住 所   熊本県阿蘇郡南小国町満願寺黒川6697
  電 話   0967-44-0918
 営業時間   立寄り 8:30~21:00
 入浴料   500円
温泉利用状況   完全放流式
   
 源 泉 名   
  泉 質   単純硫黄泉 / 単純温泉 (下記 成分値)
 湧出量   75 / 193    ℓ/min
 泉 温   60.5 / 52.3  ℃
 pH   3.48 / 7.45
 成分総計       / 0.362 g/㎏
    Na=48.0/K=9.8/Ca=4.7/Mg=1.7/Fe2=0.4(64.6㎎/㎏)
  F=1.2/Cl=7.0/SO4=15.1/HCO3=127.8/HS=0.3
  PO4=0.2(151.6㎎/㎏)
  H2SiO3=131.6/HBO2=0.9(132.5㎎/㎏)
  CO2=13.2/H2S=0.1(13.3㎎/㎏)
      
〔2008.05.15〕
 入浴履歴   初訪13.04.27
 評 価   ★★★★ (暫定)
 黒川温泉
ふ も と 旅 館
                           くろかわおんせん ふもとりょかん
川の中にパイプを沈めて45℃まで冷却し、竹管を利用してドボドボと
掛け流されているのは、自家源泉である弱酸性の単純硫黄泉。
湯船に満たされたわずかに白色掛かった少し熱めの透明湯からは、仄
かに油臭を帯びたような独特な焦げ臭が香り、口に含むと鉱物臭が感
じられ、肌がつるきししました。

最近放送された「全日本温泉宿アワード2014 ~今夜決定!日本人が
今一番行きたい1万円台の温泉宿ベスト10~」というTV番組では、
見事第3位に選出。
2本の源泉の豊富な湯量を活かした多彩な浴場は、いずれも雰囲気が
良くて魅力的で、ぜひとも一度泊まりで訪れたい湯宿です。
                          〔14.02.03〕
石造りの露天
風呂は、田の
原川に沿った
狭小な土地を
利用した幅狭
で奥に長い造
りで、浅瀬と
なった一番奥
には、切妻屋
根の桁から2
名分の木枕が
ぶら下がり、
寝湯を楽しむ
ことができま
す。
この宿には、男女別の内湯と露天風
呂、宿泊客専用の男女別野天風呂の
ほか、やはり宿泊客に限り無料で入
ることのできる7つの貸切風呂(たち
湯・石きりぬき・岩組み露天・一~
三の湯・檜の泡風呂)の計13か所の
浴場があり、入湯手形を使った立寄
り入浴の場合は、帳場手前の階段を
下りて太鼓橋を渡って向かう、田の
原川の対岸に設置された男女別の露
天風呂のみ入湯することができます。
数軒の宿からなる湯治場から出発し、1964年の別府阿蘇道路(やまな
みハイウェイ)の開通で活況を呈した一時期を除き、ほとんど日の目
を見ず、閑古鳥が鳴いていた寂れた温泉地が徐々に変貌を遂げ始めた
のは1980年代。

後藤哲也氏を中心に、通りを廊下、各旅館を部屋、温泉地全体を一つ
の旅館と捉える“黒川温泉一旅館”というビジョンのもと、田舎情緒
溢れる自然に抱かれた雰囲気を出すため、個人看板や塀を取り払って
雑木の植林を推し進め、各旅館に露天風呂を設え、1986年には当温泉
の代名詞となった入湯手形を日本で初めて導入しました。
さらに、住民協定を結んで、建物の外観を卵色系の土壁と炭黒色を基
調とする木材で統一し、黒川調と呼ばれる民芸調の風情溢れる独特の
温泉街が形成されました。
黒川温泉は、標高700mを測る阿蘇外輪山の北麓、筑後川の源流である田の原川に沿って29軒の宿泊施設と
共同浴場2か所が点在する、各種温泉ランキングでも常に上位に選ばれているわが国でも屈指の人気を誇る
山間の温泉地です。

開湯をめぐっては、病気の母(父説もあり)のために瓜を盗もうと畑に忍び込んだ孝行息子の身代わりとなっ
てはねられたお地蔵さんの首を、景色の美しい田の原川の畔のこの地に安置したところ、その場所から温泉
が湧き出したという“首なし身代わり地蔵”の説話が伝えられ、江戸時代には熊本藩細川家の御用邸が置か
れ、幕末には13代藩主の細川護久も愛重したとのことです。

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熊本県の温泉へ



男性露天の“もみじの湯”は、左
岸側に渡って右へ折れると突き当
たりにあり、女性専用の“うえん
の湯”は、その左手前から急な石
段を上ったところに設けられてい
ます。
手前に付設された小ぢんまりした
木造の脱衣小屋に入ると、左に丸
籠を納めた9庫の脱衣箱、右に丸
籠2個を載せた棚が設えられ、右
手前にはコインロッカー15庫が備
えられていました。
下川端通りに面して建つ2002年に
改築された本館は、黒川温泉らし
く淡黄色の外壁と黒褐色の木材で
纏めた木造の地上2階・地下1階建
て。

建物に向かって左手のスロープを
下り、右奥の玄関を入ると、比較
的小振りな板張りのロビーの左側
に帳場があり、立寄り入浴をお願
いします。
『ふもと旅館』は、さくら通りからいご坂を下った正面、共同浴場の
地蔵湯の右隣という温泉街のほぼ中心に所在する、1955年に先代社長
の松崎和高氏が「つるや」という経営不振の旅館を買収して創業した
温泉旅館です。

本館のほか、いご坂を下らずにさくら通りを西へ65mほど向かうと左
手に1989年に開業、2013年8月にリニューアルオープンした別館“麓
庵”があり、客室は本館の和室11室と麓庵の露天風呂付き客室3室の
全14室を数えます。
ちなみに、温泉街から北西へ外れた高台に佇む2002年に創業した「旅
館 こうの湯」は姉妹館となります。
こうした温泉地あげての環境整備が功を奏し、1990年代の終りごろから盛んにメディアに取り上げられるよ
うになり、現在では年間100万人を超える観光客が訪れる人気の温泉地となりました。

なお、1964年6月には、田の原温泉・満願寺温泉とともに「南小国温泉」として国民保養温泉地に指定され、
2009年版のミシュラン・グリーンガイド・ジャポンでは、二つ星の観光地として掲載されています。