住 所   長野県諏訪市小和田南3-18
  電 話   
 営業時間   2015.12.27 閉鎖
 入浴料   200円
温泉利用状況   完全放流式
   
 源 泉 名   南部源湯・中門川源湯 混合泉
  泉 質   単純温泉(アルカリ性)
 湧出量        ℓ/min
 泉 温   57.0  ℃
 pH   8.58
 成分総計   0.6056 g/㎏






 入浴履歴   初訪09.04.04
 評 価   ★★★★★★
 上諏訪温泉
衣 温 泉
                          かみすわおんせん ころもおんせん
タイル色の関係で鮮やかな緑色に
見えるほぼ無色透明の湯からは、
大和温泉には及ばないものの、仄
かな焦げ硫黄臭と少玉子味を感じ
ることができました。

反対に大和温泉より勝っていたの
が浴場内の風情。
長方形の湯気抜きを備えた傘天井
は、小振りながら惚れ惚れするよ
うな見事な造作でした。
3枚のガラス戸によって脱衣所と画されたタイル張りの浴室
は、それよりも2段分低い位置にあり、ガラス戸のすぐ下と
左手前に計3対のカランが設置されています。

左手の相互が透けてしまいそうな磨りガラスの仕切り壁の下
には、中央で2槽に仕切られた黄緑色のタイル張り湯船が配
され、1.4×1.1mほどの大きさとなった各浴槽には、手前に
源泉と水、奥に源泉のカランが壁際に設けられており、利用
者が自在に湯温調整できるようになっています。
また、両浴槽の仕切り沿いの手前には、灰色の塩ビパイプが
付設されていて、浴槽内の湯は直接湯船の縁から溢れず、パ
イプを通してサイフォン式で浴槽外へ排出されるようになっ
ていました。
『衣温泉』は、上諏訪温泉の中では貴重な外来入浴が可能な個人経営の共同浴場です。
戦後、市内の至るところから温泉が湧出するという土地条件から濫開
発が進み、源泉数は一時500か所以上を数えましたが、江戸時代から
存在していた山麓域の源泉がほとんど枯渇するという事態を生み出し
たことなどから、1987年に市水道温泉課によってわが国最大の統合源
泉システムが導入されました。
現在、10か所の主力源泉から汲み上げられた温泉が、8か所の配湯セ
ンターと10か所の中継ポンプによって、給湯区域の宿泊施設や共同浴
場・公共施設・病院・学校・一般家庭などに配湯されています。

なお、共同浴場は別府に次ぐ数を誇るものの、そのほとんどは地元組
合員専用のいわゆる“ジモ泉”で、外来利用が可能な浴場は数か所に
留まっています。
上諏訪温泉は、諏訪湖東岸の湖岸沿いを中心に、30軒の宿泊施設や90か所近くもの共同浴場・日帰り入浴施
設が建ち並ぶ、温泉王国信州を代表する温泉地の一つです。

古くから諏訪大社上社の門前町として知られ、江戸時代には甲州道中(街道)の宿場町として、また、高島藩
の城下町として栄えました。
温泉の歴史も古く、鎌倉時代には利用が始まり、室町時代の史料には「平湯」の名が記録されているそうで
す。
近代に入ると、製糸工業の隆盛、1905(明治38)年のJR中央本線の開通、温泉掘削法の開発によって大いに
発展し、片倉財閥の2代目片倉兼太郎によって1928年に建設された片倉館は、わが国最古の温泉保養施設と
して、現在も市民に親しまれています。

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終始貸切の静寂の中、新鮮な熱めの湯を思う存分に注ぎながらこの浴場の佇まいをじっくりと堪能すること
ができ、満足度の高い湯浴みとなりました。                       〔11.01.14〕
正面に白い貯湯タンクが置かれた褐色トタ
ン張りの建物は、左側にある2階建ての民
家と繋がっており、入浴する場合は庇屋根
のある両者の間を進み、左手の受付に直接
入浴料を置いておくか、ベルを押して管理
人さんを呼び出すようになっています。

向かいのサッシ戸を開けた先にある脱衣所
は、右側に16庫の脱衣箱を備えただけのい
かにも共同浴場らしい簡素な造りとなって
います。
県道諏訪辰野線(50号)からJR中央本線のすぐ東側の路地に入り、170m先の末
広交差点を右に折れて南西方向へ230mほど向かうと、衣之渡川に架かる御蔵橋
の左手前に湯気抜きを載せた寄棟造りの小さな浴舎が現われます。