住 所   大分県別府市北中7組
  電 話   
 営業時間   8:00~22:00
 入浴料   100円
温泉利用状況   完全放流式 (加水あり)
   
 源 泉 名   砂原温泉
  泉 質   ナトリウム-塩化物泉
 湧出量       ℓ/min
 泉 温   91.9  ℃
 pH   8.7
 成分総計   2.624 g/㎏
    Li=1.4/Na=764.3/K=61.2/Ca=46.2/Mg=0.2
  (873.3㎎/㎏)
  F=1.8/Br=2.4/Cl=1092.1/SO4=372.5/HCO3=15.5/
  CO2=30.7(1515.0㎎/㎏)
  HAs02=1.0/H2Si03=196.8/HBO2=37.7(235.5㎎/㎏)
                     〔2010.08.30〕
 入浴履歴   初訪08.08.23,最終11.03.18(2回目)
 評 価   ★★★★
 鉄輪温泉
砂 原 温 泉
                     かんなわおんせん すなばるおんせん
別府温泉郷は、伽藍岳(硫黄山・1045.3m)と鶴見岳(1374.5m)という2つの活火山の東麓に湧く、わが国を
代表する温泉地です。

温泉郷内には、“別府八湯”と総称される別府・亀川・柴石・鉄輪・明礬・堀田・観海寺・浜脇という個性
豊かな8か所の温泉地が点在し、掲示用新泉質名として大別される10の泉質のうち、7種類の湯を楽しむこと
ができます。
泉源の数は別府市内で2292孔、湧出量は毎分87636ℓ(『平成29年度 東部保健所報』より)を数え、“泉都”
の名に相応しい日本一の豊富な湯量を誇っています。
左側と奥に嵌ったガラス窓
からの採光で明るさ十分の
浴室は、使い込まれてきた
感を強く抱かせるタイル張
り。
左壁沿いに温冷2対と水の
み3基のカラン、右手の仕
切り壁寄りに3.6×1.5m弱
ほどの縦長のタイル張り湯
船が配され、右手前にある
バルブ付きのパイプ湯口か
ら独自源泉がトボトボと注
がれています。
受付のいない無人の御賽銭式で、外来の利用者は、男女別の浴場入口
の間に設けられたポストに入浴料を投入するようになっています。
それでも無銭入浴者が後を絶たないのか、ポストの横には「入浴料未
前払いでの入浴者は、確認次第、1万円頂きます。」という警告文が
掲示されていました。

浴場は下足場と脱衣所・浴室が縦に並ぶ奥行きの長い造りで、下足場
と脱衣所、脱衣所と浴室との間は、それぞれガラス戸によって画され
ています。
脱衣所は割合広くてゆったりしており、左手には18庫の脱衣箱が備え
られていました。
『砂原温泉』は、鉄輪温泉東口から
国道500号(九州横断道路)を越えて
110mほど南へ向かった左手、鉄輪
温泉街から少し外れた北中地区の住
宅街の一角に所在する共同浴場です。

別府の共同湯には珍しく4台分ほど
の駐車スペースを有した浴舎は、手
前側だけ瓦葺きの切妻屋根を載せた
平屋建物ですが、傾斜地に立地して
いるため、高いコンクリート基礎に
よって2階建てのようにも見えます。

古くから多数の噴気や熱湯・熱泥が噴出する温熱地帯として知られ、
奈良時代に編まれた『豊後風土記』にも、「玖倍理湯の井」の名で記
載されています。
1276(建治2)年、念仏行脚のために伊予国からこの地を訪れた一遍上
人が、地獄噴気に困っていた住民を助けるために鶴見権現で21日間の
断食祈願を行い、大小の石に経文を一字ずつ書いて地獄に投げ込んで
これを鎮静。その後、蒸し湯・渋の湯・熱の湯といった浴場を創設し
たそうです。

現在では、観光名所となった地獄めぐりの拠点として多くの観光客で
賑わうとともに、湯治場の風情を色濃く留める街として知られ、地獄
釜を利用して自炊ができる“貸間”と呼ばれる素泊まりの宿を含め、
45軒ほどの旅館・ホテルが建ち並んでいます。
鉄輪温泉は、2001年にNHKが放映した「21世紀に残したい日本の風景百選」で、第2位の“別府の湯煙”
として紹介された別府八湯を象徴する温泉地です。

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白い塵状の湯の華が舞う無色透明の湯は、泉温が90℃を超す
高温泉のために加水によって適温に調整されています。
口に含むと微弱ながら芒硝っぽい湯の香を感じることができ
るものの、湯船の中ではわずかに成分臭が香り、少つるり感
がある程度の、鉄輪にしては個性のやや弱いさっぱりとした
お湯でした。

観光客などはほとんど立寄ることのない、地元住民のための
生活温泉ですが、排他的な雰囲気などは一切なく、いつでも
気持ち良く湯浴みを楽しめる好感の持てる浴場です。
                     〔11.06.22〕