住 所   岡山県加賀郡吉備中央町小森245
  電 話   0867-34-0015
 営業時間   立寄り 11:00~19:00(日・祝 18:00)
 入浴料   550円 (60分)
温泉利用状況   完全放流式 (加温あり)
   
 源 泉 名   小森温泉
  泉 質   単純温泉(アルカリ性)
 湧出量       ℓ/min
 泉 温   28.1  ℃
 pH   9.4
 成分総計   0.2207 g/㎏
    Na=72.5/K=0.7/Ca=0.8(74.0㎎/㎏)
  F=14.9/Cl=31.2/SO4=6.0/HCO3=62.8/CO3=5.7/
  OH=0.3/HS=0.3/BO2=9.5(130.7㎎/㎏)
  H2Si03=16.0(16.0㎎/㎏)
                         〔1997.09.02〕
 入浴履歴   初訪08.09.21,最終11.07.24(2回目)
 評 価   ★★★★
 小森温泉
小 森 温 泉
                                    こもりおんせん
近在する湯の瀬温泉と同様、泉温が30℃に満たないために加
温のうえ供されている湯は少し熱め。
それでも加温方法の違いに因るのでしょうか、湯の瀬では加
温の影響で湯の香がほとんど失われていたのに対し、無色透
明の湯からは、茹で玉子のような芳ばしい硫黄臭味と甘味が
感じられ、つるっとする肌触りも手伝って、温泉に浸かって
いることをしっかり実感できました。

薄暗い地下の浴室ということで、湯気が籠りがちで閉塞感す
ら感じられますが、現在においても湯治場のような雰囲気を
併せ持っており、利用者が多くなければ、静かに湯浴みを楽
しむことができる鄙びた浴場です。      〔11.08.03〕
入浴料を直接支払い、男女別の浴場
へ向かいます。

男湯は受付のすぐ先で右へ折り返し
て階段を10段下がった地下にあり、
2/3ほどに簀子が敷き並べられた脱
衣所には、32庫の脱衣箱と14個のプ
ラスチック籠のほか、右手前には1
段の棚が設えられていました。
平面的にはまずまずの広さを有して
いるものの、天井が低く窓もないた
め、少し陰湿な感じを受けます。
「小森温泉 備前岡山旧池田藩営」
という看板と陶器の狸が傍らに立
つ幅広の玄関に往時が偲ばれます
が、半世紀以上の歴史を物語るよ
うに木造モルタル造りの建物内部
はかなり老朽化が進んでおり、廊
下を歩いていくと、床がギシギシ
と軋みます。

玄関の貼り紙にしたがって奥へど
んどん進んでいくと受付に到着。
江戸期の湯屋は泉源に清水が流入するなどして数年で寂れてしまったそ
うですが、1953年から翌年にかけて地元住民がボーリングを行ったとこ
ろ、再び良質な源泉が湧出し、池田家当主夫妻を招いて復興開発記念式
を行い、池田家ゆかりのいで湯として再興されました。

それが、「ラーバニスト小森の里」という公営の宿泊施設とともに国道
に面してその東側に所在する『小森温泉』です。
小森温泉は、岡山自動車道の岡山総社I.Cから国道180・429号経由で北へ約30㎞、吉備高原の山間を流れる
焼谷川の河畔に湧く、2軒の宿泊施設からなる小さな温泉地です。

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脱衣所からさらに3.5段分ほど下にある浴室は、緑色に塗られた
モルタル造り。
奥の白壁には銃眼のような小窓が3か所開けられ、屈んで外を覗
くと、すぐ横を焼谷川が流れていました。

浴室の右手前には温泉利用のカランが3対並び、中央の左寄りに
は、半円形の浅瀬を付した1.7×1.9mほどの方形と幅1.7mの扇
形という、2槽に仕切られた側面タイル張りの石造りの湯船が配
されています。
左壁を這ったパイプ湯口から左手の湯船へ注入された湯は、仕
切りの奥にある小さな枡とパイプを利用して右側の湯船に注が
れ、右奥の縁から溢れ出すようになっていました。
1羽の鷺が傷を癒して飛び去るの
を見て発見されたという開湯伝説
が残されていますが、本格的な開
発は、1732(享保17)年に着手され
た岡山藩主池田継政による湯治場
の設営を嚆矢とします。

莫大な費用と人力を費やして藩直
営の大普請で造られた湯壺やその
周りを囲んでいた石垣は現存して
おり、吉備中央町の重要文化財に
指定されています。