住 所   鳥取県東伯郡三朝町三朝302-1
  電 話   0858-43-0211
 営業時間   立寄り 15:00~21:00
 入浴料   1000円
温泉利用状況   完全放流式 (加水あり)
   
 源 泉 名   旅館大橋 和泉の湯 / 巌窟の湯
  泉 質   単純弱放射能泉 /
  含放射能-ナトリウム-塩化物泉
 湧出量       ℓ/min
 泉 温   55.0 / 63.1  ℃
 pH   7.0 / 6.3
 ラ ド ン   52.1 / 302  ×10-10 Ci/kg
 成分総計   0.791 / 1.322 g/㎏
    Na=217.1/K=15.5/Ca=16.5/Mg=0.8(249.9㎎/㎏)
  F=2.9/Br=1.2/Cl=261.2/SO4=55.4/HCO3=119.2
  (439.9㎎/㎏)
  HAsO2=0.2/H2SiO3=80.5/HBO2=5.7(86.4㎎/㎏)
  CO2=15.0(15.0㎎/㎏)            〔2010.07.26〕

  Na=377.2/K=19.4/Ca=33.8/Mg=3.1/Mn=0.2
  (433.7㎎/㎏)
  F=3.1/Br=1.1/Cl=493.2/SO4=102.0/HCO3=151.1
  (750.5㎎/㎏)
  HAsO2=0.4/H2SiO3=106.5/HBO2=10.9(117.8㎎/㎏)
  CO2=20.2(20.2㎎/㎏)             〔2003.07.31〕

 入浴履歴   初訪11.07.23 泊
 評 価   ★★★★★
 三朝温泉
旅 館 大 橋
                            みささおんせん りょかん おおはし
湯温は中之湯が熱め、上之湯が少し熱め、下之湯が適温で、上・
中・下の順に強弱あるものの、無色透明の湯からは芒硝っぽい香
りが感じられました。
いずれの湯もよく温まり、浸かってしばらくするとふらっとする
ぐらい身体に堪えるガツン湯でした。


宿泊料が2万円前後と決して安くはありませんが、登録文化財の
名建築、名工の料理長が腕を振るう創作料理、こちらが恐縮して
しまうほどの丁寧で心のこもった応接、そして極上の足元湧出泉
と、いずれもとても素晴らしく、文句なしに満点を与え得る期待
以上の湯宿でした。      〔12.10.22,18.05.10 記事補訂〕
中之湯では岩の間に
挿し込まれたパイプ
から常時プクプクと
気泡が上がり、上・
下之湯でも岩の亀裂
から時折小さな気泡
が上がっており、各
湯船とも足元から新
鮮な源泉が湧き出し
ていることを実感で
きます。
脱衣所から石段をさらに
7段下りたところに設け
られているのが、現若女
将の祖父である先代社長
が、源泉が自然噴出して
いた三徳川の河原にあっ
た露天風呂を購入し、屋
根を掛けて浴場に仕立て
たという巌窟の湯です。

石張りの浴室には、右奥
から上之湯・中之湯・下
之湯という大小の河原石
で縁取られた3つの天然
岩風呂が並び、上之湯で
はトリウム泉、中之湯・
下之湯ではラジウム泉が
満たされていました。
このうち、三朝ではここだけで湧出してい
るという上之湯のトリウム泉は、1948年に
世界一の濃度と測定され、他の湯船で黄色
っぽく見える底は真っ黒となっています。
そして、男女入替えの時間も待ち切れずに向かったのが、以前より入湯を熱望
していた巌窟の湯です。
浴場はロビーから廊下を左へ進んで突き当たりの階段を18段下りた先にあり、
脱衣所には入ってすぐ左に最上段も利用して20個の籠を納めた脱衣箱16庫と籠
浴場は左手前
から狭い階段
をさらに10段
下りたところ
にあり、シャ
ワーカラン2
基が設置され
た洗い場と幅
2m、奥行き
1.7mほどの
台形を呈した
タイル張り湯
船が左右に分
かれて配され
ています。
一息ついた後、夕食前に利用させていただいたの
が、太鼓橋を渡った先にある13段の階段を下り、
右に向かうと突き当たり左手に設けられている貸
切内湯のかじかの湯です。
一方、2008年に行われた改修によって左奥のガラス扉から23段の
螺旋階段を経て直接行き来できるようになったのが、露天岩風呂
の“せせらぎの湯”です。
湯船には右奥から岩の間を源泉が少量ずつ流し落とされ、左右両
端の手前から溢れ出して排湯されています。
ただし、こちらでは塩素臭がはっきり感じられたため、早々に入
浴を切り上げました。

また、階段を下りると左側に設けられているホルミシスサウナは、
2脚の椅子を置いただけの小ぢんまりした造りでしたが、室温が
43~45℃とあまり熱くなく、息苦しさはほとんど感じられません
でした。
浴室はタイル張りで、左に5、右奥に2基のシャワーカランが
並び、中央には長径3.7m、短径2.4mほどの卵形を呈したタ
イル張りの浴槽を2つ重ねた湯船が配されています。
左の浴槽の底から源泉が注入され、間に開けられた孔を介し
て右の浴槽に行き渡るようになっており、左の浴槽からは少
しずつですが常時オーバーフローが見られました。

