー手前の狭い通路を右
手に入ったところに設けられ、男
湯は突き当たり、女湯はそこから
さらに奥へ進んだ先にあります。
岩井温泉は、859(貞観元)年の開湯と伝えられ、『延喜式』にもその名が見られる山陰最古の温泉です。

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庭園露天に浸かることができなかったのは心残りですが、前回の疑念はひとまず解消。再訪の大切さを改め
て認識させてくれた一湯でした。             〔10.12.05,15.12.23 画像追加・一部差替え〕
明治時代の明石家の風呂をイメージして造られたという大浴
場“殿方の湯”は、前述した庭園の続きを眺めることができ
るよう、庭に臨む3面がガラス張りとなった八角形の平面形
を呈するもので、右手前に2、左手前に5基のシャワーカラン
が並び、中央には6辺を檜材で縁取った変形七角形を呈する
平石張りの湯船が置かれています。

湯口が判然としないものの、湯船には岩井温泉の共同源泉が
たっぷりと満たされ、少量ずつですが湯船の縁から溢れ出し
ています。
ところが、無色透明の湯からは、他の施設で感知したような
この源泉独特の香りではなく、うまく表現できませんが、そ
れとはいささか異なる匂いがしました。
そのような岩井温泉の中で最も長い歴史を有するのが、兵庫県側から訪
れると旧街道の左手、花屋旅館の奥に所在する『明石家』です。

創業は、江戸時代前期の1615(元和元)年。
瓦葺きの玄関庇の上に唐破風を載せた白壁の建物は、やはり岩井大火の
後の1936年に再建されたものです。
館内は3軒の旅館の中では最も華やいだ感じで、左手にあるロビーでは
正面のガラス越しに見事な庭園を観賞することができます。
平安時代前期、太政大臣 藤原冬嗣の子孫と伝えられ、天然痘に苦し
んでいたという藤原冬久がこの地を訪れた際、目の前に現われた神女
が岩を杖で打ったところ温泉がこんこんと湧出し、冬久がさっそく湯
を浴びると忽ち病が癒えたという由来が残されています。
江戸時代から湯治場として栄え、かつては県の入湯税の7割を占める
ほどの隆盛を誇っていましたが、1934年6月の岩井大火で温泉街の大
半が焼失。

現在では、兵庫・鳥取県境から国道9号で6㎞ほどの蒲生川左岸の旧街
道沿いに、江戸時代創業の3軒の老舗旅館と外湯の公衆浴場を残すの
みとなっています。
なお、1973年3月には、国民保養温泉地に指定されています。