住 所   群馬県吾妻郡草津町草津596-13
  電 話   0279-88-2600
 営業時間   9:00~21:00
 入浴料   800円
温泉利用状況   完全放流式
   
 源 泉 名   煮川源泉 / 万代鉱
  泉 質   酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉 /
  酸性-塩化物・硫酸塩泉
 湧出量       ℓ/min
 泉 温   45.0 / 96.5 ℃
 pH   2.1 / 1.6
 成分総計   1.55 / 3.32 g/㎏
    H=7.95/Na=47.7/K=22.9/Ca=62.8/Mg=30.5/Al=38.9/
  Fe2=18.4/Mn=1.59(231㎎/㎏)
  F=8.5/Br=1.6/Cl=263/SO4=576/HSO4=154
  (1033㎎/㎏)
  H2Si03=190/HBO2=6.4/H2SO4=3.1(200㎎/㎏)
  CO2=110/H2S=10(120㎎/㎏)
        〔2013.05.15〕

  H=26.0/Na=101/K=57.9/Ca=102/Mg=57.0/Al=47.1/
  Fe2=6.31/Mn=2.89(400㎎/㎏)
  F=23.2/Br=2.9/Cl=742/SO4=836/HSO4=732
  (2336㎎/㎏)
  H2SO4=48.1/H2SiO3=501/HBO2=18.7(568㎎/㎏)
                            〔2013.05.15〕
 入浴履歴   初訪12.08.25
 評 価   ★★★★
 草津温泉
大 滝 乃 湯
                            くさつおんせん おおたきのゆ
万代鉱源泉が供されている大浴場のかぶり湯と打たせ湯、合
わせ湯の打たせ湯を除き、この浴場で基本的に利用されてい
るのは、煮川の湯以外ではここだけでしか浸かることができ
ない煮川源泉。
白い湯の華が多数舞うわずかに濁りのある透明湯からは、焦
げ硫黄臭と明礬臭が香り立ち、強いレモン酸味のする湯に身
を沈めると、肌がぬるぬるしました。

なお、訪問日は毎月第2・4土曜の午前に実施される煮川源泉
の配管清掃の日に当たり、湯船に浸かってしばらくすると、
湯口から大量の湯の華が流れ込んであっという間に緑色掛か
った白色となり、幸運なことに濃厚な濁り湯を楽しむことが
できました。
総木造りの浴場には、脱衣所との
間を繋ぐ通路を挟んで左手奥に湯
温が44℃と42℃に調整された1.15
×1.0mほどの湯船が2つ、その手
前に45・46℃に調整された2.3×
1.7mの湯船2つと39℃の2.3×1.0
mの湯船がそれぞれ並び、右側に
は石板張りの小浴槽とその奥に打
たせ湯が配されています。
さらに露天から階段を下りて時計
回りに回り込んだ地下には、古く
から草津に伝わる浴法である“合
わせ湯”が設けられています。

以前は混浴でしたが、2012年4月2
日から女性専用の合わせ湯が新設
されたことから男性専用となり、
奥には地下の休憩室から直接行き
来できるよう、24庫の脱衣箱を備
えた専用の脱衣所が併設されてい
ました。
また、主浴槽の手
前から平石張りの
露天エリアに出る
と、左側に曲線的
な岩風呂、その右
手の少し下がった
ところに中浴槽、
その手前に歩行浴
がそれぞれ設えら
れ、岩風呂の溢れ
湯が順に掛け流さ
れるようになって
いました。
御影石の石板を張った浴室は、木造りの大きな半円状の天井
が載った大浴場という名に相応しい広々とした造り。

左手前にかぶり湯、その左に19基のシャワーカラン、さらに
その左奥にサウナ風呂が続き、右側には手前に水風呂、その
奥に扇形のゆったりした主浴槽が配され、奥の仕切り壁には
3条の打たせ湯が付設されています。
男女別の浴場は、ゆったりした休憩
ラウンジの左を抜けた奥にあり、右
が男湯、左が女湯に分かれています。

