住 所   大分県別府市井田4組
  電 話   
 営業時間   6:30~17:00
 入浴料   100円
温泉利用状況   完全放流式
   
 源 泉 名   
  泉 質   (塩化物泉)
 湧出量       ℓ/min
 泉 温        ℃
 pH   
 成分総計        g/㎏
 




 入浴履歴   初訪08.08.23
 評 価   ★★★★
 鉄輪温泉
す じ 湯 温 泉
                       かんなわおんせん すじゆおんせん
源泉の注入は、左手前に
ある源泉枡の栓を抜き差
しする、別府八湯の共同
湯では通有の方式。

鉄錆色に変色した湯船の
タイルが示すように、適
温となった無色透明の湯
からは弱金気臭と薄塩味
が感じられ、源泉のまま
の成分の濃さを実感でき
ました。
古くから多数の噴気や熱湯・熱泥が噴出する温熱地帯として知られ、
奈良時代に編まれた『豊後風土記』にも、「玖倍理湯の井」の名で記
載されています。
1276(建治2)年、念仏行脚のために伊予国からこの地を訪れた一遍上
人が、地獄噴気に困っていた住民を助けるために鶴見権現で21日間の
断食祈願を行い、大小の石に経文を一字ずつ書いて地獄に投げ込んで
これを鎮静。その後、蒸し湯・渋の湯・熱の湯といった浴場を創設し
たそうです。

現在では、観光名所となった地獄めぐりの拠点として多くの観光客で
賑わうとともに、湯治場の風情を色濃く留める街として知られ、地獄
釜を利用して自炊ができる“貸間”と呼ばれる素泊まりの宿を含め、
45軒ほどの旅館・ホテルが建ち並んでいます。
別府温泉郷は、伽藍岳(硫黄山・1045.3m)と鶴見岳(1374.5m)という2つの活火山の東麓に湧く、わが国を
代表する温泉地です。

温泉郷内には、“別府八湯”と総称される別府・亀川・柴石・鉄輪・明礬・堀田・観海寺・浜脇という個性
豊かな8か所の温泉地が点在し、掲示用新泉質名として大別される10の泉質のうち、7種類の湯を楽しむこと
ができます。
泉源の数は別府市内で2288孔、湧出量は毎分87550ℓ(『平成30年度 東部保健所報』より)を数え、“泉都”
の名に相応しい日本一の豊富な湯量を誇っています。
浴室の床は石板張りで、奥壁と仕切り壁に2辺を寄せて隅丸
長方形のタイル張り湯船が置かれています。
営業時間が19時までと、他の共同浴場と比べると
早仕舞となっていますが、浴場内に水道が存在し
ないため、激熱の独自源泉を夜の間に自然冷却さ
せるための措置とのことです。
また、湯船から多量に湯を汲み出してしまうと、
高温の源泉でしか不足分を補うことができないこ
とから、石鹸やシャンプーの使用も禁じられてい
ます。

向かって右側が男湯。
西部劇に見られるようなバネ式扉の先にある浴場
は、脱衣所と浴室が並列する一体型の造りで、右
壁と並行して敷かれた簀子の右横には腰掛けの付
いた18庫の脱衣箱が設えられ、そこからわずかに
下がった左手が浴室となっています。
『すじ湯温泉』は、鉄輪むし湯から筋湯通りを下っていくと、貸間旅館
が建ち並ぶ鉄輪銀座通りと交わる少し手前に所在する区有区営の共同浴
場です。
以前は組合員と旅館の宿泊客のみが入浴できる浴場でしたが、2005年に
別府八湯温泉道へ参加したのを機に、外来利用も可能となりました。

浴舎は、屋根の上に載った小さな湯気抜きがなければ浴場とは気付かな
いような切妻瓦葺きの平屋建てで、平側中央のサッシ戸を開けると正面
に薬師如来が祀られており、外来利用の場合はその前に置かれた賽銭箱
に入浴料を納めるようになっています。

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鉄輪温泉は、2001年にNHKが放映した「21世紀に残したい日本の風景百選」で、第2位の“別府の湯煙”
として紹介された別府八湯を象徴する温泉地です。
いでゆ坂に面した各浴場が小綺麗に変わっていく中にあって、鉄輪温泉では谷の湯とともに風情と鄙びを感
じさせる貴重な浴場であり、いつまでも今の姿で残ってほしいと強く感じました。      〔11.02.02〕