住 所   長野県諏訪市湖岸通3-2-14
  電 話   0266-52-0480
 営業時間   立寄り 13:00~16:00
 入浴料   1500円
温泉利用状況   完全放流式
   
 源 泉 名   上諏訪温泉湯元さぎの湯1・2号 混合泉
  泉 質   ナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩泉
 湧出量       ℓ/min
 泉 温   51.1  ℃
 pH   7.58
 成分総計   1.3087 g/㎏
    Li=0.3/Sr=0.3/Na=219.0/K=22.2/Ca=56.5/Mg=9.9/
  NH4=2.1/Fe2=0.2/Ba=0.1/Mn=0.2(310.8㎎/㎏)
  F=1.3/Cl=68.6/SO4=6.7/HCO3=713.9(790.5㎎/㎏)
  H2Si03=168.0/HBO2=6.4(174.4㎎/㎏)
  CO2=33.0(33.0㎎/㎏)           〔2008.02.28〕
 入浴履歴   初訪09.12.26
 評 価   ★★★★★★
 上諏訪温泉
ホテル鷺乃湯
                          かみすわおんせん ほてるさぎのゆ
55室の客室を擁する館内は、白鷺亭
とその奥に続く秀蘆閣という大きく
2つの建物からなり、フロントロビ
ーから中庭を望む回廊のような通路
をまっすぐ進むと、白鷺亭の右奥に
“殿方大浴場”と“御婦人大浴場”
という深夜0時半に男女入替えとな
る2つの浴場が設けられています。

下足場から先は脱衣所まで畳敷きで、
品の良い脱衣所には、籠入りの脱衣
箱が48庫分備えられていました。

上諏訪温泉は、諏訪湖東岸の湖岸沿いを中心に、30軒の宿泊施設や90か所近くもの共同浴場・日帰り入浴施
設が建ち並ぶ、温泉王国信州を代表する温泉地の一つです。

古くから諏訪大社上社の門前町として知られ、江戸時代には甲州道中(街道)の宿場町として、また、高島藩
の城下町として栄えました。
温泉の歴史も古く、鎌倉時代には利用が始まり、室町時代の史料には「平湯」の名が記録されているそうで
す。
近代に入ると、製糸工業の隆盛、1905(明治38)年のJR中央本線の開通、温泉掘削法の開発によって大いに
発展し、片倉財閥の2代目片倉兼太郎によって1928年に建設された片倉館は、わが国最古の温泉保養施設と
して、現在も市民に親しまれています。
この浴場の白眉は、宿名にもなっている独自源泉“さぎの
湯”が静かに掛け流されているこの樽風呂で、少しぬるめと
なった紅茶のような色合いの透明湯からは、芳ばしいモール
臭がほんのり香り、湯口ではこれに加えて硫黄臭も感じられ
ました。
一方、他の2つの湯船では、夏期加水・冬期加温のうえ放流
循環併用、塩素系薬剤使用という湯使いが採られており、浴
槽内の湯の香は残念ながらかなり変質していました。


宿泊客が本格的に到着する直前の時間帯であったことも幸い
して、入浴客は常時2~3名といったところ。
芳醇な甘い香りと肌がつるつるする、上諏訪では1、2を争う
名泉を十二分に満喫することができ、とても満足しました。
                     〔11.08.30〕
浴場は広々とした内湯と露天から
なり、季節柄、湯気濛々となった
石板張りの内湯には、左側と右手
前にシャワーカランが並び、右奥
には横長の長方形を2つ接続した
ような主浴槽が配されています。
『ホテル鷺乃湯』は、JR中央本線上諏訪駅の西口から北西方向へ約
600m、片倉館のすぐ北側に所在する上諏訪温泉を代表する老舗の和
風ホテルです。

諏訪湖畔に広がる葦原の各所で自噴していた温泉の一つを利用して、
初代館主の伊東勝太郎氏が1905(明治38)年頃に開設した一銭湯“含鐡
硫黄温泉”を嚆矢とし、1911(明治44)年には、湖畔では初めての宿泊
施設「含鐡硫黄温泉さぎの湯」を創業。
1923(大正12)年の関東大震災によって変質してしまいましたが、それ
までの湯は多量の硫黄成分を含んで白濁し、湯船に付着すると白い鳥
の羽のような美しさであったとされ、大正期には池上秀畝・島木赤彦
といった日本画家や歌人らが長期滞在していたとのことです。
戦時中は隣接する老舗ホテル ぬ
のはんとともに海軍病院として徴
収されていましたが、戦後、ぬの
はんとともに「諏訪観光ホテル」
として再開し、1951年には独立し
て㈲諏訪観光ホテルを設立しまし
た。
その後、中央自動車道の開通など
を背景に3代館主 伊東三郎氏が本
館の増改築を行い、1991年には80
周年を機に新館を増築し、屋号を
現在の“鷺乃湯”に改めました。
戦後、市内の至るところから温泉が湧出するという土地条件から濫開
発が進み、源泉数は一時500か所以上を数えましたが、江戸時代から
存在していた山麓域の源泉がほとんど枯渇するという事態を生み出し
たことなどから、1987年に市水道温泉課によってわが国最大の統合源
泉システムが導入されました。
現在、10か所の主力源泉から汲み上げられた温泉が、8か所の配湯セ
ンターと10か所の中継ポンプによって、給湯区域の宿泊施設や共同浴
場・公共施設・病院・学校・一般家庭などに配湯されています。

なお、共同浴場は別府に次ぐ数を誇るものの、そのほとんどは地元組
合員専用のいわゆる“ジモ泉”で、外来利用が可能な浴場は数か所に
留まっています。

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一方、板張りの露天には、1936年
築の旧本館1階から移築したとい
う風格ある冠木門の屋根の下に板
材で縁取ったタイル張りの湯船、
その右奥に小さな四阿を伴った径
1.9mほどの樽風呂が設けられて
いました。