住 所   群馬県吾妻郡嬬恋村干俣2401
  電 話   0279-97-3131
 営業時間   立寄り 10:00~17:00
 入浴料   1000円
温泉利用状況   完全放流式 (姥湯以外加水あり)
   
 源 泉 名   苦湯・苦湯2号・姥湯 混合泉
  泉 質   酸性・含硫黄-マグネシウム・ナトリウム-硫酸
  塩泉
 湧出量   550  ℓ/min
 泉 温   65.7 ℃
 pH   2.6
 成分総計   1.508 g/㎏
    H=2.5/Na=105.2/K=21.4/Ca=38.6/Mg=70.3/Al=8.0/
  NH4=0.5/Fe2=7.4/Fe3=0.1/Mn=3.9(257.9㎎/㎏)
  F=0.9/Cl=106.2/SO4=721.3/HSO4=61.0/HCO3=<0.1/
  CO3=<0.1/S=<0.1/HS=<0.1/S2O3=1.2/H2PO4=11.7
  (902.3㎎/㎏)
  HAsO2=<0.01/H2Si03=89.8/HBO2=10.3/
  H2SO4=0.4(100.5㎎/㎏)
  C02=153.6/H2S=93.8(247.4㎎/㎏)   
〔2004.11.16〕
 入浴履歴   初訪08.08.16
 評 価   ★★★★★★
 万座温泉
万座温泉 日進舘
                          まんざおんせん にっしんかん
一方、小さな木造小屋に入り、奥津
温泉の東和楼を想わせるアーチ形の
通路の先に設けられた極楽湯は、遮
るものが何もない開放的な露天風呂
で、やはり方形の木造湯船が置かれ
ています。
1種類の成分表しか掲示されていな
かったことから詳しい利用方法は不
明ですが、各湯船には3本の源泉の
混合泉が、姥湯は源泉100%、それ
以外は加水のうえで掛け流されてい
ます。
この宿では9つのお風呂めぐりを売りにしており、フロント・ロビー
のある本館2階に大浴場の“長寿の湯”、その脇に貸切風呂の“円満
の湯”、2008年新築の湯房6階に大浴場の“万天の湯”、本館玄関を
出て右手へ向かった先に展望露天風呂“極楽湯”がそれぞれ設けられ
ています。
なお、以前はゆけむり館の下にある湯畑の横に、“湯元 日進舘”と
いう渋い木造の湯小屋が存在していましたが、残念ながら2007年に取
り壊されてしまいました。

ホテルに到着したのは10時少し前。
ちょうどチェックアウトを終えた宿泊客の出立時で、本館前は大賑わ
いです。
湯気が立ち込めた浴室は、太い丸
太の柱を始めとして湯船も含めて
すべて木造で、重厚感と風情が感
じられます。
ガラス窓がある右側には、手前に
長方形の姥湯、その奥に方形で一
番大きい苦湯、苦湯の向かい側に
は、打たせ湯の滝湯と真湯がそれ
ぞれ配され、奥のガラス戸から屋
根付きの露天へ出ると、姥苦湯と
さゝ湯という2つの湯船が並んで
置かれていました。
こちらに気が付かれた年配の女性に立寄り入浴をしたい旨を告げると、
客の見送りの最中にもかかわらず、嫌な顔をせず、赤絨毯が敷かれた長
いエントランスを通ってロビーの奥にあるフロントまで案内して下さい
ました。
単純かもしれませんが、この最初の応対だけでも好感度アップです。

立寄り入浴の場合は長寿の湯と極楽湯が利用できるということで、まず
はエントランスの手前を左に入った長寿の湯へ。
白壁で清潔な雰囲気がする脱衣所には、脱衣籠が納められた3段の棚が
並び、傍らには貴重品ロッカーが40庫備えられています。
『万座温泉 日進舘』は、万座温泉
の中心にある1927年創業のホテルで、
2008年の1月までは“万座温泉ホテ
ル”と呼ばれていました。

本館のほかに別館・湯房・ゆけむり
館という4つの施設からなり、客室
は全147室を数えます。
万座温泉は、活火山・白根山(2160m)の南西、奥万座川を臨む標高1800mの
高地に8軒のホテル・旅館が点在する上信越高原国立公園内に所在する温泉
地です。
車で行くことのできる通年営業の温泉の中では、岐阜県濁河温泉と並んで日
本最高所に立地していることで知られ、1日に540万ℓも湧出している高温泉
は、硫黄成分の含有が日本一であることでも有名です。

詳しい開湯時期は判りませんが、江戸時代前期、初代沼田藩主真田信直の家
臣である加沢平次左衛門が、1541(天文10)年から49年間の真田3代と吾妻地
域における興亡の歴史を綴った『加沢記』第1巻の中に、1562(永禄5)年にこ
の地を支配していた羽尾治部入道道雲が万座山温泉で湯治を行ったという記
述が見られます。
また、江戸時代には湯治場として利用され始め、1715(正徳5)年には、万座
薬師堂が創建されています。
明治に入り、1873(明治6)年の橋詰久兵衛による“日進舘”を嚆矢として、
1897年に常盤屋、1927年に豊国館と宿の新設が続きましたが、万座が本格的
に発展したのは、戦後、西武グループによるリゾート開発が行われるように
なってからでした。

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湯船によって濃淡はあるものの、白濁した湯からは焦げ硫黄
臭と弱明礬臭が香り、レモン汁を少し薄くしたような酸味を
感じることができます。
長寿の湯だけでも十分満足感が得られましたが、浴場名には
似つかわしくない荒涼とした風景を眺めながら浸かる極楽湯
は、独特の雰囲気を有していてインパクトが強く、一際濃厚
に見える白濁湯には神々しさすら覚えました。

ただし、初めての万座温泉にすっかり冷静さを失い、湯船ご
との湯の違いなど、温泉自体を十分に体感し得たかどうかは
心許ないのが正直なところ。
再訪必至の一湯です。           〔10.10.22〕
滝湯
姥苦湯・さゝ湯
姥湯・苦湯
姥湯
苦湯