住 所   島根県雲南市木次町湯村1336
  電 話   0854-48-0513 (湯乃上館)
 営業時間   10:00~21:30
 入浴料   350円
温泉利用状況   完全放流式
   
 源 泉 名   湯村温泉
  泉 質   単純温泉(アルカリ性)
 湧出量       ℓ/min
 泉 温   42.6 ℃
 pH   8.7
 成分総計   0.46 g/㎏
    Sr=0.2/Na=100.2/K=2.7/Ca=17.7/Mg=0.5(121.3㎎/㎏)
  F=2.4/I=0.1/Cl=182.8/SO4=55.8/HCO3=26.9/
  CO3=10.2(278.2㎎/㎏)
  H2Si03=56.2/HBO2=2.7(58.9㎎/㎏)
  C02=0.1(0.1㎎/㎏)

 入浴履歴   初訪07.03.17
 評 価   ★★★★
 湯村温泉
元湯 漆仁の湯
                       ゆむらおんせん もとゆ しつにのゆ
各湯船や溜め枡に供されているのは50mほど南の河原から引
かれているアルカリ性単純温泉で、香りは弱いものの、無色
透明な湯は肌がつるりとして柔らかく、口に含むとほんのり
と甘味が感じられました。
泉温の割に結構温まり、内湯では少し熱めにさえ感じられま
したが、露天は内湯からの溢れ湯が利用されているためにぬ
るめで、横の跳ね上げ戸から吹き込む川面の風が火照った身
体を心地良く冷ましてくれたこともあって、長湯を楽しむこ
とができました。

今回は石見・出雲の湯めぐりからの帰途に立ち寄ったため、
十分な時間を割けませんでしたが、次回は雪解けによる増水
のために入浴を果たせなかった河原の野天風呂ともどもじっ
くり堪能したいと思います。         〔10.03.28〕
脱衣所は木の棚に脱衣籠が置かれ
ただけの簡素なもので、貴重品は
入口前のコインロッカーに預ける
ことができます。

浴場は内湯と露天に分かれ、床に
自然石を敷き詰めた内湯には大小
の岩で縁取ったやや広めの湯船、
後者には木枠の湯船がそれぞれ配
されていました。
面白かったのは源泉が常時注入さ
れている3つの溜め枡で、枡から
溢れ出した湯は湯口とは別に湯船
に注がれ、同時に掛け湯やカラン
代わりに洗い湯にも利用できるよ
うになっていました。
『元湯 漆仁の湯』は、案内板にしたがって国道を逸れて東進し、斐伊川の右岸へ渡って川沿いを100mほど
上流へ進むと右手に所在する、この温泉地の外湯である公衆浴場です。
湯村温泉は、木次から国道314号を南下すること約12km、八岐大蛇(ヤ
マタノオロチ)が棲んでいたという奥出雲の斐伊川中流の河原に湧き、
天平5(733年)に編纂された『出雲国風土記』にも「通路飯石郡の境な
る漆仁川の辺に通ふは二十八里なり、即ち川辺に薬湯あり、一たび浴
すれば則ち身体和らぎ、再び濯げば則ち萬の病消除る」と記載されて
いる古湯で、兵庫県の湯村温泉に対し、旧国名を冠して“(奥)出雲湯
村温泉”と呼称されることが一般的です。

近世以降、広島と出雲を繋ぐ街道の宿場町として栄え、大正時代の初
期には8軒の宿が建ち並んでいたそうです。
明治時代には田能村直入や岡本黄石といった文人墨客も来訪し、当時
の温泉番付である『日本国温泉鑑』では、「三澤之湯」という名で西
の前頭8枚目に位置付けられています。
道の向かいには、風格のある茅葺き屋根の木造建物を擁する「湯乃上
館」があり、この浴場は、対岸の国民宿舎とともに現在では2軒のみ
となった宿の一つで、昔ながらに館内にはお風呂を持たないこの旅館
が管理運営しています。

かつては「漆仁湯」と呼ばれる鄙びた浴場でしたが、2001年に建て直
された木造平屋建て切妻屋根の建物も、土壁で木を多用しており、風
情のある湯乃上館との調和も悪くありません。
妻側にある入口から館内に入ると右壁沿いに受付があり、券売機で購
入した入浴券を手渡し、暖簾の掛かった奥の浴場へ向かいます。

トップページへ



島根県の温泉へ