紺青色の大暖簾が掛かったガラス戸
の先には、格天井で採光良好な板張
りの脱衣所があり、右手前に洗面ボ
ウル7基、その前に各段3個ずつの籠
を納めた3段の棚が計30基と有料ス
チールロッカー20庫、左手前に大小
132庫の貴重品ロッカーがそれぞれ
備えられていました。
『大滝乃湯』は、湯畑から滝下通り
を経て東へおよそ450m、煮川源泉
の泉源横の歩行者専用道を130mほ
ど進むと正面に所在する、草津町健
康増進センターとして1983年に開設
された町営の日帰り入浴施設です。

いつも駐車場が大混雑している人気
の浴場で、訪れた時も営業開始時間
の1時間前にもかかわらず、関東方
面からの入浴客を中心に行列ができ
ていました。
沼田藩真田家の改易後に江戸幕府の天領となった近世には、1717
(享保2)年に8代将軍吉宗が温泉を汲み上げて江戸城に運ばせたり、
小林一茶・十返舎一九・佐久間象山といった文人も訪れています。
また、この時代を通じて60軒に及ぶ湯屋が設けられ、訪問客は1年
に1万人を超えて、“草津千軒江戸構え”と言われるほどの賑わい
ぶりであったそうです。

草津温泉の源泉といえば、岡本太郎のデザインによって温泉街の中
心でロータリー状に整備された湯畑源泉が有名ですが、このほかに
白旗・地蔵・煮川・西の河原・万代鉱といった公的管理されている
源泉や宿泊施設等が所有している小源泉も多数あります。
1975年から硫黄鉱山の坑道で新たに噴出した万代鉱源泉の利用を開
始したのを機に、町による集中管理給湯システムが整備され、一気
に温泉規模が拡大しました。
鎌倉時代初期の1193(建久4)年、源頼朝が浅間山三原野で巻狩りを行っ
た際に発見し、案内を務めた木曾義仲の旧臣細野御殿之助に湯本姓を与
え、地頭として温泉経営を任せたと伝えられていますが、確実な史料と
しては、東国への布教活動を行っていた蓮如が、1472(文明4)年に長野
市にある西厳寺の住職の案内で訪れたというのが初出のようです。

また、1489(延徳元)年には、京都相国寺の禅僧で歌人でもあった万里集
九が、詩文集『梅花無人蔵』の中で有馬温泉・下呂温泉とともにその名
泉ぶりを讃えており、少なくとも室町時代の中頃には温泉地として整備
されていたことが窺われます。
なお、万里による記述は、そのまま江戸時代前期に林羅山が唱えた“日
本三名泉”に引き継がれています。
“草津よいと~こ、一度~は~おいで~(ハドッコイショ)”という湯もみ唄でよく知られる草津温泉は、群
馬県の北西部、草津白根山東麓の標高1170mの高所に、約130軒の宿泊施設、誰でも無料で利用可能な19か所
の共同浴場、飲食店・土産物屋などが集まる、わが国を代表する温泉地の一つです。

毎分36839ℓ、ドラム缶にして1日に25万本という自然湧出量では日本一の豊富な湯量を誇り、加えてpH2.0前
後という日本有数の酸性度から、温泉街に建ち並ぶ旅館や共同浴場のすべてが完全放流式を採っています。

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入浴客のあまりの多さにこれまで訪問を控えてきましたが、合わせ湯では湯治場のような風情を楽しむこと
ができ、とても好感。
次回は常連客と同じように無料の畳敷き休憩室に休息スペースをしっかり確保し、思う存分満喫したいと思
います。                                       〔13.05.13〕
建物は鉄筋コンクリート造りの地
上2階・地下1階建てで、左手前に
は食事処“湯の華”と2011年12月
に新設された貸切風呂“しゃくな
げ”が併設されています。

ガラスの自動ドアを入るとエント
ランスの正面に受付があり、そこ
で入浴料を直接支払い、右側の下
足箱に履物を預けて奥へ向かいま
す。

戦国時代には傷病治癒の評価が上がり、丹羽長秀や豊臣秀吉の異父妹で徳川家康の正室になった朝日姫、大
谷吉継・前田利家といった武将らが湯治に訪れているほか、秀吉からは家康に入湯を勧める書状が送られて
います。