住 所   大分県別府市明礬2組
  電 話   0977-66-0537
 営業時間   立寄り 11:00~16:00
 入浴料   500円
温泉利用状況   完全放流式
   
 源 泉 名   トビ温泉
  泉 質   単純硫黄泉
 湧出量       ℓ/min
 泉 温   66.0  ℃
 pH   5.1
 成分総計   0.398 g/㎏
    Na=6.9/K=1.4/Ca=9.8/Mg=3.9/Al=0.5/Fe2=0.2
  (22.7㎎/㎏)
  Cl=2.8/SO4=39.1/HCO3=17.1/HS=0.7/S2O3=1.7
  (61.4㎎/㎏)
  H2Si03=68.1(68.1㎎/㎏)
  CO2=188.0/H2S=58.7(246.7㎎/㎏)   〔2009.11.11〕
 入浴履歴   初訪10.02.11,最終11.03.18(2回目)
 評 価   ★★★★★★
 明礬温泉
豊 前 屋 旅 館
                       みょうばんおんせん ぶぜんやりょかん
明礬温泉は、豊前の戦国大名 大友宗麟(1530~1587)が湯治場として
開発し、発展させた温泉地で、別府市街はもちろんのこと、別府湾か
ら高崎山まで見渡すことができる、別府八湯の中では最も高所となる
標高300~350mの伽藍岳中腹に立地しています。

江戸時代には、1664(寛文4)年に肥後国八代の浪人 渡邉五郎右衛門に
よって製造が始められた明礬の良質な採取地として知られ、藁葺きの
湯の花小屋を利用した明礬の採取方法は、2006年3月に国の重要無形
民俗文化財に指定されました。
湯の花小屋が建ち並ぶ地蔵湯前バス停に降り立つと、立ち込める温泉
ガスの蒸気とともに濃厚な硫黄臭に包まれ、八湯の中では最も往時の
風情を偲ばせてくれる温泉地として、観光客に人気を博しています。
別府温泉郷は、伽藍岳(硫黄山・1045.3m)と鶴見岳(1374.5m)という2つの活火山の東麓に湧く、わが国を
代表する温泉地です。

温泉郷内には、“別府八湯”と総称される別府・亀川・柴石・鉄輪・明礬・堀田・観海寺・浜脇という個性
豊かな8か所の温泉地が点在し、掲示用新泉質名として大別される10の泉質のうち、7種類の湯を楽しむこと
ができます。
泉源の数は別府市内で2288孔、湧出量は毎分87550ℓ(『平成30年度 東部保健所報』より)を数え、“泉都”
の名に相応しい日本一の豊富な湯量を誇っています。
隣の浴室とを仕切るガラスブロックに寄せて右奥に配されているのは、
1.9×1.2m強ほどの木造りの湯船。奥の壁から突き出た竹管の湯口から
源泉がトボトボと注がれ、湯船縁の刳り欠きからのオーバーフローのほ
か、サイフォン方式によって塩ビパイプからも排湯されていました。
浴場はその表玄関から見ると廊下を左へ進んだ奥に2か所あり、入口の上に掛け
られた濃紺と赤の小さなペナントによって、男・女湯が区別されています。
ただし、訪問した際は、いずれも左側の男湯を貸切利用させていただきました。
地蔵泉・鶴寿泉・神井泉と並ぶ明礬4大温泉の一つで、かつては明礬
薬師寺で浸かることができた“とびの湯”に入浴することができる貴
重な湯宿となっています。

敷地に入っていくと、玄関の横ではリリィという大人しい看板犬がお
出迎え。
館内に入って声をお掛けすると、2階にいらっしゃった女将さんから
直接上に上がってくるよう言われました。
再訪時に気が付いたのですが、2階にも階段を上がった左に縦格子の
引戸の玄関があり、その手前には帳場も設けられていたことから、ど
ちらかと言えばこちらの方が表玄関のようでした。
『豊前屋旅館』は、亀の井バスの明
礬停留所の先、国道500号(九州横断
道路)が大きく曲がって北へ向かう
手前を左手に進み、150mほど先の
分れ道を右へ上っていくと、2004年
から閉鎖中の地蔵泉の手前に所在す
る小規模な温泉旅館です。

1907(明治40)年の『豊後温泉誌』に
もその名を留める歴史の長い宿です
が、客室数5室を擁する現在の施設
は1953年3月の創業。

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高温泉のために注入量を絞って湯温調整を行っていることから、入浴客の数によっては湯の鮮度が問題とな
るかもしれませんが、国道から外れた山際に立地していることもあって、喧騒もなく静かに湯浴みを楽しむ
ことができ、安価な入浴料、爽やかな女将さんの応接ともども、とても好感した宿でした。  〔11.08.20〕
湯船に満たされているの
は、前述したトビ源泉。

わずかに緑色掛かって見
える美しい灰白色の濁り
湯は、透明度30㎝程度と
濁りも濃く、酸味こそさ
ほど強くはないものの、
湯面からはしっかりした
明礬硫黄臭が香り立ち、
湯の中では細かな白い湯
の華が多量に舞っていま
した。
曇りガラス戸が隣り合う浴場は、手前に脱
衣所、奥に浴室が続いています。
脱衣所は横に長い長方形を呈し、左壁に設
えられた2段の棚に4個のプラスチック籠を
備えただけの簡素な造りをしています。

そこから小2段下がった位置にある浴室は
タイル張りで、1965年に造られたというだ
けあって少し年季が入っているものの、奥
のガラス窓からは明礬大橋を望むことがで
きます。