住 所   大分県別府市風呂本1組
  電 話   
 営業時間   6:30~20:30
 入浴料   100円
温泉利用状況   完全放流式
   
 源 泉 名   別府市営渋の湯温泉
  泉 質   ナトリウム-塩化物泉
 湧出量       ℓ/min
 泉 温   87.1   ℃
 pH   4.8
 成分総計   4.402  g/㎏
    Li=1.5/Na=1290/K=176.0/Ca=32.0/Mg=3.3/NH4=1.3/
  Cu=0.1/Mn=0.2(1509.4㎎/㎏)
  F=2.6/Br=5.2/Cl=1776.8/SO4=364.5/HSO4=0.2/
  HCO3=6.7/HPO4=1.3(2157.3㎎/㎏)
  H2Si03=611.7/HBO2=14.3(626㎎/㎏)
  CO2=108.9(108.9㎎/㎏)
         
〔1998.07.22〕
 入浴履歴   初訪08.08.23
 評 価   ★★★★
 鉄輪温泉
渋 の 湯
                           かんなわおんせん しぶのゆ
別府温泉郷は、伽藍岳(硫黄山・1045.3m)と鶴見岳(1374.5m)という2つの活火山の東麓に湧く、わが国を
代表する温泉地です。

温泉郷内には、“別府八湯”と総称される別府・亀川・柴石・鉄輪・明礬・堀田・観海寺・浜脇という個性
豊かな8か所の温泉地が点在し、掲示用新泉質名として大別される10の泉質のうち、7種類の湯を楽しむこと
ができます。
泉源の数は別府市内で2288孔、湧出量は毎分87550ℓ(『平成30年度 東部保健所報』より)を数え、“泉都”
の名に相応しい日本一の豊富な湯量を誇っています。
実際、湯の表面付近はかなりの高温でしたが、しっかり掻き
混ぜると熱めながら浸かることができました。
無色透明の湯からは、
少し焦げたような仄か
な鉱物臭と薄塩味が感
じられ、上がった途端
に汗が吹き出して止ま
らないほど、良く温ま
る湯でした。
共同浴場らしい風情が
備わるには、もう少し
時間を要するでしょう
が、源泉の個性を損な
わない湯遣いに、とて
も好感した浴場です。
    〔11.01.30〕
浴場は脱衣所と奥に続く浴室がわずかな壁で画され
ただけの、別府の共同浴場に通有な一体型の造り。
それぞれ比較的ゆったりとした広さを有しており、
簀子敷きの脱衣所の右手には、15庫の脱衣箱とそれ
に一部重なるように6庫のコインロッカーが置かれ
ています。

石板張りの浴室には、仕切り壁のある右側に左手前
の角を欠いた重厚な長方形のタイル張り湯船が配さ
れ、その奥には、ひょうたん温泉で開発された“湯
雨竹(ゆめたけ)”という温泉自然冷却装置が付設さ
れていました。
これは、竹枝を伝い水滴となって湯船に落ちるまで
に高温の源泉を冷却させるという装置で、85℃の湯
温を60℃まで下げることができ、加水のために高額
出費していた水道料金が大幅に減ったそうです。
『渋の湯』は、県道別府山香線(218号)から“いでゆ坂”という石畳の坂道を180mほど下ると右手にある温
泉山永福寺の裏手に所在する、渋の湯温泉組合が管理する市有区営の共同浴場です。

古くから多数の噴気や熱湯・熱泥が噴出する温熱地帯として知られ、
奈良時代に編まれた『豊後風土記』にも、「玖倍理湯の井」の名で記
載されています。
1276(建治2)年、念仏行脚のために伊予国からこの地を訪れた一遍上
人が、地獄噴気に困っていた住民を助けるために鶴見権現で21日間の
断食祈願を行い、大小の石に経文を一字ずつ書いて地獄に投げ込んで
これを鎮静。その後、蒸し湯・渋の湯・熱の湯といった浴場を創設し
たそうです。

現在では、観光名所となった地獄めぐりの拠点として多くの観光客で
賑わうとともに、湯治場の風情を色濃く留める街として知られ、地獄
釜を利用して自炊ができる“貸間”と呼ばれる素泊まりの宿を含め、
45軒ほどの旅館・ホテルが建ち並んでいます。
鉄輪温泉は、2001年にNHKが放映した「21世紀に残したい日本の風景百選」で、第2位の“別府の湯煙”
として紹介された別府八湯を象徴する温泉地です。

トップページへ



大分県の温泉へ



1877(明治10)年頃に刊行された『豊後国速見郡村誌』にも名が見られ
る歴史の古い浴場で、当初は渋の湯ポケットパークとして整備されて
いる向かい側に位置していましたが、1895(明治28)年に現在地に移
り、“新湯”“上渋の湯”などと呼ばれていました。

現在の切妻瓦葺き平屋建ての浴舎は、鉄筋コンクリート造りであった
1958年築の前浴舎を40年振りに建替えたもの。板壁で屋根には湯気抜
きが載せられるなど、趣のある造りをしています。
1936年に市営となり、2006年3月までは無料で利用できましたが、組
合員専用であった元湯の老朽化廃止に伴って組合に払い下げられ、中
に備えられた100円のコインロッカーを使用することを条件に外来者
にも開放されています。