住 所   鳥取県東伯郡三朝町三朝895
  電 話   0858-13-0521
 営業時間   立寄り 11:00~15:00 (大浴場)
 入浴料   1000円
温泉利用状況   完全放流式 (加水あり)
   
 源 泉 名   河瀬の湯 / 河鹿の湯 / 楽泉の湯 / 木屋旅館
  泉 質   含弱放射能-ナトリウム-塩化物泉
 湧出量       ℓ/min
 泉 温   71.5 /    / 75.0 /     ℃
 pH   
ラ ド ン       ×10-10 Ci/kg 
 成分総計   1.285 /    / 1.203 /     g/㎏
    Na=348.17/K=35.7/Ca=17.6/Mg=4.8/Al=0.540/
  Fe2=0.45/Mn=0.592(408.392㎎/㎏)
  Cl=408.2/SO4=89.3/HCO3=249.86/HPO4=0.3444
  (747.704㎎/㎏)
  H2SiO3=107.8/HBO2=8.14(115.94㎎/㎏)
  CO2=13.0(13.0㎎/㎏)

  Na=346.9/K=13.1/Ca=26.7/Mg=3.2/Al=0.1(390.0㎎/㎏)
  F=4.2/Cl=419.1/SO4=86.5/HCO3=199.0(708.8㎎/㎏)
  HAsO2=0.5/H2SiO3=76.7/HBO2=9.9(87.1㎎/㎏)
  CO2=17.2(17.2㎎/㎏)
           〔1998.02.24〕
 入浴履歴   初訪15.11.13 泊
 評 価   ★★★★★★★
 三朝温泉
古き良き湯の宿 木屋旅館
                みささおんせん ふるきよきゆのやど きやりょかん
食事時間を除くと、滞在中はオンド
ルも含めてほとんど温泉三昧でした
が、時間は全然足りないほど。

宿お勧めのスローライフを体感する
ため、次回はぜひとも連泊で訪れた
い佳宿でした。
 〔16.08.26,18.05.10 記事補訂〕
150年の歴史を刻んできたという浴室は地表面から約2mの深さに位置し
ており、ちょうど三徳川の川面と同じ高さとのこと。
床は平石、壁面下半は緑色のマジョリカタイルで仕上げられ、左奥隅に
は“枕湯”と呼ばれている飲泉場が付設されています。

中央には板枠で1.4m四方の2槽に仕切られた湯船が配され、その直下で
源泉が自噴していることを物語るように、底に敷かれた人造石の石板の
隙間から時折気泡が立ち上っていました。
暖簾を潜って扉を入ると、横長長方
形の脱衣所には、左壁にボウル2基
の洗面カウンター、右手前に各段2
個ずつ角籠を載せた籐製の3段棚が
設置され、右壁の前には身長計と台
秤体重計が備えられていました。
左奥に接して付設された源泉枡を介して左側面から少しずつ注入され、
右手前のパイプから水圧を利用して排湯されている湯は激熱で、ホース
を利用して水が加えられています。

無色透明の湯は、浸かった瞬間に焦げたような匂いがわずかに香るのみ
でしたが、大正時代から利用されているという小振りな湯船は風情があ
り、高い天井を見上げながら往時を偲ばせていただきました。
この宿には、大浴場のほか、空いて
いればいつでも利用可能な2か所の
貸切家族風呂や有料貸切の蒸し風呂
“穴ぐらの湯”、オンドルという多
彩な浴場があり、まずは貸切の足元
湧出泉を目指しましたが、すでに入
浴中。
そこで、庄屋時代に帳場で使用して
いたものを調度品として展示してい
る玄関ホール右横のロビーのすぐ奥
に位置しているもう一つの貸切風呂
“手掘り 家族湯”へ向かいます。
左右両側に提灯が下がる玄関を入る
と、宿泊客用のスリッパが並んだ玄
関ホールの左にフロントがあり、チ
ェックインをお願いします。

