住 所   群馬県吾妻郡嬬恋村田代681
  電 話   0279-98-0421
 営業時間   立寄り 10:00~16:00
 入浴料   500円
温泉利用状況   完全放流式
   
 源 泉 名   雲井の湯 (県有泉)
  泉 質   マグネシウム・ナトリウム-炭酸水素塩泉
 湧出量        ℓ/min
 泉 温   47.5  ℃
 pH   6.8
 成分総計   1.48  g/㎏
    Sr=0.44/Na=136/K=3.51/Ca=57.2/Mg=76.1/Al=<0.05/
  Fe2=1.15/Mn=0.07(274㎎/㎏)
  F=0.1/Br=0.1/Cl=35.2/SO4=0.5/HCO3=828(864㎎/㎏)
  H2SiO3=238/HBO2=3.7(242㎎/㎏)
  CO2=98.8(98.8㎎/㎏)            〔2007.10.22〕

 入浴履歴   初訪11.08.07,最終13.09.15(2回目)
 評 価   ★★★★★★
 鹿沢温泉
湯 本 紅 葉 館
                         かざわおんせん ゆもと こうようかん
細粒の茶褐色の湯の華が舞う淡緑灰色濁りの熱めの湯からは、金気臭と微弱な硫黄臭が香り、少鉄錆味と炭
酸味が感じられました。

鄙びた建物はもちろんのこと、湯治場の風情が漂う浴室、放流式で供されている個性のある自家源泉のいず
れもが期待以上で、大満足の初入湯となりました。
なお、残念なことに本館はこの6月に解体され、2013年2月のリニューアルオープンに向けて現在建替え工事
が行われているようです。                 〔12.10.17,13.09.18 画像追加・配置変更〕
少し湯気蒸した浴室は、天井から壁の上半と床が木造り、壁下半が石造
りで、左奥の板壁から突き出た2本のパイプから源泉がトボトボと落と
され、左が打たせ湯、右がカラン代わりとなっていました。

一方、右側には彫刻家の長谷川豊雄氏作のレリーフで飾られた仕切り壁
に寄せて2.15×2.0mほどの檜風呂が配され、レリーフの下に礫を固め
て設えたパイプ湯口からは、自然湧出している重炭酸土類泉が毎分30.5
ℓずつドボドボと掛け流されています。
なお、額の両側には社団法人日本温
泉協会発行の温泉利用証が掲げられ
ており、6項目すべて5点の評価にい
やが上にも期待が高まります。

ガラス戸の先の脱衣所は簀子敷きで、
左奥に脱衣箱18庫、その左手前に上
に籠を載せた高さの低い脱衣箱2庫
が備えられただけの簡素な造りをし
ています。
浴場はその背後にある階段を12段
下り、薄暗い廊下を右・左と曲が
りながら進んでさらに階段を7段
分下りた先にあり、男女別に左右
並んだ磨りガラス戸の浴場入口の
上には、見事な右横書きの書体で
「雲井乃湯」と記された額が誇ら
しげに掛けられています。
県道を挟んで本館と新館が向かい合
い、客室数は全13室。
湯尻川の左岸に建ち並ぶ1935年築の
本館と食堂棟・浴場棟は、鄙びた雰
囲気がとても味わいがあります。

玄関前にいらっしゃった若女将のご
案内で館内に入ると、板張りのフロ
アの正面には、昼前にもかかわらず
秘湯の会の提灯が煌々と灯されてい
ました。
『湯本 紅葉館』は、国道144号(長野街道)の田代交差点から県道東御
嬬恋線(94号)で南南西方向へ5.6㎞、湯の丸山(2101m)北麓中腹の標
高1535mの高所に立地する、日本秘湯を守る会の会員でもある鹿沢温
泉の一軒宿です。

鹿沢温泉は、650(白雉元)年、鹿沢の峰から光明が射しているのを見
た村人が確かめに赴くと熱湯が湧出し、薬師如来が現われたという伝
説を残し、元禄年間(1688~1703)に鹿が傷を癒していて発見されたと
言い伝えられている温泉で、温泉名はこの伝承に因んでいます。
1869(明治2)年に湯本である紅葉館が創業され、一時は10数軒の宿か
らなる湯治場として発展しましたが、1918(大正7)年の大火で灰燼に
帰し、この宿のみを残して4㎞余り下った現在の新鹿沢温泉へ移転し
ました。
丸1年がかりで本館を建て直し、
当初の予定より遅れて2013年6月
にリニューアルオープンした紅葉
館を2年振りに訪れました。

国道に沿って横に延びた新本館は、
黒褐色の木材に白壁が映える片流
れ屋根の山小屋のような造りで、
旧館と呼ばれるようになったかつ
ての新館の5室を合わせて、客室
は全10室を数えます。

また、1926(大正15)年1月、京都
帝国大学山岳部のスキー合宿でこ
の地を訪れていた後に初代南極観
測越冬隊の隊長となった西堀永三
郎氏が、合宿後に部員3名ととも
に吹雪に閉じ込められ、暇つぶし
に山岳部歌として“雪山賛歌”を
作詞したことで知られています。

なお、1968年11月には、国民保養
温泉地に指定されています。

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その手前に配された方形の湯船には、泉源から自然流下させた自家源
泉が滔々と静かに注がれ、緑灰色半透明の少し熱めの湯からは、油臭
を帯びた金気臭がプンプンと香り立っていました。


湯上がりには、雨過山坊で信貴さんが手打ちするもりそばを注文。
国産の蕎麦粉を使用した二八蕎麦は、腰が強くて歯ごたえがあり、美
味しくいただくことができました。
なお、このもりそばと入浴の両方を楽しむことができる1100円のお得
なセットも設定されています。            〔13.09.19〕
嬉しいことに、
浴場内は以前の
まま。

打たせ湯によっ
て立ち込めた湯
気の向こうには、
仕切り壁に施さ
れたレリーフが
窓ガラスから射
し込む外光に照
らされ、神々し
く見えます。
小さな湯気抜きを載せた木造の浴
舎を挟んだ下手には、4代館主 小
林康章さんの三男 信貴さんが修
業していた大阪堂島の喜庵から暖
簾分けされたという蕎麦処「上州
喜庵 雨過山坊」が続いています。

立寄り入浴の際は、この店のレジ
で受付を済ませ、お客さんが食事
を召し上がっている畳敷きの広間
を抜けて右に折れ、7段の階段を
下りて浴舎へ向かいます。