左の浴槽を満たした少し熱めの無色透明の湯は、芒硝っぽい
香りと甘味が感じられるなど鮮度の良さを実感することがで
き、鮮度こそ少し劣るものの、適温となった右の浴槽の湯か
らもほんのりと湯の香が感じられました。
ただし、公式サイトでは「完全掛け流し」と紹介されていま
すが、脱衣所の掲示では加水・加温・循環濾過・塩素系薬剤
使用と記され、幸いなことに塩素臭はほとんど感知されなか
ったものの、両浴槽とも吸込口が作動していました。
車寄せに車を乗り入れると、すぐに
従業員の男性がお出迎え。

「天然巌窟の湯 大橋」という金文
字の額が掛かった唐破風の玄関を入
ると、左手に設けられた小ぢんまり
した帳場ではなく、その奥に続くゆ
ったりとしたロビーに案内され、大
きなガラス窓越しに三徳川を眺めつ
つ、ウェルカム・ドリンクとして出
された抹茶をいただきながら、チェ
ックインの手続きを行います。
荷を解くのもそこそこに早速向かっ
たのは、部屋を出て板張りの廊下を
左へ進んだ奥、本館と西離れを繋ぐ
太鼓橋の手前左手にあるふくべの湯。

畳敷きの通路を経て暖簾を潜ると、
琴の音が静かに流れる和の雰囲気溢
れる脱衣所が設けられています。
左手前の壁には最上段も利用して24
個の籠を納めた18庫の脱衣箱、その
奥には籠入りの脱衣箱3庫と貴重品
ロッカー8庫が備えられていました。
宮大工の手によって一部屋ごとに異なる設えが施されているという客室は、
露天風呂付きの5室を含む全22室。
材質もすべて異なり、“南天の間”という具合に、使用されている銘木の名
前がそのまま客室名となっています。
浴場は、露天風呂と源泉を利用したホルミシスサウナを併設した“ふくべの湯”と“巌窟の湯”という夜9
時半に男女が入替えとなる2つの大浴場のほか、2004・2008年に新設された内湯“かじかの湯”と露天“川
波の湯”という2つの貸切風呂が用意されています(45分間2100円)。

大浴場に関しては午後3時から9時まで外来でも利用することができますが、この宿の白眉とされる足元湧出
の巌窟の湯は、立寄り入浴の時間帯は女性専用となっているため、思い切って宿泊(1泊2食 税込18000円)す
ることにしました。
『旅館 大橋』は、三朝橋で三徳川の右岸に渡り、県道三朝温泉木地山線(273号)を200m足らず西に向かう
と左手に所在する、1932(昭和7)年に創業した三朝温泉を代表する老舗の温泉旅館です。
三朝温泉は、倉吉市街の中心から南南東方向におよそ8㎞、65本の源泉を有し、三徳川の両岸に24軒の宿泊施
設が建ち並ぶ山陰を代表する名湯の一つです。
入り脱衣
箱4庫、
奥には6
基の洗面
が鉤形に
配され、
その手前
にマッサ
ージチェ
アが設置
されてい
ました。
加水されているとはいえ少し熱め
の透明湯は、ほぼ無味無臭ながら
鮮度の良さが実感できました。
家族風呂らしく
ベビーベッドも
備えられた脱衣
所は、小振りな
がら品の良い落
ち着きのある空
間で、奥には3
段の棚に6個の
籠が納められて
いました。
案内していただいたのは、ロビーから
右へ進むと一番手前にある2階の“さ
つきの間”。

8畳の本間に踏込みが付き、27の客室
の中では唯一壁を紅緋色で仕上げてい
るという部屋で、2003年に「現代の名
工」を受賞されたという知久馬惣一料
理長がデザインされたとのことです。
南天の間
さつきの間
三徳川を臨んで120mにわたって
軒を連ねて建ち並んでいる純和風
の木造建物は、瓦葺き木造3階建
ての本館を始めとして、離れ・西
離れ・大広間・太鼓橋という全館
をほぼ網羅する5か所が1997年に
国の登録有形文化財に登録されて
おり、創業時の重厚で風雅な姿を
今に伝える貴重な文化遺産となっ
ています。
開湯は、平安時代末期の1164(長寛2)年。
源義朝の家臣であった大久保左馬之祐が、主家再興を願うために三徳山
参詣へ向かう途中に遭遇した妙見山の神の使いである白狼を討たずに逃
したところ、その夜、夢の中に現われた妙見大菩薩が、狼と出会った辺
りにある老楠の株根に霊湯があると告げ、翌4月8日、その神託どおりに
温泉が発見されたという伝説が残っています。

世界でも有数のラドン含有量を誇る療養温泉として知られ、鳥取県中部
医師会立 三朝温泉病院では、メディカルチェックのほか、豊富な自家
源泉を活かしたリハビリテーションや温熱療法も行われており、病院と
街と旅館が提携し、自然を満喫しながら温泉で自然治癒力を高める現代
湯治が提案されています。

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