住 所   群馬県吾妻郡草津町草津417-1 (仲町区)
  電 話   
 営業時間   5:00~23:00 (清掃時間 除く)
 入浴料   無料
温泉利用状況   完全放流式
   
 源 泉 名   白旗源泉
  泉 質   酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉
 湧出量       ℓ/min
 泉 温   50.8  ℃
 pH   2.1
 成分総計   1.76 g/㎏
    H=8.91/Na=54.4/K=26.5/Ca=76.5/Mg=37.4/Al=43.9/
  Fe2=17.6/Mn=1.96(267㎎/㎏)
  F=9.5/Br=1.5/Cl=310/SO4=651/HSO4=195
  (1167㎎/㎏)
  H2Si03=216/HBO2=8.1/H2SO4=4.4(229㎎/㎏)
  CO2=88.0/H2S=7.7(95.7㎎/㎏)   
  
〔2013.05.15〕
 入浴履歴   初訪08.09.28,最終11.08.07(3回目)
 評 価   ★★★★★★
 草津温泉
白 旗 の 湯
                            くさつおんせん しらはたのゆ

寝起きの身体をシャキッと目覚めさせたくて、白旗の湯に3度目の訪問。

草津に19か所ある共同浴場の中でも最も人気がある浴場らしく、浴舎の前に
は、早朝からツーリングのバイクが何台も停まっていて、宿泊客や観光客が
入れ替わり立ち替わり入浴を楽しんでいます。
木造りの浴場内部は、地蔵の湯と同様に草津では数少ない脱
衣所・浴室一体型。
ただし、地蔵の湯のような完全な一体型ではなく、左右2か
所に配された木造の湯船は、磨りガラスの仕切りによってそ
れぞれ独立しています。
白旗の湯といえば白濁湯で知られ、明かり取りの下にある左
側の湯船は、かろうじて底が見えるぐらいに白く濁っていま
したが、右奥の湯船は、湯張りを終えた直後で酸化がそれほ
ど進行していないため、うっすらと白味掛かっている程度で
した。

入浴客の大半が湯温の低い左の湯船に浸かっていたため、終
始、一辺1.5mほどの右奥の湯船を利用。
48℃前後の肌がビリビリ痺れるほどの熱湯ながら、しっかり
した焦げ硫黄臭と強いレモン酸味が感じられ、評判通りの泉
質にとても好感しました。
『白旗の湯』は、バスターミナルから中央通り商店街を下り
切った正面、湯畑のすぐ左脇に所在する共同浴場です。
1193年に頼朝が発見し入浴したと伝えられる白旗源泉を利用
していることから、かつては“御座の湯”と呼ばれていまし
たが、1897(明治30)年に源氏の白旗に因んで現在の名に改め
られました。
白旗源泉の泉源は、浴舎に向かって左手、草津山光泉寺に向
かう石段の右下にあります。

塔屋風の明かり取りが特徴的な瓦葺きの木造浴舎は、1992年
12月に現在地に移転して建築されたもので、男女別となった
浴場入口は瓦葺きの起り(むくり)屋根にそれぞれ覆われてい
ます。
戦国時代には傷病治癒の評価が上がり、丹羽長秀や豊臣秀吉の異父妹で徳川
家康の正室になった朝日姫、大谷吉継・前田利家といった武将らが湯治に訪
れているほか、秀吉からは家康に入湯を勧める書状が送られています。
沼田藩真田家の改易後に江戸幕府の天領となった近世には、1717(享保2)年
に8代将軍吉宗が温泉を汲み上げて江戸城に運ばせたり、小林一茶・十返舎
一九・佐久間象山といった文人も訪れています。
また、この時代を通じて60軒に及ぶ湯屋が設けられ、訪問客は1年に1万人を
超えて、“草津千軒江戸構え”と言われるほどの賑わいぶりであったそうで
す。

草津温泉の源泉といえば、岡本太郎のデザインによって温泉街の中心でロー
タリー状に整備された湯畑源泉が有名ですが、このほかに白旗・地蔵・煮川
・西の河原・万代鉱といった公的管理されている源泉や宿泊施設等が所有し
ている小源泉も多数あります。
1975年から硫黄鉱山の坑道で新たに噴出した万代鉱源泉の利用を開始したの
を機に、町による集中管理給湯システムが整備され、一気に温泉規模が拡大
しました。
“草津よいと~こ、一度~は~おいで~(ハドッコイショ)”という湯もみ唄でよく知られる草津温泉は、群
馬県の北西部、草津白根山東麓の標高1170mの高所に、約130軒の宿泊施設、誰でも無料で利用可能な19か所
の共同浴場、飲食店・土産物屋などが集まる、わが国を代表する温泉地の一つです。

毎分36839ℓ、ドラム缶にして1日に25万本という自然湧出量では日本一の豊富な湯量を誇り、加えてpH2.0前
後という日本有数の酸性度から、温泉街に建ち並ぶ旅館や共同浴場のすべてが完全放流式を採っています。

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右奥の湯船は湯を張り始めたばかりで、
今回は残念ながら入浴不可。
いつも利用者がいっぱいで、入浴の機会
を逸してきた、一回り大きい左手のぬる
湯槽を利用させていただきます。

ぬる湯とはいえ、細粒の白い湯の華が多
数舞うこちらの湯もかなりの熱さ。
湯温は43~44℃といったところでしょう
か。少し遅れて入ってきた若者は、掛け
湯しながらあまりの熱さに目を丸くして
います。
それでも、肌の表面がジンジンと痺れるような刺激的な浴感はこの湯ならでは。
磨りガラス越しに降り注ぐ柔らかい陽の光の中で、湯面から香り立つ焦げ硫黄臭とともに、存分に楽しま
せていただきました。                                〔11.08.08〕
観光スポットである湯畑の至近という抜群の立地から、いつも観光客や宿泊客で混み合っていますが、天井
から床に至るまですべて木で造られた浴場はとても風情があり、草津一とも評される刺激的な湯ともども、
共同浴場の中では最も強い印象が残りました。
                       〔10.11.04,11.08.08 文章一部改訂・画像一部差替え〕
白旗源泉
白旗源泉
鎌倉時代初期の1193(建久4)年、源頼朝が浅間山三原野で巻狩りを行っ
た際に発見し、案内を務めた木曾義仲の旧臣細野御殿之助に湯本姓を与
え、地頭として温泉経営を任せたと伝えられていますが、確実な史料と
しては、東国への布教活動を行っていた蓮如が、1472(文明4)年に長野
市にある西厳寺の住職の案内で訪れたというのが初出のようです。

また、1489(延徳元)年には、京都相国寺の禅僧で歌人でもあった万里集
九が、詩文集『梅花無人蔵』の中で有馬温泉・下呂温泉とともにその名
泉ぶりを讃えており、少なくとも室町時代の中頃には温泉地として整備
されていたことが窺われます。
なお、万里による記述は、そのまま江戸時代前期に林羅山が唱えた“日
本三名泉”に引き継がれています。