万座温泉
豊 国 館
                            まんざおんせん ほうこくかん
  住 所   群馬県吾妻郡嬬恋村干俣万座温泉2401
  電 話   0279-97-2525
 営業時間   立寄り 8:00~18:00
 入浴料   500円
温泉利用状況   完全放流式 (加水あり)
   
 源 泉 名   豊国館苦湯
  泉 質   酸性・含硫黄-ナトリウム-硫酸塩泉
 湧出量       ℓ/min
 泉 温   75.8  ℃
 pH   2.3
 成分総計   1.63   g/㎏
    H=9.12/Na=105/K=45.5/Ca=41.1/Mg=44.4/Al=13.7/
  Fe2=6.17/Mn=4.05(269㎎/㎏)
  F=1.1/Cl=151/SO4=784/HSO4=132(1070㎎/㎏)
  H2SO4=1.68/H2Si03=155/HBO2=14.9(172㎎/㎏)
  H2S=120(120㎎/㎏)            〔1998.10.21〕
 入浴履歴   初訪09.09.21
 評 価   ★★★★★★
万座温泉は、活火山・白根山(2160m)の南西、奥万座川を臨む標高1800mの高地に8軒のホテル・旅館が点在
する上信越高原国立公園内に所在する温泉地です。
車で行くことのできる通年営業の温泉の中では、岐阜県濁河温泉と並んで日本
最高所に立地していることで知られ、1日に540万ℓも湧出している高温泉は、
硫黄成分の含有が日本一であることでも有名です。

詳しい開湯時期は判りませんが、江戸時代前期、初代沼田藩主真田信直の家臣
である加沢平次左衛門が、1541(天文10)年から49年間の真田3代と吾妻地域にお
ける興亡の歴史を綴った『加沢記』第1巻の中に、1562(永禄5)年にこの地を支
配していた羽尾治部入道道雲が万座山温泉で湯治をしたという記述が見られま
す。
また、江戸時代には湯治場として利用され始め、1715(正徳5)年には、万座薬師
堂が創建されています。
明治に入り、1873(明治6)年の橋詰久兵衛による“日進舘”を嚆矢として、1897
年に常盤屋、1927年に豊国館と宿の新設が続きましたが、万座が本格的に発展
したのは、戦後、西武グループによるリゾート開発が行われるようになってか
らでした。
湯船にはパイプ湯口から“豊国館苦湯”という高温の自家源泉がトボト
ボと注がれ、少し青味掛かった白濁湯からは、芳ばしい焦げ硫黄臭が香
り、レモン汁のような強めの酸味と苦味が感じられました。
浴場は男女別の内湯と混浴露天・
女性専用露天があり、木造りの内
湯の脱衣所には、奥に16、手前に
6庫の脱衣箱とプラスチック籠7、
混浴露天の脱衣所には、2段の棚
に8個のプラスチック籠がそれぞ
れ備えられていました。

脱衣所から3段下がった位置に設
けられた木造の内湯は、湯治場の
雰囲気を強く感じさせる風情のあ
るもので、階段のすぐ左に2.5×
2.2mほどの檜の湯船が配されて
います。
上記のように、創業は1927年1月。通常の2食付きのほか、現在も昔な
がらに全自炊・半自炊が可能となっています。
50室の客室を擁する建物は、1959年に建てられたという淡桃色の木造
3階建て。館内は山の宿らしい雰囲気で、突き当たりの正面が帳場と
なっていました。
浴場はこの帳場から左へ向かい、ギシギシ軋む廊下を進んだ奥に位置
しています。

立寄り入浴は早朝8時から受け付けており、9時過ぎに訪ねた時も、す
でに入れ替わり立ち替わり利用客が訪れていました。
なお、入浴料は通常500円ですが、今回は万座温泉の宿泊者なら1200
円で購入でき、3か所の宿で入浴が可能となる“湯めぐり手形”を利
用させていただきました。
『豊国館』は、万座の観光スポットである“空吹(からぶき)”が見学できる万座バスターミナルと観光協会
の北側に所在する温泉旅館で、国道292号から万座道路(県道466号線)で約3.7㎞西進し、万座ハイウェイを
350mほど南に向かうと到着します。

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柔らかい浴感の露天の湯ももちろん悪くはありませんが、個人的に気に入ったのはやはり内湯の方。時折湯
船の傍らで火照った身体を冷ましながら、少し熱めの自噴泉をじっくり満喫させていただきました。

自炊なら5000円以内で宿泊も可能とのこと。次回はぜひ宿泊して、じっくりと湯浴みを楽しみたいと感じま
した。                                        〔11.05.08〕
一方、空吹を眺望すること
ができる混浴露天は、9×
3mほどの小さなプールの
ような檜造りの湯船で、う
っすらと緑色掛かった白濁
湯で見通すことができませ
んが、深さは1mにも達し
ています。

屋外で湯船も大きいため、
内湯より湯温は低めで香り
も弱いものの、開放的な気
分を楽しめるためか、入浴
客の多くはもっぱらこちら
を利用していました。