住 所   徳島県三好市池田町松尾松本367-2
  電 話   0883-75-2311
 営業時間   立寄り 7:30~18:00
 入浴料   600円 (展望大浴場) / 1700円 (露天風呂・
  展望大浴場)
温泉利用状況   完全放流式
   
 源 泉 名   祖谷温泉
  泉 質   単純硫黄泉
 湧出量       ℓ/min
 泉 温   38.0  ℃
 pH   
 成分総計   0.29 g/㎏
    Li=0.2/Sr=0.3/Na=75.8/K=1.5/Ca=2.6(80.4㎎/㎏)
  F=2.2/Cl=33.0/SO4=1.3/HCO3=80.1/CO3=28.0/
  HS=3.2(147.9㎎/㎏)
  H2SiO3=47.6/HBO2=11.0(58.6㎎/㎏)
  CO2=0.9/H2S=0.9(1.8㎎/㎏)
        〔2007.11.22〕
 入浴履歴   初訪11.06.04
 評 価   ★★★★★★★
 祖谷温泉
和の宿 ホテル祖谷温泉
                   いやおんせん なのやど ほてるいやおんせん
露天でこの源泉の素晴らしさを堪能した直後だっただけに、その入浴を
切り上げ、わざわざ赴いたことを後悔するほど残念に思いました。


浴場のロケーションとそこに向かうアプローチに話題が集中しがちの湯
宿ですが、温泉そのものの実力も特筆もの。
期待以上の素晴らしさで、大満足の初入湯となりました。 〔12.08.20〕
湯気蒸した石板張りの浴
室には、右手前から右側
にかけて9基のシャワー
カランが並び、ガラスブ
ロックを積んだ左側の仕
切り壁に寄せて、黒御影
で縁取った7.2m強×3.4
mほどのタイル張り湯船
が配されています。
ドバドバの掛
け流し湯はと
ても気持ちが
良く、すぐ横
を流下する祖
谷川の瀬音を
BGMに湯浴
みを楽しんで
いると、あっ
という間に1
時間半が経過
してしまいま
した。
祖谷川に沿うように谷底に設けられた湯船は、7.0×2.1mほどの奥行き
の長い長方形を呈し、周囲を礫で縁取り、底には砂利が埋め込まれてい
ます。
中央左手に設けられた大小の礫を固めたパイプ湯口からは、女湯の脱衣
所の下から毎分1500ℓも湧き出しているという自家源泉がたっぷりと注
がれています。
1983年に開通したというケーブルカ
ーは、乗客自らがボタンで操作。
鮮やかな新緑の中に吸い込まれるよ
うに、傾斜角42度の断崖を5分掛け
てゆっくりと下っていきます。

ケーブルカー降り場から階段をさら
に44段下りたところにある暖簾が掛
かった木造の建物内には、鍵付きス
チールロッカー24庫と籠入りの脱衣
箱12庫が備えられた脱衣所が設けら
れていました。
旧三好郡池田町による温泉掘削に遅
れること7年、1972年に創業した四
国では唯一の日本秘湯を守る会の会
員宿で、客室は21室を数えます。

左手前に建つ1986年築の別館ととも
に鉤形に配された本館は、2011年に
改装されたばかりというだけあって、
鄙びた宿を想像して訪れると拍子抜
けしてしまいそうな洒落た造りをし
ています。
中津山(1447m)を刻んだ切り立つ
ような断崖絶壁は谷底まで200m
あり、小便小僧の近くに寄ってそ
っと下を覗き込むと、さすがに目
が眩み、足がすくむような恐怖を
覚えました。

そして、その小便小僧が正対する
先、やはり祖谷渓を臨む崖にへば
りつくように立地しているのが、
当温泉の一軒宿『和の宿 ホテル
祖谷温泉』です。
祖谷温泉は、徳島自動車道の井川池田I.Cから国道32号で高知へ向かって南
下する途中、JR土讃線祖谷口駅の先の下川交差点から祖谷街道と呼ばれる
県道山城東祖谷山線(32号)に入り、剣山に源を発する祖谷川が刻んだ深いV
字谷を縫うように走ること約12.7㎞、宮崎県の椎葉村、岐阜県の白川郷と並
んで「日本三大秘境」に数えられる祖谷
渓で湧出している温泉です。

対向車に気を配りながら街道の中で最も
難所とされる七曲に差し掛かると、道路
右手の渓谷に突き出た岩の上に小便小僧
の像が立っています。
かつて地元の子供たちが、街道を開設す
る際の爆破作業で残った“小便岩”と呼
ばれるこの岩の上に立って度胸試しをし
たことに因んで、彫刻家で徳島大学の教
授であった河崎良行さんが1968年に制作
されたものだそうです。

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左奥のタヌキの焼き物の急所から注がれている湯は、露天風
呂と同一源泉ながら加温・循環濾過・塩素系薬剤使用という
湯使い。
一方、“やまぶきの湯”“ききょう
の湯”と名付けられた男女別の大浴
場は、4階の左手にある階段を下っ
て向かいます。

傍らに枇杷茶が用意された暖簾掛け
の格子戸を入ると、右側に鍵付きの
木製ロッカー20庫と籠入り脱衣箱16
庫が並ぶ採光良好な脱衣所があり、
そこから7段分下りた先が浴場とな
っていました。
鮮度がすこぶる良好な無色透明
のぬるめの湯からは、芳ばしい
玉子臭味と弱苦味が感じられ、
湯中には白濁湯と見間違えてし
まいそうなほど細かな気泡が含
まれていることから、湯船に浸
かると肌にびっしりと細かな泡
が付着し、つるりとした肌触り
とともに、泡付きによる擬似ぬ
るぬる感を楽しむことができま
した。
脱衣所の右手にあるガラス戸から
再び階段を13段分下り、簀子を敷
いたような板張りの通路を奥へ進
み、右側に設けられた9庫の籠入
り脱衣箱の横を抜けると、ようや
く男性専用露天の渓谷の湯に到着
します。
鉄筋コンクリート造り5階建ての構造となっていますが、崖際に立地
しているため、玄関を入ったフロントや展望レストランがあるフロア
は4階となっています。
浴場は、本館の1階に男女別の展望大浴場、ケーブルカーに乗って向
かうおよそ170m下の祖谷川河畔に露天風呂“渓谷の湯”“せせらぎ
の湯”と貸切露天“やまぎりの湯”が設けられており、宿ぶろでは珍
しく、宿泊客が滞在する7時半という早い時間から立寄り入浴を受け
付けています。
ただし、さすがに立寄り客の受入れに関してはかなり時間に厳密で、
フロントの前にある土産品売店での受付開始は、ケーブルカーが谷底
から戻ってくる時間を考慮して7時半の5分前。
受付が済むとそのまま奥に進み、ケーブルカー乗り場へ向かいます。