かつて「藍の宿」というキャッチコ
ピーが付されていたように女将が手
掛けた藍染め作品が所々に飾られた
館内は、各時代で重ねられてきた増
築の歴史を物語るように、まるで迷
路のようです。
『古き良き湯の宿 木屋旅館』は、
1934年に造られ、2005年7月に国の
登録有形文化財となった三朝橋の南
詰から温泉本通りを120m余り入る
と左手に所在する、江戸時代に木材
や山菜などの山の産物を鳥取池田藩
へ納める庄屋を営み、「木屋」とい
う屋号そのままに1868(明治元)年に
創業された老舗旅館です。
開湯は、平安時代末期の1164(長寛
2)年。
源義朝の家臣であった大久保左馬之
祐が、主家再興を願うために三徳山
参詣へ向かう途中に遭遇した妙見山
の神の使いである白狼を討たずに逃
したところ、その夜、夢の中に現わ
れた妙見大菩薩が、狼と出会った辺
りにある老楠の株根に霊湯があると
告げ、翌4月8日、その神託どおりに
温泉が発見されたという伝説が残っ
ています。
三朝温泉は、倉吉市街の中心から南南東方向におよそ8㎞、65本の源泉を有し、三徳川の両岸に20数軒の宿泊
施設が建ち並ぶ山陰を代表する名湯の一つです。

トップページへ



鳥取県の温泉へ



奥辺側面の木栓から少しずつ排出
されている無色透明の湯からは、
焦げ臭とともに極薄の塩味と微苦
味が感じられ、湯船の右横に敷き
並べられた簀子に横たわって火照
った身体を冷ましつつ、足元から
湧出している新鮮なラジウム泉を
とことん満喫させていただきまし
た。
先客によって加
水されていたの
か、最初に入湯
した際は左は熱
め、右は少しぬ
るめという湯加
減でしたが、夕
食後と翌朝6時
に利用した時に
は左は激熱で、
熱めとなってい
た右側にかろう
じて浸かること
ができました。
ロビーでしばらく待機していると先客が上がられたので、いよいよ待ちか
ねていた足元湧出泉の“楽泉の湯”へ。
フロントから奥へ進み、突き当たりを右へ折り返すとガラス扉の入口があ
り、扉を入って7段の階段を下り切ったところに設けられた脱衣所には、
右壁に設えられた2段の棚に角籠が4個ずつ納められています。
ぬるめ寄り適温の湯からは、芒
硝っぽい香りと微渋味が感じら
れ、肌がつるきししました。
右壁には2基のシャワー
カランが並び、左奥に寄
せて左半が浅めに造られ
た曲線的なタイル張り湯
船が配され、左奥の白い
析出物がイソギンチャク
のように付着した湯口か
ら自家源泉である無色透
明の放射能泉がトボトボ
と注がれ、湯船の縁から
静かに溢れ出していまし
た。
浴室は床を河原石のような
丸みを帯びた石、左右両壁
面を平石で仕上げられ、右
壁の手前寄りには裸婦のタ
イル画が飾られています。
続いて足を運んだのが、日帰り入浴でも利用できる大浴場です。

男女別に分かれ、手掘り家族湯から廊下を奥へ進み、リラックスルー
ムの手前を左に折れた突き当たりが男湯の“河瀬の湯”、リラックス
ルームを抜けて左手に回り込んだ奥が女湯の“河鹿の湯”となってい
ます。
ガラス戸の入口を入るとすぐ前に角籠3個を備えた脱衣スペースがあり、右
奥の扉から7段下りた半地下に小ぢんまりした浴室が設けられていました。
奥壁寄りに設えられた1.4m強×0.95mほどの手掘りの湯船は、床と同じく
人造石で造られ、底に簀子が敷かれています。
部屋ごとに趣が異なるという客室
は1階に1、2階に9、3階に4の全14
室で、今回利用させていただいた
のは、3階へ上がって廊下を奥へ
進むと正面に位置する昭和の和室
“303 雪”。

10畳間の奥に内縁が付いた綺麗な
部屋で、縁側からは椅子に座って
三徳川を見下ろすことができ、と
ても快適に過ごさせていただきま
した(1泊2食 17280円+入湯税)。
全国的に貴重とされながらも当温泉では複数認められている足元湧出
泉を保有し、立寄り入浴では入湯が叶わないこの希少な源泉を存分に
堪能するために宿泊しました。

緑青色の屋根が目を引き、各階に庇、窓に高欄を付けた建物は鉄板一
部瓦葺きの木造2階一部3階地下1階建てで、明治期に建てられ、1918
(大正7)年に改築された玄関棟を始めとして1919(大正8)・1954・1958
年に増築された4つの棟からなり、2010年4月に国の有形文化財に登録
されています。
世界でも有数のラドン含有量を誇
る療養温泉として知られ、鳥取県
中部医師会立 三朝温泉病院では、
メディカルチェックのほか、豊富
な自家源泉を活かしたリハビリテ
ーションや温熱療法も行われてお
り、病院と街と旅館が提携し、自
然を満喫しながら温泉で自然治癒
力を高める現代湯治が提案されて
います。