住 所   大分県別府市風呂本3組
  電 話   0977-66-0241
 営業時間   立寄り 9:00~11:00 / 15:00~21:00
 入浴料   600円 (貸切露天 1200円)
温泉利用状況   完全放流式
   
 源 泉 名   国東荘
  泉 質   ナトリウム-塩化物泉
 湧出量       ℓ/min
 泉 温   80.0 ℃
 pH   3.2
 成分総計   3.750  g/㎏
    Na=1039.0/K=143.2/Ca=37.0/Mg=5.2/Al=0.1/Fe2=0.9/
  Fe3=1.1/Mn=1.2(1227.7㎎/㎏)
  Cl=1504.0/SO4=414.5(1918.5㎎/㎏)
  H2SiO3=449.7/HBO2=68.3(518.0㎎/㎏)
  CO2=85.5/H2S=0.2(85.7mg/kg)
     
〔2005.06.08〕
 入浴履歴   初訪12.10.06
 評 価   ★★★★
 鉄輪温泉
旅 館 国 東 荘
                       かんなわおんせん りょかん くにさきそう
本館に入って玄関左のフロントで
立寄り入浴をお願いすると、女将
さん自ら、建物横の細い坂道を30
m足らず下った左側にある板吉の
湯まで案内して下さいました。

樺色の暖簾が掛かった格子戸を入
ると、2005年に改築された建物内
は、白木の板壁の小綺麗な造り。
壁に張られた昔の写真を眺めなが
ら、小石が埋め込まれた通路を奥
へ進みます。
別府温泉郷は、伽藍岳(硫黄山・1045.3m)と鶴見岳(1374.5m)という2つの活火山の東麓に湧く、わが国を
代表する温泉地です。

温泉郷内には、“別府八湯”と総称される別府・亀川・柴石・鉄輪・明礬・堀田・観海寺・浜脇という個性
豊かな8か所の温泉地が点在し、掲示用新泉質名として大別される10の泉質のうち、7種類の湯を楽しむこと
ができます。
泉源の数は別府市内で2288孔、湧出量は毎分87550ℓ(『平成30年度 東部保健所報』より)を数え、“泉都”
の名に相応しい日本一の豊富な湯量を誇っています。
緑色掛かって見える透明湯は、痕跡的ながら金気が加わった石鹸のよ
うな湯の香とわずかに酸味のある薄い昆布茶のような味が感じられ、
食塩泉らしく、肌にしっとり馴染む感じがしました。
一方、蒸し湯は、比較的低温のために息苦しくならず、それでも汗を
しっかり掻くことができ、十分満足できました。


不思議とこれまで訪れる機会に恵まれませんでしたが、よく温まる鉄
輪の湯にゆったりと浸かることができるだけでなく、高温の源泉を利
用した他の入浴法も合わせて楽しむことができる、良い意味で期待を
裏切られた湯宿でした。               〔13.08.28〕
浴場は天井が白い波板で覆われているためにとても明るく、
右側には3辺を大小の礫で縁取った5.25m四方ほどのコンク
リート湯船が配され、その左には細竹で目隠し塀を施したシ
ャワーカラン3基の洗い
場、さらに脱衣所から出
たところを左奥へ入った
先には、床に石菖を敷き
詰めた蒸し湯が設けられ
ていました。

広々した湯船に右手前の
パイプ湯口からトボトボ
と加えられているのは、
激熱の自家源泉。
突き当たり右手に“蒸し湯”“滝湯”
と染め抜かれた濃紺の暖簾が掛かる
男女時間交替制の浴場入口があり、
訪れた時は、蒸し湯が併設された奥
の浴場(手前側は滝湯・砂湯併設)が
男湯となっていました。

やはり白木で仕上げられた脱衣所に
は、正面に洗面ボウル2基のパウダ
ーコーナー、右奥に角籠を納めた15
庫の脱衣箱が備えられています。
古くから多数の噴気や熱湯・熱泥が噴出する温熱地帯として知られ、
奈良時代に編まれた『豊後風土記』にも、「玖倍理湯の井」の名で記
載されています。
1276(建治2)年、念仏行脚のために伊予国からこの地を訪れた一遍上
人が、地獄噴気に困っていた住民を助けるために鶴見権現で21日間の
断食祈願を行い、大小の石に経文を一字ずつ書いて地獄に投げ込んで
これを鎮静。その後、蒸し湯・渋の湯・熱の湯といった浴場を創設し
たそうです。

現在では、観光名所となった地獄めぐりの拠点として多くの観光客で
賑わうとともに、湯治場の風情を色濃く留める街として知られ、地獄
釜を利用して自炊ができる“貸間”と呼ばれる素泊まりの宿を含め、
45軒ほどの旅館・ホテルが建ち並んでいます。
鉄輪温泉は、2001年にNHKが放映した「21世紀に残したい日本の風景百選」で、第2位の“別府の湯煙”
として紹介された別府八湯を象徴する温泉地です。

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『旅館 国東荘』は、県道別府山香線(218号)から石畳のいでゆ坂を下っ
てヤングセンター本館の手前を右へ折れ、住吉通りという幅狭の通りを
70mほど進むと左手に所在する1937年創業の老舗旅館です。

駐車場を挟んでその奥に建つ白壁の建物は、1990年築の鉄筋コンクリー
ト造り3階建ての本館と別館からなり、客室は全13室を数えます。
浴場は、本館の地下1階にある男女別の内湯、別館の裏手に設けられた
貸切露天風呂のほか、1960年に建てられ、国東半島出身の創業者 故妥
原板吉さんに因んで名付けられた“湯元・源泉 坂吉の湯”という別棟
の大浴場があり、立寄り入浴ではこちらと貸切露天を利用することがで
きます。