住 所   鳥取県東伯郡三朝町山田150
  電 話   0858-43-0817
 営業時間   
 入浴料   
温泉利用状況   完全放流式
   
 源 泉 名   桶屋の湯 / 三朝町有タンク(1・4・6号泉)
  泉 質   含弱放射能-ナトリウム-塩化物泉
 湧出量   8.2 /      ℓ/min
 泉 温   57.4 / 65.9  ℃
 pH   6.9 / 6.9
ラ ド ン   124 /    ×10-10 Ci/kg
 成分総計   2.219 / 1.453 g/㎏ (分析値は町有タンク)
    Na=426.0/K=23.1/Ca=43.3/Mg=2.9/Fe2=0.3/
  Mn=0.2(495.8㎎/㎏)
  F=5.3/Br=1.4/Cl=555.0/SO4=125.0/HCO3=146.0
  (832.7㎎/㎏)
  HAsO2=0.6/H2Si03=102.0/HBO2=12.6(115.2㎎/㎏)
  C02=8.8(8.8㎎/㎏)  
  
      〔2006.12.22〕
 入浴履歴   初訪14.10.11 泊
 評 価   ★★★★★★★
 三朝温泉
桶 屋 旅 館
                         みささおんせん おけやりょかん
浴室は壁面下半から床を平石で仕上げた横長の小振りな造りで、右奥に
1.7m弱×1.2mほどの木造りの湯船が設けられています。
湯船へは槽内右奥隅下方のパイプ湯口から「たまわりの湯」でも利用さ
れていた町有の共同源泉が静かに加えられ、湯船に浸かるたびにザバー
と溢れ出ます。
灰褐色半透明の適温湯からは、浸かった瞬間に焦げたような微香が感知
され、極薄の塩味と鉄錆味も感じられました。
一方、就寝前と翌朝は、桶屋の湯
から新館1階の幅狭の廊下を奥へ
進み、突き当たり手前を左に折れ
ると入口がある“新館の湯”へ。

横長で板張りの脱衣所には、プラ
スチック籠5個が載った棚が設え
られ、木製の腰掛けや丸椅子も備
えられていました。
湯船の底には川砂
の上に大きな岩が
敷かれており、岩
の間から時折気泡
がプクプクと立ち
上がっています。

無色透明の湯は少
し熱めで、ほぼ無
臭ながらわずかに
焦げたような微香
と薄塩味・微苦味
が感じられ、肌が
しっとりしました。
入口から見て左壁の下には蓋掛けされた飲泉用の湯溜めがあり、その手前に
1.8m強×1.65m強のコンクリート湯船が配されていました。
利用させていただいたのは、玄関を
上がって廊下を左へ進み、突き当た
り左手の階段を上って折り返すとす
ぐ左に位置する“いちょう”。

6畳間に洗面所を設けた小さな板間
の付いた小綺麗な和室で、滞在中は
静かにのんびりと過ごさせていただ
きました(連休利用1泊2食 8500円+
諸税)。
チェックイン開始の15時より1時
間近く前に到着したことから、歴
史を感じさせる立派な表札が掲げ
られた昭和初期の建造という玄関
先で女将さんにその旨をお伝えし
たところ、快く迎い入れて下さい
ました。
世界でも有数のラドン含有量を誇
る療養温泉として知られ、鳥取県
中部医師会立 三朝温泉病院では、
メディカルチェックのほか、豊富
な自家源泉を活かしたリハビリテ
ーションや温熱療法も行われてお
り、病院と街と旅館が提携し、自
然を満喫しながら温泉で自然治癒
力を高める現代湯治が提案されて
います。
三朝温泉は、倉吉市街の中心から南南東方向におよそ8㎞、65本の源泉を有し、三徳川の両岸に20数軒の宿
泊施設が建ち並ぶ山陰を代表する名湯の一つです。

開湯は、平安時代末期の1164(長寛2)年。
源義朝の家臣であった大久保左馬之祐が、主家再興を願うために三徳山参詣へ向かう途中に遭遇した妙見山
の神の使いである白狼を討たずに逃したところ、その夜、夢の中に現われた妙見大菩薩が、狼と出会った辺
りにある老楠の株根に霊湯があると告げ、翌4月8日、その神託どおりに温泉が発見されたという伝説が残っ
ています。

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湯に浸かるだけでなく、
地熱で温められた床で身
体を横たえる天然オンド
ル浴も想像以上に気持ち
が良く、寄棟の勾配天井
をボ~ッと見上げながら
浴槽入浴との交互浴を時
間の許す限り楽しませて
いただきました。
何と言ってもこの湯宿の白眉は、湯治場の風情が色濃く漂う
仄暗い浴場で貴重な足元湧出泉をじっくりと堪能できる桶屋
の湯でしょう。
この旅館には21時と12時に男女入替えとなる2つ
の浴場があり、まずは2階から階段を下りると正
面に狐色の暖簾掛けの入口がある1872(明治5)年
の記録が残されているという天然オンドル式内湯
“桶屋の湯”へ向かいます。
小ぢんまりした脱衣所には、木製の腰掛けの横に
プラスチック籠5個だけが備えられていました。

浴室は右手のガラス戸を抜けて10段の階段を下り
た半地下式で、階段の踏み板の端には7個の黄色
いケロリン桶が並べられています。
コンクリートの床には大きさの異なる2枚の簀子
が敷かれ、一段高くなった奥は物干しスペースと
なっていました。
『桶屋旅館』は、国登録有形文化財
の三朝橋の北詰から県道三朝温泉木
地山線(273号)で西へ220m、旅館大
橋と向き合って県道の右側に所在す
る、大正時代に創業され、それ以前
に営まれていた桶屋の屋号を宿名と
した1泊2食型の湯治旅館です。

県道に面した入母屋造り木造2階建
ての本館とその裏手に続く切妻造り
2階建ての新館からなり、すべて新
館にある客室は全8室を数えます。

一つだけ残念なのが、この浴場への男性の利用が午後9時までに限られること。機会があれば次回は連泊し、
思う存分満喫したいと思います。                   〔15.12.09,18.05.10 記事補訂〕