住 所   奈良県吉野郡十津川村出谷220
  電 話   0746-64-0256
 営業時間   立寄り 9:00~17:00 (源泉河原大露天,休=木)
 入浴料   500円
温泉利用状況   完全放流式 (夏期 加水あり)
   
 源 泉 名   上湯温泉
  泉 質   ナトリウム-炭酸水素塩泉
 湧出量  124 ℓ/min
 泉 温   76.6 ℃
 pH   8.3
 成分総計   1.689 g/㎏
    H=<0.1/Na=407.3/K=11.6/Ca=4.6/Mg=0.3/Al=0.7/
  Fe2=<0.1/Mn=<0.1(424.5㎎/㎏)
  F=4.3/Cl=40.1/SO4=3.5/HCO3=1050.0/CO3=16.2/
  OH=<0.1/HS=0.6/S2O3=<0.1/BO2=<0.1/HSiO3=5.7
  (1120㎎/㎏)
  H2SiO3=90.9/HBO2=44.2(135.1㎎/㎏)
  CO2=8.6/H2S=<0.1(8.6㎎/㎏)       
〔2004.03.04〕
 入浴履歴   初訪06.03.05,最終17.08.11(4回目)
 評 価  ★★★★★★ (暫定)
 上湯温泉
神 湯 荘
                       かみゆおんせん かみゆそう

露天風呂の湯船自体は、縁を大小の岩で画しただけのいささ
か趣に欠けるコンクリート造り。
しかしながら、周辺に目を遣ると、緑豊かな山々に囲まれ、
すぐ横を上湯川の清流が流れるなど、ロケーションは抜群で
す。

広々とした湯船に満たされた湯はぬるめで、長湯も可能です
が、かなり加水されていたのか香りは弱く、加えて新湯の注
入量もあまり多くなかったことから、湯船から溢れ出してい
る量も少なめでした。
ただし、滑りとつるつる感は十津川温泉郷の3湯の中では随
一で、塩ビ管の湯口から注入されていた高温の湯からは、茹
で玉子の匂いのような芳ばしい硫黄臭が感じられました。
週初めの7日に和歌山県に上陸した台風5号による大雨で浴槽内へ再び土
砂が流入し、ようやく取り除くことができたばかりとのこと。

上湯温泉の名物風呂を守り続けていきたいという乾さんの熱い思いに深
謝しつつ、野趣溢れる湯浴みを存分に満喫させていただきました。
                           〔17.09.07〕
滑りのある無
色透明の湯は
ぬるめ寄り適
温の湯加減で、
湯船に浸かっ
た瞬間に石鹸
のような香り、
次いで弱い硫
黄臭味と苦味
が感じられ、
肌がつるつる
した。
コンクリート造りの湯船は、奥行き約15.6m、幅4.3m強と旧湯船と
比して一回り大きくなり、川面からの高さも0.5mから1.5mに嵩上げ
され、腰湯を楽しむことができるよう、槽内には11個の巨岩が配され
ていました。
左壁に設けられたバルブ
付きのパイプ湯口から注
入され、奥辺に切られた
湯尻から排湯されている
のは、女子露天風呂の奥
の泉源から湧出している
純重曹泉。
カラーコーンが置かれたガードレ
ールの切れ間から急な坂を下って
いくと、上湯川に沿って前後に並
ぶテントの奥に片流れ屋根の小屋
が建っており、乾さんご本人でし
ょうか、その前におられた男性が
浴場へ案内して下さいました。
2011年9月の「紀伊半島大水害」によって流出し、長らく利用不可とな
っていた源泉河原大露天風呂が、地元出谷で㈱イヌイという建設・電機
会社を営む乾敏志社長の尽力により6年振りに復活、2017年7月20日から
再開されたという嬉しいニュースをじゃらんnetの宿泊施設ブログで知
り、お盆前の山の日に足を運びました。
驚いたことに、10年8か月振り4回目の再訪となります。

相変わらず行き違いもままならない幅狭の県道を上っていくと、“露天
風呂”“天然温泉”の幟の横で男性が交通誘導を行っており、指示にし
たがって上湯橋を渡り、県道を右へ曲がった先に設けられた駐車場に車
を停め、徒歩で引き返します。
脱衣所の下には、人工っぽさをあまり感じさせない野趣溢れる岩風呂が設置されています。
湯船を満たした無色透明の少し熱めの湯からは、薄塩味とともに硫黄臭が仄かに感じられ、消しゴムの滓の
ような白い湯の華も目にすることができました。

湯船から溢れ出した湯は、すぐ横の渓流へ。
静寂の中、勢いよく流れ落ちる水の音をBGMに山々の緑を眺めていると、何やら幽玄な雰囲気が漂ってき
ます。
ただし、脱衣所から湯船に向かう際や湯船で立ち上がった時などは下の道から丸見えとなりますので、それ
なりに注意が必要です。
2007年の春ごろまでは立寄
りでも利用することができ
たのが、男性専用露天風呂
の水の神。

宿の横を通り抜け、谷間を
流下する小川を渡ったとこ
ろに設けられており、県道
から急坂を上ってくると、
ちょうど正面に脱衣所とし
て利用されている苔むした
2階建ての木造小屋が見え
ます。
その上湯温泉の湯元が、県道から急坂を上り詰めたまさに山峡にポツン
と佇む1975年創業の一軒宿、『神湯荘』です。

2階建ての本館と別館にそれぞれ7室の客室を擁する、関西では数少ない
日本秘湯を守る会会員の温泉旅館で、宿の自慢は上湯温泉を掛け流しで
楽しむことができる7か所の浴場。
男女別の本館展望浴場のほか、敷地内に男性専用露天“水の神”、女性
専用露天“山の神”、貸切露天の“美肌の湯”と“癒しの湯”、加えて
上湯川の河川敷に男女別の“源泉河原大露天風呂”といった浴場がそれ
ぞれ設けられています。
上湯温泉は、十津川温泉からさらに県道龍神十津川線(735号)を5㎞ほど西へ進んだ上湯川の上流に湧く、十
津川温泉郷の中では最も奥に位置する温泉地です。

開湯は、江戸時代の享保年間(1716~1736)。
里人によって発見されたと伝えられ、1985年3月には、温泉郷を構成する十津川温泉・湯泉地温泉とともに
国民保養温泉地に指定されています。
泉源からそのまま注いでいるという湯に期待して訪れただけに、物足りなさが残ってしまったことは事実で
すが、大自然の中で開放的な気分を味わえる快適な浴場であることは間違いありません。

すぐ左上にある女性浴場の湯は、より滑りが強く硫黄臭も濃厚とのこと。機会があれば、ぜひ一度入湯して
みたいという欲求に強く駆られました。                〔09.06.23,17.08.06 記事補訂〕

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奈良県の温泉へ



源泉河原女子露天風呂
豪雨災害に見舞われたのは右手を流
下する上湯川の畔に設えられていた
男性露天風呂のみで、左上の女子露
天風呂は脳裏に焼き付いた10年前の
姿のままとなっていました。

左手前に新設されたプラスチック籠
7個が備えられているだけの脱衣小
屋で衣類を脱ぎ、逸る気持ちを抑え
つつ、乾さんが自費を投じて再整備
されたという露天風呂へ向かいます。
現在、7か所の浴場の中で唯一立寄り入浴できるのが、上湯川の河畔に設けられた源泉河原大露天風呂です。
浴場は宿へ上がっていく急坂とは逆に県道から南へ下ったところに位置していますが、入浴する場合は一度
帳場で入浴を申し出、受付の方に手渡す入浴券を発行して貰う必要があります。