住 所   大分県別府市明礬4組
  電 話   0977-66-3228
 営業時間   立寄り 13:00~15:00 (平日のみ)
 入浴料   800円 (1時間)
温泉利用状況   完全放流式
   
 源 泉 名   岡本屋旅館 〔貯湯枡 採水〕
  泉 質   酸性・含硫黄-単純温泉
 湧出量       ℓ/min
 泉 温   74.4  ℃
 pH   2.6
 成分総計   0.516 g/㎏
    H=2.5/Sr=0.2/Na=20.7/K=5.1/Ca=20.2/Mg=8.3/Al=4.3/
  Fe2=2.4/Mn=0.7(64.4㎎/㎏)
  F=0.2/Cl=3.3/SO4=254.0/HSO4=21.4/S2O3=0.4/
  H2PO4=0.5(279.8㎎/㎏)
  H2SiO3=153.0/HBO2=0.1(153.1㎎/㎏)
  CO2=9.7/H2S=9.0(18.7㎎/㎏)  
  〔2015.06.23〕
 入浴履歴   初訪11.03.18
 評 価   ★★★★★★
 明礬温泉
岡 本 屋
                            みょうばんおんせん おかもとや
玄関を入ると、庭園を鑑賞しなが
ら休憩することができるホールが
あり、傍らのインターホンで立寄
り入浴をお願いしたところ、「ど
うぞ2階にお上がり下さい」とい
う答えが返ってきました。

案内されるままに左の階段で2階
へ上がると、正面やや右寄りに公
共施設の受付のような小さな帳場
があり、ここで入浴料を支払い、
貴重品を預かっていただきます。
別府温泉郷は、伽藍岳(硫黄山・1045.3m)と鶴見岳(1374.5m)という2つの活火山の東麓に湧く、わが国を
代表する温泉地です。

温泉郷内には、“別府八湯”と総称される別府・亀川・柴石・鉄輪・明礬・堀田・観海寺・浜脇という個性
豊かな8か所の温泉地が点在し、掲示用新泉質名として大別される10の泉質のうち、7種類の湯を楽しむこと
ができます。
泉源の数は別府市内で2288孔、湧出量は毎分87550ℓ(『平成30年度 東部保健所報』より)を数え、“泉都”
の名に相応しい日本一の豊富な湯量を誇っています。
また、開口部を介した右側には、奥壁に緑色の温泉藻が付着した瀧湯と
その手前に岩風呂が設けられ、さらにそこから13段下りたところには、
明礬大橋をバックに広々とした混浴の庭園露天風呂が設えられていまし
た。
曇りガラス戸を入る
と、左手にはタイル
張りの浴室があり、
奥と右手前にシャワ
ーカランが1基ずつ
設けられ、中央の左
寄りには、御影石で
縁取り、側面を天草
陶石で飾った奥行き
3.1m、幅1.95mほ
どの台形のタイル張
り湯船が配されてい
ます。
帳場から少し奥へ進んで右手にある
階段を下りていくと、正面が男湯と
なっている瀧湯・岩風呂、左が女湯
である檜風呂の入口となっています。

脱衣所はこざっぱりしたコンパクト
な造りで、左手前と正面奥の左寄り
に各段に2個ずつ籠を納めた4段の棚
が備えられ、右側には洗面ボウル3
基のパウダーコーナーが設置されて
いました。
『岡本屋』は、亀の井バスの明礬停留所で下車し、国道500号から右へ
分かれる緩やかな坂道を60m余り上ると右手に所在する、高温の温泉噴
気で蒸し上げた“地獄蒸しプリン”でも有名な明礬温泉を代表する温泉
旅館です。

1804(文化元)年に着任した正網以来、硫黄の採掘と明礬の製造を管理す
る森藩の明礬山奉行を務めていた岩瀬家が、廃藩置県に伴って土地が払
い下げとなった頃に始められたとされる老舗の宿で、創業年はこれまで
便宜的に1877(明治10)年とされてきましたが、ゑびすや旅館と同じ1875
(明治8)年という説もあります。
鬱蒼とした森を背後に明治・大正・昭和の各時代の建物が建ち並び、客
室数は全16室。

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大分県の温泉へ



明礬温泉は、豊前の戦国大名 大友宗麟(1530~1587)が湯治場として
開発し、発展させた温泉地で、別府市街はもちろんのこと、別府湾か
ら高崎山まで見渡すことができる、別府八湯の中では最も高所となる
標高300~350mの伽藍岳中腹に立地しています。

江戸時代には、1664(寛文4)年に肥後国八代の浪人 渡邉五郎右衛門に
よって製造が始められた明礬の良質な採取地として知られ、藁葺きの
湯の花小屋を利用した明礬の採取方法は、2006年3月に国の重要無形
民俗文化財に指定されました。
湯の花小屋が建ち並ぶ地蔵湯前停留所に降り立つと、立ち込める温泉
ガスの蒸気とともに濃厚な硫黄臭に包まれ、八湯の中では最も往時の
風情を偲ばせてくれる温泉地として、観光客に人気を博しています。
公式サイトに“青磁色の湯”と紹介されている湯色は、思わず引き込まれてしまいそうな魅惑的な美しさ。
11月下旬から4月上旬にかけて浮かべられるという黄色いザボンと戯れながら、独占浴でじっくりと満喫させ
ていただきました。

立寄り入浴が平日の2時間に限られるため、これまで入湯の機会を逸してきましたが、今回、この湯に浸かる
ことを目的として旅の計画を組み、ようやくその希望を叶えることができただけに、感激もひとしお。
大満足の湯浴みとなりました。                             〔12.05.16〕
内湯に満たされたほぼ無
色透明の湯も含め、いず
れの湯からも弱い明礬臭
と焦げ硫黄臭が香り、レ
モン汁を薄めたような酸
味が感じられますが、何
と言ってもこの宿で特筆
すべきは、庭園露天に湛
えられた美しい青白色の
濁り湯です。