住 所   大分県別府市御幸6組
  電 話   0977-66-2111
 営業時間   立寄り 10:00~15:00
 入浴料   800円
温泉利用状況   完全放流式
   
 源 泉 名   神和苑
  泉 質   ナトリウム-塩化物泉
 湧出量       ℓ/min
 泉 温   98.9  ℃
 pH   7.3
 成分総計   3.684 g/㎏
    Li=6.6/Sr=0.6/Na=1130.0/K=159.0/Ca=40.1/Mg=3.3/
  Fe2=0.3/Mn=0.9(1340.8㎎/㎏)
  F=2.9/I=0.3/Br=4.8/Cl=1730.0/SO4=324.0/HCO3=21.4
  (2083.4㎎/㎏)
  HAsO2=1.8/H2SiO3=185.0/HBO2=73.2(260.0㎎/㎏)
                           〔2010.09.28〕
 入浴履歴   初訪11.03.18
 評 価   ★★★★
 鉄輪温泉
山 荘 神 和 苑
                     かんなわおんせん さんそう かんなわえん
白壁瓦葺きの白木門を潜り、緩や
かに上がる石畳を上っていくと、
玄関先にモスグリーンの暖簾が掛
かった本館前に到着。
プッシュ式自動となった二重の格
子戸を抜け、フロントで立寄り入
浴をお願いします。

別棟となった“青の湯”と呼ばれ
る大浴場は、本館に向かう途中の
右手、“古里”という離れの向か
い側にあります。
別府温泉郷は、伽藍岳(硫黄山・1045.3m)と鶴見岳(1374.5m)という2つの活火山の東麓に湧く、わが国を
代表する温泉地です。

温泉郷内には、“別府八湯”と総称される別府・亀川・柴石・鉄輪・明礬・堀田・観海寺・浜脇という個性
豊かな8か所の温泉地が点在し、掲示用新泉質名として大別される10の泉質のうち、7種類の湯を楽しむこと
ができます。
泉源の数は別府市内で2292孔、湧出量は毎分87636ℓ(『平成29年度 東部保健所報』より)を数え、“泉都”
の名に相応しい日本一の豊富な湯量を誇っています。
1週間の間に無色透明から青色・青白色・乳白色へと色調を
変化させるという神秘的な湯は、敷地内の地下250mで自噴
している泉温100℃近い激熱の純食塩泉。
湯色から受けるインパクトに対し、温泉そのものは、湯口で
こそ多少金気臭が感じられるものの、浴槽内では成分臭が仄
かに香る程度で、薄塩味と湯上がり後の肌のしっとり感にか
ろうじて鉄輪らしさを感得することができました。


透明度が高いということは鮮度が良好な証しと自らに言い聞
かせてみましたが、期待していた“青の湯”に浸かることが
できなかったのはやはり心残り。
次回こそ、女湯の露天に湛えられていたような美しい空色の
湯に入湯したいと思います。          〔12.05.11〕
浴場は内湯と露天か
らなり、脱衣所から
5段下がったところ
にある石張りの内湯
には、右側にシャワ
ーカラン4基、その
向かいに2.3×1.2m
ほどの石風呂と径約
1.2mの樽風呂が前
後に配され、前者に
はうっすら青味掛か
った透明湯、後者に
は無色透明の湯が満
たされていました。
『山荘 神和苑』は、別府地獄めぐりの一つである山地獄の入口右手か
ら北へ約120m、観光客で賑わう表通りの喧騒が嘘のように鬱蒼とした
緑に囲まれて静かに佇む、鉄輪温泉を代表する高級旅館です。

1941年、山口県宇部市で炭鉱を営んでいた古谷鉱業の社長 古谷博美氏
が、転地療養のために別府を訪れた際にその景観に魅かれて建築した別
荘(古谷別荘)を嚆矢とするもので、1964年に温泉旅館として創業しまし
た。
回遊式の庭園となっている1万4千坪に及ぶ広大な敷地には、2000年にそ
れまでの意匠や装飾を活かしつつ全面的に改築された本館・離れ・大浴
場が点在し、 客室は本館7室と源泉掛け流しの専用露天風呂を備えた離
れ8室を数えます。
中へ入ると、手前の板張りの空間に
は湯上がり後の休憩処が設けられ、
その奥に桃色と若緑色の暖簾が左右
に並んでいます。

脱衣所も板張りのゆったりした造り
で、左手前に15庫の100円有料ロッ
カー、奥に各段3個ずつの籠を載せ
た3段棚が置かれ、右側には3基の洗
面台が設けられていたほか、左奥の
浴場へ通じる格子扉の手前には冷水
機も備えられています。
古くから多数の噴気や熱湯・熱泥が噴出する温熱地帯として知られ、
奈良時代に編まれた『豊後風土記』にも、「玖倍理湯の井」の名で記
載されています。
1276(建治2)年、念仏行脚のために伊予国からこの地を訪れた一遍上
人が、地獄噴気に困っていた住民を助けるために鶴見権現で21日間の
断食祈願を行い、大小の石に経文を一字ずつ書いて地獄に投げ込んで
これを鎮静。その後、蒸し湯・渋の湯・熱の湯といった浴場を創設し
たそうです。

現在では、観光名所となった地獄めぐりの拠点として多くの観光客で
賑わうとともに、湯治場の風情を色濃く留める街として知られ、地獄
釜を利用して自炊ができる“貸間”と呼ばれる素泊まりの宿を含め、
45軒ほどの旅館・ホテルが建ち並んでいます。
鉄輪温泉は、2001年にNHKが放映した「21世紀に残したい日本の風景百選」で、第2位の“別府の湯煙”
として紹介された別府八湯を象徴する温泉地です。

トップページへ



大分県の温泉へ



また、そこから
さらに13段下り
たところには、
奥行き15m以上
の規模を誇るこ
の宿自慢の露天
岩風呂が設けら
れ、澄んだサフ
ァイアブルーと
いった色合いの
内湯に対し、こ
ちらにはそれよ
りやや明るい青
色の透明湯が張
られていました。