住 所   長野県諏訪市湖岸通3-3-24
  電 話   0266-52-2655
 営業時間   立寄り 13:00~15:00
 入浴料   1000円
温泉利用状況   完全放流式 (加水あり)
   
 源 泉 名   渋の湯源泉・諏訪市七ッ釜混合槽 混合泉
  泉 質   単純温泉
 湧出量       ℓ/min
 泉 温   74.2  ℃
 pH   
 成分総計   0.8686 g/㎏
    Na=234.2/K=11.5/Ca=19.7/Mg=0.275/Al=痕跡
  (265.7㎎/㎏)
  F=2.23/Cl=256.9/SO4=154.9/HCO3=35.1/CO3=7.2
  (456.3㎎/㎏)
  HAsO2=0.408/H2SiO3=130.6/HBO2=15.6(146.6㎎/㎏)
                        〔1984.06.06〕
 入浴履歴   初訪10.03.20
 評 価   ★★★★
 上諏訪温泉
かけ流し源泉の宿 渋の湯
                            かみすわおんせん しぶのゆ
浴場は脱衣所・浴室
とも左右2室に分か
れ、いずれも相互に
行き来ができるよう
になっています。

品の良さが感じられ
る脱衣所には、各々
15・21個の籠が3段
に並べられ、ガラス
越しに前面の浴室の
様子を窺うことがで
きます。
また、正面奥のロビーは最上階の7階ま
で吹抜けとなっており、柔らかな光が織
り成す美しさに思わず目を奪われてしま
います。

2004年7月に改装されたという夜9時に男
女入替えとなる浴場は、そこから右へ進
んだ先にあり、訪れた時は手前の“夢眠
の湯”と“たる露天”が女湯、奥の“竹
林の湯”と“ます露天”が男湯となって
いました。
玄関へのアプローチには小さな
京風の砂庭が設えられ、館内は
フロントの前からエレベーター
に至るまで畳敷きで、しっとり
とした落ち着きが感じられます。
『かけ流し源泉の宿 渋の湯』は、
国道20号からJR中央本線上諏訪駅
北側のガードを潜り、湖岸通り3丁
目の交差点を過ぎて最初の四つ角を
左へ折れるとすぐ左手に所在する、
1918(大正7)年に創業した26室の客
室を擁する老舗の温泉旅館です。

1990年4月に改築されたという7階建
ての建物は、外壁こそ茶褐色のタイ
ルで洋風に仕上げているものの、貫
かれているのは情緒溢れる“和”。
上諏訪温泉は、諏訪湖東岸の湖岸沿いを中心に、30軒の宿泊施設や90か所近くもの共同浴場・日帰り入浴施
設が建ち並ぶ、温泉王国信州を代表する温泉地の一つです。

古くから諏訪大社上社の門前町として知られ、江戸時代には甲州道中(街道)の宿場町として、また、高島藩
の城下町として栄えました。
温泉の歴史も古く、鎌倉時代には利用が始まり、室町時代の史料には「平湯」の名が記録されているそうで
す。
近代に入ると、製糸工業の隆盛、1905(明治38)年のJR中央本線の開通、温泉掘削法の開発によって大いに
発展し、片倉財閥の2代目片倉兼太郎によって1928年に建設された片倉館は、わが国最古の温泉保養施設と
して、現在も市民に親しまれています。

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それでも湯船に浸かる度に勢いよく溢れ出す掛け流しのお湯は心地良く、館内ならびに浴場内の佇まいと合
わせ、とても気に入りました。                             〔11.09.21〕
浴場名のとおり竹林の小庭を眺めながら湯を楽しむことがで
きる浴室には、ガラス窓が嵌った右側に3.8×1.7m、ガラス
窓が取り払われて半露天の趣がある左側に2.9×1.7mほどの
檜板で縁取ったタイル張りの湯船が置かれ、手前にはそれぞ
れ9・6基のシャワーカランが鉤形に配されていました。

両湯船にたっぷりと供されているのは、“渋の湯源泉”とい
う独自源泉の単純硫黄泉に共同源泉を加えた弱アルカリ性単
純泉。
加水によって湯温調整されたうっすら黄色掛かった透明の湯
は、肌がつるつるし、綿のような白色半透明の湯の華も見ら
れましたが、混合泉のためか硫黄臭は判然とせず、代わって
芒硝っぽい湯の香が仄かに感じられました。
戦後、市内の至るところから温泉が湧出するという土地条件から濫開発が進み、源泉数は一時500か所以上
を数えましたが、江戸時代から存在していた山麓域の源泉がほとんど枯渇するという事態を生み出したこと
などから、1987年に市水道温泉課によってわが国最大の統合源泉システムが導入されました。
現在、10か所の主力源泉から汲み上げられた温泉が、8か所の配湯センターと10か所の中継ポンプによって、
給湯区域の宿泊施設や共同浴場・公共施設・病院・学校・一般家庭などに配湯されています。

なお、共同浴場は別府に次ぐ数を誇るものの、そのほとんどは地元組合員専用のいわゆる“ジモ泉”で、外
来利用が可能な浴場は数か所に留まっています。