住 所   群馬県吾妻郡長野原町川原湯290
  電 話   0279-83-2591 (川原湯温泉観光協会)
 営業時間   2014.06.30 閉鎖
 入浴料   300円
温泉利用状況   完全放流式 (加水あり)
   
 源 泉 名   川原湯温泉元の湯・新湯 混合泉
  泉 質   含硫黄-カルシウム・ナトリウム-塩化物・硫酸
  塩泉
 湧出量       ℓ/min
 泉 温   71.6  ℃
 pH   7.1
 成分総計   1.96  g/㎏
    Na=289/K=5.83/Ca=321/Mg=0.44/Al=0.10/
  Fe2=0.01/Mn=0.04(616㎎/㎏)
  F=0.7/Cl=576/SO4=584/HCO3=45.8/
  HS=1.2(1208㎎/㎏)
  H2Si03=88.4/HBO2=37.8(126㎎/㎏)
  CO2=5.7/H2S=1.0(6.7㎎/㎏)       〔2002.06.12〕
 入浴履歴   初訪09.09.19,最終13.08.23(2回目)
 評 価   ★★★★★★
 川原湯温泉
王  湯
                             かわらゆおんせん おうゆ
浴室の床は平石張りで、
中央には手前側の角を丸
めた2.4×1.95mほどの
石板張りの湯船が左壁に
寄せて配されています。

湯口は壁際の左右両側に
設けられ、飲泉用のカッ
プが備えられた左の湯口
からは川原湯の旧源泉、
右のパイプ湯口からは新
源泉が注がれ、左端の水
カランからは、少量なが
ら常時水が加えられてい
ます。
浴室は脱衣所からさらに階段を11段下りたところに設けられており、脱
衣所が浴室の上に1/3ほど突き出した格好となっています。
なお、階段を下りた正面にもガラス窓で画されたサンルームのようなス
ペースがあり、ここでも脱衣ができるようになっていました。
内湯は、渡り廊下の右手前にある階
段を14段下りた先にあり、左右に並
ぶ曇りガラスの扉のうち、手前側が
男湯の入口となっています。

脱衣所は幅の狭い長方形を呈し、右
手前に10庫分の100円有料のコイン
ロッカー、その奥に20庫の脱衣箱が
備えられていました。
右側には露天風呂に向かうための屋根付
きの渡り廊下が延びています。
浴場は内湯と露天からなり、両者は離れ
て位置しているため、移動の際には着衣
が必要となります。

入口の格子ガラス戸を入るとすぐ左手に
受付があり、ここで入浴料を支払い、右
へ延びる板張りの廊下を進んで浴場へ向
かいます。
『王湯』は、温泉街の入口から県道を750mほど上ると右手に所在する、
1967年に建設された共同浴場です。

毎年1月20日の大寒の朝、この浴場の前で執り行われる奇祭“湯かけ祭
り”は、開湯から400年ほど経ったころ、突然源泉が湧出しなくなり、
茹で玉子の香りがしたことから鶏を生贄にして祈ったところ、再び湯が
湧き出し、お祝いにその湯を掛け合ったことから始められたそうです。
1193(建久4)年、浅間山麓での狩りの途中に通りかかった源頼朝が、
山の中腹に立ち上る湯煙を見つけたことから発見されたと伝えられる
歴史のある温泉で、それとは別に、800年前に諸国霊場霊地を巡って
いた川原朝臣権頭光林という僧侶が、夢枕に現われた薬師如来のお告
げによって発見し、その僧侶の姓から“川原湯”と呼ばれるようにな
ったという逸話も残されています。

国道145号線から吾妻川右岸の断崖に沿うように走る県道川原湯川原
湯停車場線(238号)を上っていくと、細い県道の両側に9軒の宿と3か
所の共同浴場、食事処や商店などがひっそりと建ち並んでいます。
なお、ダム建設に伴う温泉街の移転に備えて、坂道を上り詰めたとこ
ろには新源泉が掘削され、温泉玉子を作ることができるようになって
います。
川原湯温泉は、2009年9月に誕生した民主党政権のマニフェストに建設中止が掲げられ、全国的に注目を集
めた八ッ場ダムのダム湖に水没する温泉街として著名となった、群馬県西部の長野原町に所在する小ぢんま
りとした温泉地です。

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左の湯口からは、茹で玉子のような硫黄臭に加えてアスファルトっ
ぽい油臭がほんのり香り、微白濁した湯船の中では、油臭の方が際
立っていました。
別府八湯の共同浴場を想起させる半地下式の造りは趣があり、加水
のおかげで浸かりやすい湯温となっていたことも手伝って、大半の
時間をこの内湯でのんびりと過ごしました。

なお、露天は渡り廊下の先の階段を下りたところに設けられ、緑い
っぱいの木々を望むように、奥行き1.45mほどの横長の石造りの湯
船が設置されていました。
風情たっぷりの浴場に、歴史のある個性的な源泉。
近い将来の数奇な運命に想いを馳せながら、初めての川原湯温泉をゆったりと楽しませていただきました。
                            〔11.04.26,13.09.01 画像追加・一部差替え〕
断崖に立地している浴舎は、入口
右の平石張りの壁に源氏の紋所で
ある“笹竜胆”を大きく掲げた木
造の切妻造り。