住 所   大分県別府市明礬3組
  電 話   0977-66-0322
 営業時間   立寄り 10:00~20:00
 入浴料   500円 (50分)
温泉利用状況   完全放流式
   
 源 泉 名   湯元屋旅館
  泉 質   酸性-アルミニウム-硫酸塩泉
 湧出量   9.1   ℓ/min
 泉 温   81.9  ℃
 pH   1.8
 成分総計   2.060 g/㎏
    H=15.9/Na=21.6/K=8.4/Ca=47.7/Mg=13.1/Al=64.3/
  NH4=1.2/Fe2=13.9/Mn=0.8(186.9㎎/㎏)
  Cl=3.0/SO4=975.2/HSO4=515.7/HS2O3=0.2
  (1494㎎/㎏)
  H2SO4=20.4/H2Si03=338.2/HBO2=0.4(359.0㎎/㎏)
  CO2=19.8/H2S=0.2(20.0㎎/㎏)     〔2009.08.21〕
 入浴履歴   初訪10.02.11,最終13.02.09(2回目)
 評 価   ★★★★★★
 明礬温泉
湯 元 屋 旅 館
                       みょうばんおんせん ゆもとやりょかん
半露天のすぐ奥の扉を入って左へ
3段分下りると、小さな脱衣所と
浴室が一体となった浴場があり、
簀子敷きの脱衣所には、4個のプ
ラスチック籠を納めた2段棚が設
えられています。

長方形のモルタル板が敷き並べら
れた浴室には、脱衣所から見て右
奥に寄せて2.15×1.2m強の檜風
呂が配され、その左横にシャワー
カラン1基が備えられていました。
別府温泉郷は、伽藍岳(硫黄山・1045.3m)と鶴見岳(1374.5m)という2つの活火山の東麓に湧く、わが国を
代表する温泉地です。

温泉郷内には、“別府八湯”と総称される別府・亀川・柴石・鉄輪・明礬・堀田・観海寺・浜脇という個性
豊かな8か所の温泉地が点在し、掲示用新泉質名として大別される10の泉質のうち、7種類の湯を楽しむこと
ができます。
泉源の数は別府市内で2288孔、湧出量は毎分87550ℓ(『平成30年度 東部保健所報』より)を数え、“泉都”
の名に相応しい日本一の豊富な湯量を誇っています。
小ぢんまりした浴場ながら、裏山に面していることもあって緑もあり、なかなか良い風情でした。
温泉自体も外気に晒されているためか適温で、気持ちの良いひと時を過ごさせていただき、とても満足度の
高い湯浴みとなりました。                〔11.08.28,13.12.08 画像追加・一部差替え〕
今回入湯させていただいたのは、左手前にある露天風呂。
上がビニール製の波板で覆われた半露天のような造りで、手前には2段
の棚に3個のプラスチック籠を置いただけの簡素な脱衣スペースが設け
られ、わずかな段差で狭小な洗い場が続いています。

奥に配された岩風呂は1.8×1.2m強ほどの大きさで、底には檜板が簀子
のように敷かれ、右手前に置かれた礫を刳り貫いて作った小さな鉢を介
して、右奥から塩ビパイプで引かれた高温の源泉が注がれています。
『湯元屋旅館』は、亀の井バスの明礬停留所で降車し、国道500号か
ら分かれて北へ向かう細い坂道を90m余り上り、二股の道を左に進む
とすぐ左手に所在する、1日3組限定の小さな温泉旅館です。

共同浴場の鶴寿泉の真向かいに建つ白壁瓦葺き2階建ての建物はほと
んど一般の民家のような佇まいですが、創業は1982(明治15)年と古く、
1958年の明礬大火で焼失した後、1960年に2階屋として再建されたと
のことです。
縦格子の4枚引き戸を開けて立寄り入浴をお願いすると、お母さんっ
て感じの元気の良い女将さんが出て来られ、左奥の階段を上って右へ
折れた先にある浴場に案内して下さり、「今なら露天と内湯の2つの
浴場とも空いているので、どちらでも好きな方を選んで貸切利用して
もらって構わない」と勧めていただきました。
粒揃いの明礬温泉の湯宿の中で、個
性的な源泉を気軽に楽しめる点で豊
前屋旅館とともにお勧めしたいのが
湯元屋旅館です。

2か所ある貸切風呂のうち、初訪時
には半露天風呂に入湯させていただ
きましたが、もう一方の内湯にもぜ
ひ浸かってみたいと思い、3年振り
に訪れることにしました。
明礬温泉は、豊前の戦国大名 大友宗麟(1530~1587)が湯治場として
開発し、発展させた温泉地で、別府市街はもちろんのこと、別府湾か
ら高崎山まで見渡すことができる、別府八湯の中では最も高所となる
標高300~350mの伽藍岳中腹に立地しています。

江戸時代には、1664(寛文4)年に肥後国八代の浪人 渡邉五郎右衛門に
よって製造が始められた明礬の良質な採取地として知られ、藁葺きの
湯の花小屋を利用した明礬の採取方法は、2006年3月に国の重要無形
民俗文化財に指定されました。
湯の花小屋が建ち並ぶ地蔵湯前停留所に降り立つと、立ち込める温泉
ガスの蒸気とともに濃厚な硫黄臭に包まれ、八湯の中では最も往時の
風情を偲ばせてくれる温泉地として、観光客に人気を博しています。

利用されているのは、独自源泉であ
る酸性の明礬泉。

透明度25㎝ほどに濁った灰白色の湯
は、湯の香という点では噴気っぽい
焦げたような匂いがわずかに認めら
れるだけですが、レモン汁のような
強い酸味と歯がちょっとギシギシす
るような渋味があり、ぬるぬるした
肌触りも少し感じられました。

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湯船に満たされた透明度5㎝ほどの泥水のような濃灰緑色の濁り湯か
らは、檜の匂いとともに形容しがたい薬品のような独特の湯の香が漂
い、口に含むと強いレモン酸味と収斂味が感じられ、口内がギシギシ
しました。

泉温が80℃超の高温泉のため、湯温が高くて加水を余儀なくされたと
いった記事を各種サイトで散見していましたが、幸いなことに訪れた
時はちょうど良い湯加減で、ぬるぬるした肌触りも楽しめる温泉好き
絶賛の名泉を制限時間ぎりぎりまで堪能させていただきました。
                          〔13.12.11〕
湯船へは左奥の
湯口から自然湧
出の自家源泉が
チョロチョロと
加えられ、湯面
にシートを被せ
て湯温の低下を
防いでいます。

湯船の底には、
少量ながら泥の
ような湯の華が
沈殿していまし
た。