住 所   大分県別府市鉄輪東6組
  電 話   0977-66-0360
 営業時間   立寄り 11:00~21:00 (休前日 11:00~16:00)
 入浴料   500円 / 蒸し湯 600円 (45分貸切)
温泉利用状況   完全放流式 (加水あり)
   
 源 泉 名   旅館みゆき屋
  泉 質   ナトリウム-塩化物泉
 湧出量       ℓ/min
 泉 温   92.5  ℃
 pH   3.3
 成分総計   3.908 g/㎏
    H=0.5/Li=8.6/Na=1080.0/K=151.0/Ca=35.9/Mg=5.0/
  NH4=0.5/Fe2=1.1/Mn=1.2(1283.7㎎/㎏)
  Br=0.6/Cl=1631.0/SO4=418.6/HSO4=6.5(2056.7㎎/㎏)
  HAsO2=1.6/H2SiO3=480.9/HBO2=66.8(549.3㎎/㎏)
  CO2=18.2(18.2㎎/㎏)
            〔2004.11.29〕
 入浴履歴   初訪10.02.13
 評 価   ★★★★
 鉄輪温泉
旅館民宿 みゆき屋
                 かんなわおんせん りょかんみんしゅく みゆきや
別府温泉郷は、伽藍岳(硫黄山・1045.3m)と鶴見岳(1374.5m)という2つの活火山の東麓に湧く、わが国を
代表する温泉地です。

温泉郷内には、“別府八湯”と総称される別府・亀川・柴石・鉄輪・明礬・堀田・観海寺・浜脇という個性
豊かな8か所の温泉地が点在し、掲示用新泉質名として大別される10の泉質のうち、7種類の湯を楽しむこと
ができます。
泉源の数は別府市内で2292孔、湧出量は毎分87636ℓ(『平成29年度 東部保健所報』より)を数え、“泉都”
の名に相応しい日本一の豊富な湯量を誇っています。
パイプ湯口からトボトボと注がれているのは、2つの泉源から引いて
いるという純食塩泉。
泉温が90℃以上という高温のために湯溜め時に加水し、以後、源泉を
掛け流しているとのことですが、適温となった無色透明の湯からは芒
硝っぽい匂いが香り、極薄ながら塩味も感じられました。

温泉以上にインパクトがあったのは、床に石菖という薬草が敷き詰め
られた本格的な蒸し湯。
狭い室内は息苦しさはないもののかなりの高温で、説明書きのとおり
絞ったタオルで頭から覆っていましたが、1回に5分が限界でした。
この後、鉄輪むし湯を訪れる予定にしていましたが、まったくその気
を失わせるほど、十分に汗を流すことができました。
今回利用させていただいた
のは、フロントから左へ延
びた廊下の右手にあるご主
人お勧めの内湯。

廊下の裏側に設けられた脱
衣所は、幅が狭く奥に長い
狭小な造りで、一番奥には
5個の籠を納めた6庫の脱衣
箱が設えられていました。
中庭のような庭先には、古美術商を営んでいるというご主人が蒐集さ
れた陶磁器類を中心した骨董品が露天売りのように無造作に置かれ、
玄関を入った本館1階のフロアもどこかアンティークショップのよう
な雰囲気を漂わせています。

建物は木造2階建ての本館のほかに旧館もあり、客室はそれぞれ6・5
室の全11室。
浴場は蒸し湯が付設された内湯と“長寿の湯”と名付けられた岩露天
風呂、“しあわせの湯”という御影石露天風呂の3つがあり、立寄り
の場合はいずれかを貸切利用させていただけます。
『旅館民宿 みゆき屋』は、温泉街
のメインストリートであるいでゆ坂
を下り切ると、鉄輪温泉東口から北
へ延びる南北の通りを挟んで斜め左
に所在する、1939年創業という老舗
の温泉旅館です。

通りから見ると3棟の2階建て建物が
並んで建っており、真ん中と左の建
物の間を抜けて右へ折れた先が玄関
となっています。

古くから多数の噴気や熱湯・熱泥が噴出する温熱地帯として知られ、
奈良時代に編まれた『豊後風土記』にも、「玖倍理湯の井」の名で記
載されています。
1276(建治2)年、念仏行脚のために伊予国からこの地を訪れた一遍上
人が、地獄噴気に困っていた住民を助けるために鶴見権現で21日間の
断食祈願を行い、大小の石に経文を一字ずつ書いて地獄に投げ込んで
これを鎮静。その後、蒸し湯・渋の湯・熱の湯といった浴場を創設し
たそうです。

現在では、観光名所となった地獄めぐりの拠点として多くの観光客で
賑わうとともに、湯治場の風情を色濃く留める街として知られ、地獄
釜を利用して自炊ができる“貸間”と呼ばれる素泊まりの宿を含め、
45軒ほどの旅館・ホテルが建ち並んでいます。
鉄輪温泉は、2001年にNHKが放映した「21世紀に残したい日本の風景百選」で、第2位の“別府の湯煙”
として紹介された別府八湯を象徴する温泉地です。

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予備知識もなく時間の都合でふらっと立寄ってみたところ、これが大正解。思わぬ拾い物をした気分を抱か
された家庭的な温もりが感じられる佳宿です。                      〔12.01.11〕
ガラス戸の先の浴室は平石張りで、右手前にシャワーカラン
1基、左奥に寄せて縦1.6mほどの扇紙形を呈した湯船を配し、
右奥にご主人の手造りという蒸し湯が設けられています。